高卒でも公認会計士になれる?大卒との違いや合格率、難易度も解説

高卒でも公認会計士になれる?大卒との違いや合格率、難易度も解説

難関といわれる公認会計士試験ですが、高卒でも合格できるのでしょうか。この記事では、高卒で公認会計士試験に合格する難易度や大卒との違いなどを解説します。合格するための勉強方法もお伝えするので、公認会計士へ転職したい高卒の方はぜひ参考にご覧ください。

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目次

高卒でも公認会計士を目指せる?受験資格は?

最終学歴が高卒でも公認会計士を目指せます

公認会計士試験には受験資格がなく、学歴、年齢、国籍に関係なく誰でも受験できます。2005年までは、公認会計士法により「最終学歴を大卒または短大卒」に制限する受験資格が設けられていましたが、2006年からは学歴の制限がなくなりました。

それ以降、公認会計士は誰でもチャレンジできる資格となったため、高卒の方でも試験の合格を目指せます。

高卒で公認会計士試験を受ける場合の難易度

公認会計士試験は、医師国家試験や司法試験と同じくらい難易度が高く、合格が難しい国家資格です。合格のために十分な勉強時間が必要であり、実際に合格者の約半数は勉強時間を確保しやすい学生が占めている傾向にあります。

したがって、社会人が合格するためには、いかに勉強時間を設けられるかが重要です。

公認会計士試験における高卒者の合格率

高卒者の合格率:約4~6%

※願書提出者をベースとした合格率

公認会計士・監査審査会が発表する「公認会計士試験合格者調」によると、最終学歴が高卒である受験者の合格率は、例年約4~6%で推移していると分かります。

ただ、これは願書提出者をベースとした合格率であるため、実際の受験者に対する合格率はもう少し高いと考えられます。合格率の詳しい内容については以下をご覧ください。

高卒者と大卒者の合格率の違い

高校卒業大学卒業出願者全体
令和3年5.5%8.9%9.6%
令和4年4.0%8.0%7.7%
令和5年4.6%7.5%7.6%
令和6年4.5%7.7%7.4%

 出典:公認会計士・監査審査会「令和6年公認会計士試験合格者調」「令和5年公認会計士試験合格者調」「令和4年公認会計士試験合格者調」「令和3年公認会計士試験合格者調

上記は公認会計士試験の合格率を「高卒者、大卒者、出願者全体」に分けて表したものです。表からは、試験の合格率において大卒者は約7~9%、出願者全体は約7%前後で推移していると分かります。このことから、高卒者の合格率は比較的低いといえます。

ただ、全体の合格率が10%以下であることから「高卒者だから合格できない」というわけではなさそうです。必要な勉強を継続してできれば、高卒者でも十分合格を目指せると考えられます。

公認会計士試験における高卒者の合格人数の割合

高卒者の合格人数の割合:約5~6%

公認会計士・監査審査会の「公認会計士合格発表者調(令和3~6年)」の結果から、全体の合格人数における高卒者の割合は5~6%だとわかります。合格人数の割合について詳しくは以下をご覧ください。

高卒と大卒の合格人数割合の違い

高校卒業大学卒業
令和3年5.5%41.7%
令和4年5.2%43.4%
令和5年6.2%43.4%
令和6年6.4%46.6%

出典:公認会計士・監査審査会「令和6年公認会計士試験合格者調」「令和5年公認会計士試験合格者調」「令和4年公認会計士試験合格者調」「令和3年公認会計士試験合格者調

上記は、合格者全体のうち高卒者及び大卒者における合格人数の割合を表したものです。大卒者の合格人数の割合が40%以上で推移しているのと比べると、高卒者の合格人数の割合は約5~6%と小さくなっています。

ただし、大卒者はそもそも受験人数が多いため、合格者全体に占める人数の割合が高くなるのは自然です。したがって、合格人数における高卒者の割合の低さには、あまりとらわれなくてもよいでしょう。

高卒から公認会計士になるのは大卒と比べて不利?

高卒から公認会計士を目指す場合、大卒と比べて不利にならないか気になるところです。ここでは、高卒が不利になる部分とそうでない部分を解説します。

勉強時間が長くかかりやすい点は不利

高卒者だと、勉強時間を長めに取る必要がある点は不利といえるかもしれません。

大卒者なら、大学受験の経験や大学で学んだ知識を試験に活かしやすい一方、高卒の場合、試験に活かせるほどの経験や知識を習得していないことが多いでしょう。また、高卒者は大卒者と比べて「科目免除」の要件を満たしているケースも少ないと考えられます。

全科目の学習をゼロからスタートすることになるため、高卒者は勉強の負担が大きくなりやすいといえます。

就職で不利になることはない

公認会計士の就職や転職で、学歴が問われることはほとんどありません。専門知識やコミュニケーション能力など、公認会計士に求められる能力が備わっていれば就職で不利になることは少ないでしょう。

また、就職後の給与に関しても、高卒と大卒とで大きな差は生じにくいといわれています。なお、給与については以下で詳しく解説します。

高卒の公認会計士の平均年収・給与

公認会計士の平均年収:746.6万円
出典:厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)「公認会計士」

厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、公認会計士の平均年収は746.6万円と発表されています。これは公認会計士全体の年収を表していますが、高卒者でも年収に差は出にくいため、この数字を目安と考えてよいでしょう。

公認会計士の給与に関しては、スキルや経験が基準となる場合が多いため、年収と学歴の関係性は見られにくいのが現状です。

なお、日本全体の平均年は461万円(出典:国税庁「1年を通じて勤務した給与所得者」)であるため、公認会計士の平均年収はそれと比較し300万円ほど高いことが分かります。

高卒から公認会計士を目指すのがおすすめの理由

実は、高卒から公認会計士を目指すことにはメリットもあります。ここでは、高卒から公認会計士を目指すのがおすすめの理由を解説します。

高卒から公認会計士を目指すのがおすすめの理由

年収が大きく上がる可能性がある

高卒から公認会計士へ転職すれば、年収の大きな増加が期待できるでしょう。

公認会計士の平均年収が746.6万円なのに対し、日本全体の高卒者の平均年収は約273万円です。したがって、公認会計士になれば他の高卒者の3倍近くの給与をもらえる可能性があるといえます。

価値あるスキルを身に付けられる

公認会計士として働けば、場所や年齢問わず活かし続けられる、価値あるスキルを身につけられます公認会計士の需要は増加傾向にあるため、この資格があれば就職に困る可能性は低いでしょう。

なお、AI登場により仕事が減少すると懸念されていますが、公認会計士の仕事がAIに奪われることは考えにくいといわれています。

高卒から公認会計士試験に合格するための勉強方法は?

公認会計士試験に合格するために、試験勉強は避けては通れないものです。ここでは、試験合格に向けた勉強方法について詳しく解説します。

高卒から公認会計士試験に合格するための勉強方法は?

情報収集から始める

高卒から公認会計士試験に合格するために、最初にすべきことは情報収集です。公認会計士になるまでの手続きの流れや、試験に関する情報を集めていきましょう。情報を集めることで、試験の全体像を理解しやすくなります

全体像を理解したあとは、どの科目をどんなスケジュールに沿って勉強していくか、具体的な勉強スケジュールを立てましょう。

勉強時間は3000~5000時間確保する

情報収集に続いて必要なのは、勉強時間の確保です。公認会計士試験に合格するために必要な勉強時間は、一般的に3000~5000時間といわれています。平日3時間、休日5時間の勉強を2年間続ければ3000時間に達すると、一例として覚えておきましょう。

もちろん、人によって勉強のペースや理解力は異なるため、この勉強時間はあくまでも目安です。

勉強する優先度が高い出題科目を見極める

各科目に同じ勉強時間を設けるのは非効率なため、科目ごとの優先順位付けが重要です。公認会計士試験の基礎となり、かつ配点も高い「財務会計論」を中心に勉強することが一つのポイントといえます。

また選択科目は、一般的に必要な勉強時間が短いといわれる「経営学」を選んで対策するのがおすすめです。公認会計士試験の出題科目については以下の表をご覧ください。

【公認会計士試験の出題科目】

短答式試験論文式試験
・財務会計論・管理会計論・監査論・企業法・会計学・監査論・企業法・租税法・選択科目(経営学、経済学、民法、統計学から1科目)

自己管理が苦手な方は予備校に通う

勉強のスケジュール管理が苦手な方は、予備校に通うのがおすすめです。独学で公認会計士試験の合格を掴むのは非常に難しいといわれています。

予備校では、学習スケジュールや教材があらかじめ決められているため、自己管理に自信がなくても効率的に合格を目指せます。また、分からない部分は講師に質問できるため、疑問をすぐに解決しやすい点もポイントです。

高卒から公認会計士を目指すことに関するよくある質問

高卒でもbig4(4大監査法人)への就職を目指せる?

高卒でもbig4(4大監査法人)を目指せます。就職において学歴が影響することは少ないため、公認会計士試験に合格さえすれば希望の職場に採用される可能性は十分にあります。なお柔軟性の観点から、学歴よりも年齢が重視されるケース多いようです。

公認会計士試験の合格を目指すにあたっての、高卒と大卒の違いは?

高卒は、大卒に比べて勉強時間が長くかかる傾向にあります。大卒の方の場合、大学受験の経験や大学で学んだ知識を、公認会計試験に活かしやすいでしょう。対して、高卒だとそのようなケースが少なく、全科目を1から勉強する必要があると考えられます。

公認会計士は独学でも合格できる?

公認会計士試験に独学で合格することは非常に困難といわれています。科目数が多く学習量が多いため、独学ではなかなか対策が難しいものです。

予備校では、膨大な試験範囲に対する最適な教材や効率的な学習計画が用意されているため、合格できる確率は高くなるでしょう。

働きながら公認会計士へ転職するには通信講座がおすすめ

高卒から公認会計士を目指す方の中には、現在社会人として働いている方も多いかと思います。働きながら独学で合格を目指すのは非常に大変ですが、予備校に通えば合格を目指しやすくなるでしょう。

クレアールの通信講座では、独自の学習方法と講師の手厚いサポートにより、効率的かつ短期間で合格を目指せます。Web学習のため、場所や時間を問わず自分のペースで勉強しやすい点もポイントです。

実際に働きながら公認会計士試験に合格し、キャリアップを成功させた方もいらっしゃいます。

高卒でも不利ではない。効率的な学習で合格を勝ち取ろう

公認会計士試験は高卒の方でも合格を目指せる試験です。高卒の場合、大卒者より多くの勉強時間が必要となる可能性はありますが、就職や給与に関して不利になることは多くありません。公認会計士へ転職するメリットは大きいため、諦めずにチャレンジし合格を勝ち取りましょう

働きながら公認会計士試験の合格を目指したい方は「クレアールの通信講座」がおすすめです。独自の「非常識合格法」を採用し、公認会計士を目指す受験生を全力でサポートします。

自分に合う勉強法やコースが分からない方でも、学習相談を受け付けているのでお気軽にお問い合わせください。興味のある方は、ぜひ勉強法の書籍プレゼントにご応募ください。

監修:公認会計士 森 大地

大学在学中に公認会計士の勉強をはじめ、公認会計士論文式試験に一発合格。現在は、クレアールの公式YouTubeチャンネル「公認会計士対策ワンポイントアドバイス」にて、監査法人での仕事や試験対策の学習法などを紹介している。

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