公認会計士に向いている人の特徴とは?就職先ごとに必要な適性も

公認会計士に向いている人の特徴とは?就職先ごとに必要な適性も

公認会計士を目指そうか迷っている方や、公認会計士の勉強を行っている方の中には、自分は公認会計士に向いているのか、向いている人の特徴は何なのか気になる方もいることでしょう。公認会計士という職業にも向き・不向きがあるため知っておくことは大切です。本記事では公認会計士に向いている人の特徴や、向いていないと感じたときに考えるべきことを解説します。

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目次

公認会計士に向いている人とは?

公認会計士に向いている人とは?

公認会計士に向いている人は、真面目で正義感や責任感が強い人です。独占業務として監査業務を行い、企業などの財務諸表の信頼性を担保することが認められているため、社会への影響力も当然大きくなります。また、難しい試験に合格するためには、長い勉強時間が苦痛にならないことも重要なポイントです。

公認会計士に向いている人の具体的な特徴

では公認会計士に向いている、真面目で正義感や責任感が強い人とは具体的にはどんな人なのか、公認会計士に向いている人の具体的な特徴を解説します。

厳しい目を持っている

公認会計士は独占業務として監査業務を行い、財務諸表の虚偽表示や関連する不正を見逃さないよう、厳しくチェックを行う必要があります。税務などほかの業務でも、高い専門性が求められます。常に厳しい目を持ち、「このくらいはいいか」などと甘い判断を下さないことが大切です。関与する企業はもちろん、社会への影響力の大きさもきちんと理解した上で行動できることが重要です。

地道に努力できる

公認会計士試験は医師国家試験や司法試験と並び三大国家試験の一つといわれ、合格するには膨大な量の勉強が必要な難関試験です。また、晴れて試験に合格し公認会計士として働き始めてからも、書類の作成やチェックなど、地味な作業が多くあります。地道に努力でき、忍耐力を持ってコツコツと積み重ねられる人が公認会計士に向いている人だといえます。

ロジカルに考えられる

公認会計士の仕事は、会計・監査基準に沿って物事を論理的に考えられることが重要です。感情よりもロジカルを重視した考え方が身についていると、いざ仕事を始めたときも取り組みやすいため、ロジカルに考えられる人が公認会計士に向いている人だといえます。ただし、ロジカルシンキングは後から身につけることも可能で、公認会計士を目指す段階ですぐに必要というわけではありません。

コミュニケーション能力がある

ロジカルシンキングが大切な一方で、公認会計士の仕事では人と関わることも多くコミュニケーション能力も必要です。企業などにヒアリングを実施し、自ら説明を行う機会も多くあるほか、独立した場合は顧客を獲得するために営業力も獲得する必要があります。コミュニケーションに長けていることは、公認会計士に向いている人の特徴といえます。

公認会計士に向いていないと思ったら考えるべきこと

公認会計士に向いていないと思ったら考えるべきこと

公認会計士に向いている人の特徴について紹介しましたが、もちろん絶対の基準ではありません。公認会計士に向いている人の特徴はあくまで目安の一つであり、仕事に取り組む際に有利に働く性質であるというだけです。

また、公認会計士として就職する先によって、適性や向いているタイプは少しずつ異なるため、向いていないと悩む必要はありません。何よりも、この仕事をやりたいという熱意があるなら挑戦するべきでしょう。

就職先で異なる公認会計士の適性

公認会計士に向いている人の特徴に加えて、ここでは就職先によって異なる適性やスキルはどのようなものか解説します。

監査法人

監査法人に就職すれば監査業務を担当するケースが多くなります。監査業務では、会計や監査の基準に精通した上で、それらに準拠して企業の財務諸表の虚偽表示や関連する不正がないか、厳しくチェックし判断を下すことが求められます。細かいチェック作業も多く、仕事の中で正確性や厳密性を発揮できる人が監査法人での仕事に向いているといえます。

企業のCFO

企業で働き、やがてCFO(Chief Financial Officer=最高財務責任者)を目指す人もいるでしょう。CFOは単なる財務や経理に熟達した人ではなく、企業の財務面を統括して経営判断を行う重要なポジションです。そのためには企業の責任者として、リーダーシップや未来を予測する先見性を持つ必要があります。もちろん、部下を管理するマネジメント力や、高いコミュニケーション能力も必要です。

金融機関

金融機関もまた、公認会計士の就職先としては人気があります。金融機関の中でも日系の銀行や証券に就職した場合、協調性やルールを重視して守れることに重きが置かれます。他方、ファンドや外資系金融機関に就職するのであれば、むしろ自ら考え、行動していく能力やリーダーシップのほうが必要とされます。このように金融機関のタイプによって適性は異なるので留意が必要です。

経営コンサルタント

経営コンサルタントの仕事は、顧客の抱える経営課題に対する解決策を考え提案することです。顧客のニーズや現状を分析し、論理的に考えながら想像力を駆使して解決策をプレゼンし、さらに継続してマネジメントする能力が必要です。顧客ごとに異なるニーズに応じて仕事を開拓していく必要があるため、価値を提供することが好きであることも重要といえます。加えて営業力もあるとなおよいでしょう。

独立開業

公認会計士が独立開業すると、企業から経営コンサルタント業務を受託する人もいますが、税理士登録を行い、税務業務を行う人も多いようです。どのような業務を行う場合でも、独立開業すれば売上高のすべてを自分で生み出す必要があり、自ら顧客を開拓するための営業力は必須といえます。また、組織を拡大してメンバーを雇用する場合はマネジメント力も重要です。

公認会計士を目指す人の次のステップ

公認会計士を目指す人の次のステップ

公認会計士になると決めたら、次にやるべきことがあります。ここでは、4つのステップに分けて順に解説します。

公認会計士について詳しくリサーチする

まずは公認会計士の仕事について、Webや本などを利用して詳しく調べましょう就職先ごとの年収の大まかな推移や将来性、苦労ややりがいといった実際に働く人の声がわかります。これだけでも多くの情報は集められますが、例えばセミナーなど、実際の公認会計士に直接会って質問する機会があれば積極的に利用するとよいでしょう。

将来のビジョンと公認会計士の仕事を照らし合わせる

自分の将来のビジョンを考えて、人生のゴールを決めておくことは重要です。言い換えれば、自分の理想は何か、どうなりたいのかという人生の設計図を持っておく必要があります。ゴールを意識せずに公認会計士のような難関資格を目指すとかなり苦労することになります。人生のゴールと公認会計士の仕事を照らし合わせて、その仕事はどう人生に役立つのか、よく考えてみましょう。

キャリアプランをつくる

ビジョンやゴールの次は、公認会計士として具体的にどのようなキャリアを築いていきたいのか、計画を練る必要があります。これまでの経験や、すでに持っているスキルを洗い出し、理想の将来像=人生のゴールに向けてどのようなルートをたどるべきか検討します。この検討する内容こそがキャリアプランであり、むやみに仕事に手を付けるのではなく、ゴールに至るまで効率的にキャリアを積むための道標として重要です。

公認会計士試験の勉強を開始する

キャリアプランまでできたら、いよいよ公認会計士試験の勉強を始めるときです。試験勉強は、独学も可能ですが時間がかかる可能性があります。効率よく学習するなら、やはりカリキュラムのあるスクールがおすすめで、特に通信制の講座なら自宅で勉強できるため、忙しい社会人にもぴったりです。

公認会計士にまつわるQ&A

公認会計士に関してはまだまだわからないことも多いはずです。ここでは公認会計士にまつわる「よくある質問」について、Q&Aの形式で解説します。

公認会計士にはどうやったらなれますか?

公認会計士試験に合格し、約3年間の実務経験及び補習所の単位取得などを経て、修了考査に合格することで公認会計士として登録されます。

公認会計士試験に合格した後、所定の実務経験を3年間積み、かつ原則として3年間実務補習所に通って必要な単位を取得し、最終試験(修了考査)に合格すれば、公認会計士の資格が与えられます。

公認会計士になるには大学でどの学部に入るべきですか?

大学や学部による違いはあまり考慮する必要はありません。

経済学部、商学部、経営学部といった学部出身者の合格割合が相対的に高くなっていますが、法学部や理数系学部といった様々な学部の出身者の合格が増えているため、学部や大学での専攻による有利不利はあまりないと考えられます。

公認会計士は女性にとって働きやすい職業ですか?

はい、公認会計士の資格を持っていると離職・休職した場合もスムーズに復帰できる可能性が高く、女性にとって働きやすい職業といえます。

公認会計士資格を取得していることから仕事の上では女性も男性と対等であるほか、出産などのためにいったん離職した場合でも、資格を有していることから多くの方が元の職場にスムーズに復帰を果たしていること、リモートワークの活用による育児との両立のしやすさなどから、数ある職業の中でも女性にとって働きやすい職業といえるでしょう。

公認会計士と税理士の違いは?公認会計士にしかできないことは何ですか?

独占業務である財務諸表監査です。

税理士は税務代理や税務書類の作成といった税務全般を行う一方、公認会計士は監査、税務、コンサルティング、上場支援といった様々な業務を実施できますが、このうち監査は公認会計士のみに認められた独占業務です。

公認会計士の年収はどのくらいですか?

平均年齢42.4歳で750万円程度です。(参考:2022年度賃金構造基本統計調査)

公認会計士はその専門性の高さから、一般の給与所得者と比較して給与が高い傾向にあり(あくまで目安ですが初任給は500万円程度)、キャリアアップにより収入が増加することも考慮すると、一般的には高収入を得ることができる職業だといえます。

公認会計士に向いているかより何がしたいのかを考えよう

ここまで見てきた通り、公認会計士に向いている人とそうでない人はいますが、それは就職先によっても違いますし一概にはいえません。「自分は向いていないのかもしれない」と悩むより、公認会計士になってどうしたいのか、ビジョンやゴールを明らかにすることが重要です。

よく考えて方向性が決まったら、公認会計士試験の勉強を開始しましょう。クレアール公認会計士講座では独自の「非常識合格法」を採用しています。重要な論点にポイントを絞って学習するため、効率良く、しかし質を落とすことのない学習で合格を目指すことができ、短期合格して早くキャリアアップしたい人には最適の学習法です。

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監修:公認会計士 森 大地

大学在学中に公認会計士の勉強をはじめ、公認会計士論文式試験に一発合格。現在は、クレアールの公式YouTubeチャンネル「公認会計士対策ワンポイントアドバイス」にて、監査法人での仕事や試験対策の学習法などを紹介している。

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