公認会計士試験の合格発表はいつ?スケジュールや発表前にできること

公認会計士試験の合格発表はいつ?スケジュールや発表前にできること

公認会計士試験の合格発表は、短答式試験と論文式試験で日程や方法が異なります。このコラムでは公認会計士試験の合格発表について、令和5年度までの試験情報をもとに、日程、時間、発表方法などの詳細のほか、合格発表の前と後の時期にすべきことについて解説していきます。

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目次

1.公認会計士試験のスケジュール

公認会計士試験のおおまかなスケジュールは以下のようになっています。

区分試験日合格発表
第Ⅰ回短答式試験12月中旬1月中旬
第Ⅱ回短答式試験5月下旬6月下旬
論文式試験8月中旬(3日間)11月中旬
(参照:金融庁「公認会計士試験」)

公認会計士試験の合格発表のスケジュールは例年ほぼ同様で、第Ⅰ回短答式試験は1月中旬、第Ⅱ回短答式試験は6月下旬、論文式試験は11月中旬が一般的です。短答式試験はマークシート方式なので試験日後1か月程度で合格発表となりますが、論文式試験は試験日程も3日と長く、採点にも時間がかかるので(偏差値により算定)、合格発表まで3か月ほどかかるようです。なお、上記のスケジュールは変更される場合がありますので、最新のスケジュールは、必ず金融庁のホームページにてご確認ください。

2.公認会計士試験の合格発表方法

公認会計士試験の合格発表方法は3つあり、インターネット、官報公告、郵送により行われます。公認会計士・監査審査会及び各財務局などの庁舎での掲示による合格発表は現在行われていませんので、ご注意ください。

短答式試験

インターネット:公認会計士・監査審査会Webサイトに受験番号を掲載
官報公告:受験番号を公告
郵送:合格者に合格通知書を郵送
(参照:金融庁「令和4年公認会計士試験第Ⅰ回短答式試験の合格発表方法について」
(参照:金融庁「令和4年公認会計士試験第Ⅱ回短答式試験の合格発表方法について」

短答式試験の合格発表日に、公認会計士・監査審査会Webサイトに「受験番号」が掲載されます(例年通りだと午前10時発表)。合格発表当日の発表はこのインターネットによる方法のみとなります。これに加えて数日後の官報に受験番号が公告されるほか、合格発表後2週間ほど経ってから合格者に合格通知書が郵送されます。

論文式試験

インターネット:公認会計士・監査審査会Webサイトに受験番号を掲載
官報公告:受験番号及び氏名を公告
郵送:合格者に合格証書を郵送
(参照:金融庁「令和4年公認会計士試験の合格発表方法について」

論文式試験の合格発表日に、公認会計士・監査審査会Webサイトに「受験番号」が掲載されます(例年は午前10時発表)。合格発表当日の発表はこのインターネットによる方法のみとなります。短答式試験と異なり、数日後の官報には受験番号のほか氏名が公告されるほか、合格発表から約2週間後に合格者に合格証書が郵送されます。

3.公認会計士試験の合格発表までに行うべきこと

・試験終了後は「解答速報を見る」
・試験終了後は「受けた試験の復習、次の試験の勉強を行う」
・論文式試験終了後は「就活の情報収集を行う」

試験終了後、特に論文式試験の終了後は合格発表までかなりの時間があります。ここでは、合格発表までの時間を有意義に過ごすために行うべきことを解説していきます。

試験終了後は「解答速報を見る」

短答式試験・論文式試験ともに、試験終了後は解答速報を見るとよいでしょう。解答速報とは、試験終了と同時に予備校や資格スクールなどが試験問題を分析し、解答例を作成して発表するものです。持ち帰った問題用紙に解答を書き残していていれば、解答速報を使って自己採点することで、試験でどのくらいの点数が獲得できたか見当が付きます。これが合格基準に達しているかどうかの判断材料となり、受験した試験の復習をすべきか、次の試験に向けた勉強をスタートするのか、次にすべきことがわかります。

試験終了後は「受けた試験の復習、次の試験の勉強を行う」

短答式試験・論文式試験ともに試験終了後、合格基準に達していないか、または手ごたえが感じられない場合は、受験した試験の復習を行うべきでしょう。次の短答式試験・論文式試験を受ける可能性があると考えて、受けた試験の勉強を続ける必要があります。短答式試験終了後は、自己採点で合格基準に達していなかったり、手ごたえが感じられなかったりしても、論文式試験の勉強を始めるのがよいでしょう。もし短答式試験が合格だった場合、論文式試験の勉強をしていないと時間がもったいないからです。

論文式試験終了後は「就活の情報収集を行う」

論文式試験終了後は、手ごたえが感じられなかった場合も就活の情報収集を行うべきでしょう。合格に自信がない場合は、不合格の場合に備えて、就活の情報収集と並行して試験勉強も続ければよいのです。監査法人は、合格発表後に短期間で採用活動を進めます。事前に就活の情報収集を行っていないと、合格していた場合スタートダッシュに出遅れてしまいます。情報収集だけでなく、会社説明会へ参加したり、就活の方向性を考えたりするとよいでしょう。論文式試験の合格に自信があれば、エントリーシートの内容まで考えておくとよいでしょう。

公認会計士試験の合格発表後に行うべきこと

短答式試験の合格発表後
論文式試験の合格発表後

ここでは合格発表後に何を行うべきかについて、短答式試験と論文式試験とに分けて解説していきます。

短答式試験の合格発表後

【合格の場合】
短答式試験に合格した場合、論文式試験の試験勉強を始めましょう。論文式試験の必須科目、選択科目についてしっかり理解し、バランスのよい勉強スケジュールをたてることがポイントです。短答式試験でも対策した科目に加え、論文式試験にのみ登場する必須科目(租税法)を対策する必要があります。また、選択科目は受験生の8~9割が経営学を選択します。

【不合格の場合】
短答式試験で不合格だった場合、次の短答式試験に向けて試験勉強を始めましょう。短答式試験は12月と5月の年2回実施されます。不合格のショックで勉強を始める気が起きないかもしれませんが、次回の合格のために気持ちを切り替えて、すぐに試験勉強に集中することが大切です。得点できなかった分野を洗い出して、徹底的に対策しましょう。

論文式試験の合格発表後

【合格の場合】
論文式試験合格をもって、公認会計士試験合格となります。ただし公認会計士試験に合格しても、公認会計士にはまだなれません。公認会計士になるには「日本公認会計士協会」へ名簿登録する必要があります。名簿登録には3つの用件(1.業務補助、2.実習補助、3.修了考査)を満たさなければなりません。

まず試験合格後に監査法人への就職活動を行い、就職後は監査法人に2年以上勤務して業務補助要件を満たすほかに、実務補習所に3年間通い、修了考査に合格する必要があります。

監査法人の採用活動は、公認会計士試験の合格発表後におよそ2~3週間で行われます。短期決戦ですから、合格後は迅速に就職活動を始める必要があります。エントリーシート対策と面接対策を万全にして就職活動に臨みましょう。

【不合格の場合】
論文式試験で不合格となったら、翌年の論文式試験に向けて試験勉強を始めましょう。
短答式試験に合格すると、合格した翌年から2年間は申請することで短答式試験が免除されます。短答式試験が免除されるので論文式試験の対策に時間を割くことができます。ぜひこの期間内に論文式試験の合格を目指しましょう。試験結果から、苦手な分野など不合格となった原因を明確にし、重点的に対策していく必要があります。

合格発表の前も後も、すべきことはたくさんある

公認会計士試験の合格発表の前と後にすべきことは、短答式試験と論文式試験とで異なりますが、合格・不合格でも変わります。特に、試験終了後に解答速報を見て試験結果を早めに把握することは重要です。晴れて合格した後に監査法人に就職することまで想定し、すべきことをしっかり理解した上で準備しておきましょう。

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監修:公認会計士 森 大地

大学在学中に公認会計士の勉強をはじめ、公認会計士論文式試験に一発合格。現在は、クレアールの公式YouTubeチャンネル「公認会計士対策ワンポイントアドバイス」にて、監査法人での仕事や試験対策の学習法などを紹介している。

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