公認会計士の将来性は?AIの影響や必要なスキルを解説

公認会計士の将来性

公認会計士に将来性はあるのでしょうか。この記事では、AI(人工知能)を利用して効率化できる業務が多くある中で、公認会計士の将来性は期待できるのか、そしてより求められる公認会計士になるためにどうすればよいか、詳しく解説します。

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目次

公認会計士の将来性は?

公認会計士の将来性は十分にあります

公認会計士試験は合格率10%前後の難関資格です。資格取得率が低いことから就職率が低いと思われがちですが、実際は公認会計士のニーズは高く、今後も需要のある資格といえます。

※出典「令和5年公認会計士試験 合格者調

AIの発展で公認会計士の仕事はなくなる?

AIの発展で公認会計士の仕事はなくなる?

公認会計士の業務がAIにとって代わられるのではないかと心配している人も多いでしょう。しかし、監査業務がクライアントとの直接のやり取りや信頼関係の構築なくしては成立しないように、公認会計士の業務を進めるためには、人間の判断やコミュニケーションが不可欠です。したがって、AIの活用で公認会計士の業務の効率化を図ることはできても、AIの発達により業務がなくなることはありません

AIによって効率化できる業務

・帳票突合 ・帳簿突合 ・分析的手続 ・仕訳テスト ・表示チェック

AIの得意とする業務は、大量のデータ処理をはじめとする定型的な作業です。

公認会計士の業務でいうと、帳票突合や帳簿突合などは機械的な作業なので、その結論の導出のために人間の意見は必要ありません。分析的手続や仕訳テストも人間同士のコミュニケーションは必要ないため、AIで効率化できる業務といえるでしょう。

AIの特徴を生かし、突合などの定型的な作業にAI技術を導入する形で業務を効率化すれば、その分の工数で人間が行う作業の精度を上げていくことができます

AIによって効率化できない業務

・クライアントとの直接相談 ・ハイレベルな意思決定 ・前例のない処理への対応

公認会計士の仕事には、一部でAIによる代替が進んだとしても、人間による判断が必要な場面が多く残されています。例えば監査クライアントから直接相談があったときのコミュニケーションや、高度な判断が求められる場面では、定められたルールに準拠するAIのみでは対応できません。公認会計士の仕事のうち、人間による判断が求められる本質的な部分は、AIでも効率化できないといえるでしょう。

公認会計士の将来性が期待できる理由

公認会計士の将来性が期待できる理由に、独占業務があること、そして今も活躍の場が広がっていることが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

・独占業務がある ・活躍の場が広がっている

独占業務がある

公認会計士の業務のうち監査業務は独占業務と呼ばれ、公認会計士資格を持つ人のみが行うことができます監査業務とは、企業等について独立した立場から監査意見を表明し、財務情報の信頼性を担保する業務です。法定監査と法定監査以外の監査の2種類あり、近年では、サステイナビリティ開示に関する保証業務など、「監査」のフィールドはさらに拡大傾向にあります。

コンプライアンスへの意識が高まるなか、監査の重要性は年々高まっているため、独占的に行うことができる公認会計士は今後も一定の需要が見込まれるでしょう。

活躍の場が広がっている

公認会計士の活躍の場は監査法人や税理士法人だけでなく、コンサルティング会社で会計分野でのコンサルティングを行うケースや、一般企業の経理部門などで働くケースもあります。財務に関する豊富な専門知識を持っているため、金融機関などでも公認会計士の専門性へのニーズは高まっており、活躍の場は広がっています。

公認会計士の就職・転職動向

公認会計士試験に合格した人は、まず監査法人へ就職して経験を積み、数年後に転職しようと考える人が多いです。転職市場では、他の職種同様、コロナ禍で一部採用数の減少傾向が見られたものの、現在は回復傾向にあります。

経済のグローバル化やコンサルティングの重要性の高まりなどから、公認会計士の仕事の重要性は今度も高まることが予想されます。独立開業の選択肢もあるため、年齢に関係なく長く安定的に働ける職業といえるでしょう。

より求められる公認会計士になるには?

より求められる公認会計士になるには?

ここでは、周囲からより求められる公認会計士となり、活躍するためのポイント5つの視点で解説します。

必要な専門知識を習得し続ける姿勢を持つ

一口に公認会計士といっても、どんな職場で働くのか、すなわち活躍の場によって必要な専門知識は異なります。自分に必要な知識やスキルを見極め、多様化するビジネスの現場で活躍できるように、常に高度な専門知識やスキルを身につけていく必要があるでしょう。継続的専門能力開発制度(CPD)などを利用しながら、新たな知識を習得し続ける姿勢が大切です。

AI・ITの知識・PCスキルを取得する

今後、AIやRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)ツールなどが監査業務や被監査会社の業務を大きく変えていくことが予想されます。ITリテラシーはこれまで以上に重要となるでしょう。公認会計士としても、これらのツールを使いこなし、定型業務を積極的に自動化していくことが求められます。

高いコミュニケーション能力を磨く

AIの時代になったとしても、公認会計士が業務を円滑に進めるために不可欠なのがコミュニケーション能力です。AIと人間の役割分担を理解したうえで、人間にしかできない高度なコミュニケーションに注力し、クライアントとの交渉力や企画力といったスキルを高めていく必要があるでしょう。

営業・経営能力を磨く

クライアントからより求められる、将来性ある公認会計士となるためには、営業・経営能力を磨くことは重要です。とりわけ、独立開業を目指す人にとって、営業力や経営能力は安定した収入のために不可欠でしょう。経営を行うノウハウのみならず、人脈を形成するスキルを磨くことでより将来性が広がるでしょう。

外国語を磨く

公認会計士が活躍の場を広げ、将来性ある存在になるためには、英語をはじめとした語学スキルも大切です。必須というわけではありませんが、日本企業もビジネスのグローバル化を進めている点国際財務報告基準(IFRS)を採用する企業が増えている点からも、英語の重要性は高まってるといえるでしょう。他の公認会計士との差別化という意味でも身につけておきたいスキルです。

AI時代でも、高度なスキルのある公認会計士の将来性は揺るがない!

AIの発達により、公認会計士の業務のうち定型作業はAIで代替可能になります。しかし、どんなにAIが発達したとしても、高いコミュニケーション能力や高度な判断力を持った公認会計士の将来性は揺るぎません。より必要とされる公認会計士となるために、スキルと専門能力を磨き続ける姿勢が大切です。

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監修:公認会計士 森 大地

大学在学中に公認会計士の勉強をはじめ、公認会計士論文式試験に一発合格。現在は、クレアールの公式YouTubeチャンネル「公認会計士対策ワンポイントアドバイス」にて、監査法人での仕事や試験対策の学習法などを紹介している。

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