社労士試験当日の持ち物と持ち込みできないもの｜当日の注意点についても解説

社労士試験は1年に1回のみ実施されます。希望の受験地を選べますが、会場の指定はできません。慣れない場所でも落ち着いて試験に臨める準備が重要です。この記事では、社労士試験を受験予定の人に向け、試験当日の持ち物について解説します。持ち込み不可のものや、試験当日の流れについても解説するため、参考にしてください。

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社労士試験の当日に必要な持ち物一覧

社労士試験に必要な持ち物は、以下のとおりです。

• 受験票
• 筆記用具
• マスク
• 時計

また、あると便利なものは、以下のとおりです。

• 写真つき身分証明書
• 現金・財布
• ペットボトルの飲み物
• ゴミ袋
• 昼食
• 上着
• 教材
• 汗拭きタオル・ポケットティッシュ　など

以下でそれぞれの持ち物について、詳しく解説します。

受験票

社労士試験の持ち物で、必須なのが受験票です。事前に郵送されるため、当日まできちんと保管しましょう。万が一、試験当日に受験票を忘れたり、紛失した場合でも受験が可能な場合があります。手元に受験票がないことが分かり次第、早急に会場にある試験本部に行き、写真つき身分証明書と受験料振込証を提示して手続きしましょう。

筆記用具

社労士試験はマークシート式です。HBの鉛筆もしくはHBのシャープペンシルと、プラスチック消しゴムを用意しましょう。芯が折れたり、詰まったり、消しゴムを落としてしまうなど、なにかしらのトラブルに備え、それぞれ複数ずつ準備します。鉛筆削りの持ち込みはできません。

マスク

コロナ禍の影響で、令和4年試験では、感染症予防対策のために受験者のマスク着用は必須でした。マスク着用をしていないと受験できない場合もあるため、注意しましょう。マスクが汚れた場合を考慮し、予備も持参すると安心です。

時計

社労士の試験には、腕時計を必ず持参しましょう。社労士試験では、原則、試験会場に時計がありません。残り時間のアナウンスはありますが、試験中に時間配分の目安をつけるために時計は必要です。置き時計やスマートウォッチは持ち込みできません。シンプルな腕時計にしましょう。

写真つき身分証明書

試験の受付時や試験中でも、申込時の写真と本人の顔が著しく違う場合には、本人確認が行われます。写真つき身分証明書を持参しておくと安心です。写真つき身分証明書は、運転免許証、パスポート、社員証、学生証などがあれば、問題ありません。

現金・財布

最近は、現金や財布を持ち歩かない人も増えていますが、試験の日はカバンに入れておきましょう。現金があれば、会場に着いてから忘れ物に気がついても、大抵のものは買えます。買う際に、もし電子決済サービスにトラブルがあっても、現金があれば対応できます。

ペットボトルの飲み物

社労士試験は水筒の持ち込みが禁止されています。飲み物はペットボトルにしましょう。ペットボトルカバーも持ち込めないため、結露で机を濡らさないために常温の状態で持参します。利尿作用があるコーヒーは、長時間の試験には適しません。

ゴミ袋

当日出たゴミは、一切会場に置いて帰れません。昼食のゴミや鼻をかんだティッシュなど、意外とゴミは出るものです。会場のゴミ箱は使えないため、ゴミを持ち帰るための袋も持参しましょう。

昼食

社労士試験は1日がかりのため、午前の試験と午後の試験の間に1時間程度の休憩時間があります。昼食は食べ慣れたものにし、甘いもので頭の回転をよくしたり、眠くならないよう腹八分目に抑えたりする工夫をしましょう。会場近くに飲食店がない場合や、買い物できるお店がない場合があるため、持参するのが望ましいです。

上着

社労士試験は真夏に行われるため、会場内は冷房が効いています。設定温度や席の位置によって寒いという情報もあるので、温度調節できるものを用意しましょう。試験中は、挙手して試験監督官に確認をとってから着用します。

教材

最終確認用に教材を持っていく場合は、厳選しましょう。確認できる時間は、移動時間や休憩時間です。テキストすべてを持参しても、重い上に見きれないため、おすすめしません。全範囲の要点が簡潔にまとめられたものがよいでしょう。

汗拭きタオル・ポケットティッシュ

社労士試験は真夏に行われるため、会場に到着するまでに汗をかいてしまう人も少なくありません。汗ふき用にタオルを持参するとよいでしょう。ポケットティッシュが1つあれば、鼻をかんだり、食後に口を拭いたりするなどに重宝します。

その他

その他、社労士試験にあるとよいものです。

• 携帯電話、スマートフォン
• 薬
• 携帯用の手指消毒液、除菌シート
• メガネ

携帯電話やスマートフォンは試験中に電源が入っていると、失格になりかねません。試験開始前に必ず電源を切りましょう。

社労士の試験当日の服装

試験というとスーツでなければと思う人もいるかもしれませんが、社労士試験は特に服装の決まりはありません。1日がかりの試験であることと、長時間座った姿勢になるため、リラックス感と体温調整のしやすさに重点を置くとよいでしょう。メイクも自由です。自分の集中力ややる気につながる姿で臨みましょう。

試験前日の持ち物準備で不安を解消

試験の持ち物は、前日までにほとんどを準備しておくと安心です。当日の朝に焦るのは、試験に臨む状態として、精神的によくありません。公共交通機関の時刻や道順など会場までのルート確認も前日までに済ませ、できれば時間に余裕のある予定を組んでおきましょう。事前に、当日と同じスケジュールでシミュレーションをする人もいます。

社労士の試験当日の注意点

社労士の試験では、持ち込めるものや試験中のトイレ退室など、注意すべきことがあります。当日の注意点について解説します。

試験会場に持ち込み不可のもの

社労士の試験では、補聴器やルーペ、座布団を持ち込む場合は事前に許可が必要です。耳栓は持ち込めません。司法試験では六法全書が貸与されますが、社労士試験ではありません。持ち込みも不可です。同様に、蛍光ペンや色鉛筆、定規も、司法試験とは違い、社労士試験では持ち込めません。

スマートフォンは会場への持ち込みはできますが、試験中にバイブ音が鳴っただけでも失格になるため、試験前に必ず電源を切りましょう。

試験中のトイレ退室は可能なのか

社労士の試験中にトイレへ行きたくなる場合もあるでしょう。途中退室が可能な時間帯であれば、挙手をして試験監督官の付き添いのもと、トイレに行くことができます。社労士の試験は、試験開始からある程度の時間が経過すると、途中退室が可能になります。

途中退室が可能な時間は、午前の試験80分間の内で30分間、午後の試験210分間の内で150分あります。その時間帯は、許可を得れば飲水もできます。その他、昼休憩の1時間も退室可能です。

社労士の試験当日の流れ

社労士試験は午前に選択式試験を80分間、午後に択一式試験を210分間実施します。以下は、令和4年度の社労士試験当日のタイムスケジュールです。

途中退室が可能な時間帯と、退室が禁止の時間帯があるため、注意しましょう。

試験問題の持ち帰りは可能なのか

社労士試験の問題は、持ち帰りができます。自分の解答を問題用紙に控えておくと、試験後に自己採点ができます。ただし、午後の試験で途中退室時間帯に退室し、そのまま帰宅する場合は問題用紙の持ち帰りはできません。

【参考】社会保険労務士試験における新型コロナウイルスに関わる感染症予防対策について

社労士試験における新型コロナウイルス感染症の予防対策については、試験センターによる公式発表を参考にしましょう。令和4年度の試験では、試験日の1か月ほど前に公式サイトにて発表されました。

※参考：第54回（令和4年度）社会保険労務士試験における新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の対応について｜全国社会保険労務士会連合会試験センター

感染拡大防止対応の詳細

主な感染拡大防止対策は次のとおりです。

• 当日の朝は検温をする。37.5℃以上の発熱や風邪症状がないことを確認する
• 感染の疑いがある、もしくは濃厚接触者と認められた場合は受験を自粛する
• すべての会場で入場時に検温をする。37.5℃以上もしくは繰り返す咳で風邪症状が疑わしい場合は、受験をお断りする
• 試験会場内ではマスクを着用する

その他、手指の消毒や間隔を空けた配席、定期的な換気、会話の自粛、ゴミ箱の使用不可など、基本的な感染拡大防止策を講じています。

まとめ

社労士試験当日は、最低限、受験票と筆記用具があれば受験はできます。しかし、1年に1回しかない受験の機会です。時間配分に必要な時計や、体温調節するための上着、午後に向けた栄養補給になる昼食など、実力を発揮できるように事前の準備は徹底しましょう。

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