試験問題のカンニングや替え玉受験は何罪にあたる?

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監修:上村 信秋 講師(公務員講座)

卓越した指導力と情熱は、カリスマ講師の称号にふさわしい。 名実ともに受験指導の第一人者です。過去に公務員予備校講師の代表としてTVにも出演。
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対策、そして今後の動き

現在、試験方法が紙ベースからwebテストのようなデジタル環境に広がりを見せています。
入学試験のみならず、各種資格試験や検定試験についても、今後、新たな不正に対する対策が必要になることが予想されるところです。

また、スマホやパソコンを利用してこのような不正が容易に行われる可能性を考えると、不正に加担する意思のない者がいつの間にか受験生の回答に関与していた、などということが起きる可能性もあり注意が必要といえるでしょう。

大学入試センターは2022年7月に、2023年1月に実施する大学入学共通テストの受験案内の改正点を公表しました。
そのなかで、電子機器を使うカンニングの防止策として、以下の対応を取る場合があることが記載されています。

  1. テスト中に巡回する試験監督が不審な動きをする受験生に顔を上げるよう指示する
  2. マスクや眼鏡などを一時的に外すよう求める
  3. イヤホンを耳に装着していると判明すれば、使用していなくても不正行為として認定する

もちろん、病気や障害が理由で補聴器などを日常的に使用する受験生もいると思います。そのような場合は、事前申請が必要となります。

あれだけ世間を騒がせた以上、大学入試センターが慎重になるのは当然でしょう。しかし、ただでさえ精神的に張り詰めた状態にある受験生にことさらに緊張を強いるようなことだけは避けてほしいと願わずにはいられません。

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