勉強時間と睡眠時間の黄金比率を見つけよう~眠気と戦う勉強法~

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監修:角田 優太(公認会計士試験合格者)

仕事と勉強を両立する社会人受験生として、2021年8月にクレアール公認会計士講座にて学習を開始し、2021年11月の日商簿記検定1級、2022年5月の短答式試験、2022年8月の論文式試験に一発合格。現在は会計分野の業務に従事するとともに、主に社会人受験生に向けた公認会計士試験の対策法について、公認会計士ブログ(https://www.crear-ac.co.jp/cpa/category/kakuda/)で紹介している。

資格勉強とは眠気との戦い

 資格合格に向けて資格試験の勉強に励まれる皆様のなかには、睡魔と戦いながら日々努力を続けていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

私は公認会計士試験合格に向けた資格学習を進めていた際、仕事と勉強を並行していたため、日中の仕事中や帰宅後の勉強中に眠気に襲われることが多々ありました。
しかし、公認会計士試験の他の受験生が資格学習に膨大な時間を充てていることを想像し、安易に眠りにつくことはできませんでした。この経験は、資格勉強において睡魔とどのように付き合うか考えるきっかけとなりました。

今回は、資格勉強における睡眠との付き合い方について、ご紹介したいと思います。

勉強時間と睡眠時間の黄金比率を見つけよう

 そもそも、睡眠はなぜ必要なのでしょうか。
一般的に、睡眠は体の疲労回復・心の疲労回復・記憶の定着・免疫の強化・ストレス緩和等のために必要であると言われています。世の中には1日にたった数時間の睡眠で満足できるショートスリーパーと呼ばれる方々もいらっしゃいますが、私も含め多くの人々は1日あたり7時間から8時間程度の睡眠が必要であると言われています。

資格学習においては限られた時間(1日24時間)のなかでいかに効率よく学習を進めていくか考える必要があります。これはすなわち、ご自身なりの睡眠時間と勉強時間の比率の最適解を導き出すことが最も大切であるということです。
睡眠時間が長すぎれば体はすっきりするかもしれませんが勉強時間が確保できませんし、勉強ばかりで睡眠を疎かにすれば体調を崩すきっかけにもなってしまいます。
資格学習にはある程度長期間に渡り学習を継続する必要がありますので、ご自身の無理のない範囲で学習を継続可能な睡眠時間と勉強時間の比率を見つけていきましょう。

最適な睡眠時間は人それぞれ

 以前睡眠との付き合い方について病院の医師と話をした際に、「最適な睡眠時間は人それぞれである」というアドバイスを受けたことがあります。
これはすなわち、単に長時間の睡眠時間を確保すればよいのではなく、自分自身に適した睡眠時間を取ることこそが最も重要であるということを意味しています。

自分自身に適した睡眠時間がどれくらいなのか判断する方法の一つは、起床時に脳や体がスッキリした気分になったことを感じるか否かだそうです。極端ではありますが、たとえ4時間の睡眠をとったとしても、それで脳や体がスッキリしたと感じればその時の最適な睡眠時間なのだそうです。
私はこの話を聞いた後、毎日30分区切りで睡眠時間を変化させ自分自身にとっての最適な睡眠時間はどれくらいか試してみたところ、7時間30分が最適な睡眠時間でした。

皆様もご自身にとって最適な睡眠時間はどれくらいの長さなのか、ぜひ探ってみてください。

私はこうやって睡眠の質を上げるよう努力していました

 睡眠時間、すなわち量についてはご自身で最適な睡眠時間を見つけることが非常に重要です。
加えて、睡眠の質をいかに向上させるかという観点も忘れてはいけません。睡眠の質を向上させるために、たとえば私は次のような方法を実践していました。

まず、就寝直前にはスマートフォンを触らないようにしていました。
就寝直前にスマーフォンの画面を見てしまうと、ブルーライトの影響によりメラトニンの分泌が抑制され、睡眠の質に悪影響を与えてしまうようです。寝る直前まで勉強をしている日には、ベッドに寝転びながらスマートフォンで動画等を見たくなってしまうことは多々ありますが、強い気持ちをもってスマートフォンを見ないようにしましょう。

また、就寝前には体のストレッチをするように心がけていました。
具体的には、Amazonでヨガマットを購入し、下半身の柔軟に毎日取り組んでいました。就寝前のストレッチは心と体にリラックス効果をもたらすようでして、心拍数を上げないようなゆっくりとした無理のない範囲でのストレッチは副交感神経の働きを活発にさせることで睡眠にとって非常に効果的なようです。

他にも、睡眠をとる時間帯を毎日固定化するようにしていました。
具体的には、夜中0時に就寝し、朝7時30分に起床する生活を資格合格までの間継続するようにしました。自分自身の生活リズムや睡眠サイクルが不規則な場合、体が疲れてしまうことが多いと感じていたので、可能であれば毎日の睡眠の時間帯を固定化すれば、効率の良い睡眠にもつながるかもしれません。
なお、睡眠時間を変更して体が慣れるには約1か月程度の時間を要するようですので、試験実施日直前ではなく、少なくとも3か月から半年前から睡眠の時間帯を固定化するのが良いかもしれません。

睡眠を制すれば、資格にも一歩近づく

 資格学習において最も重要なことは、継続的に学習を進めることです。
やはり、勉強時間をしっかり確保することは重要ですが、短期的に勉強時間を大量に確保するのは現実的ではないケースが多々ありますので、無理ない範囲で継続的に勉強時間を確保するように心がけるべきです。睡眠とうまく付き合うことができれば、きっと効率良く勉強を進めることができるはずです。

皆様もご自身の最適な睡眠との付き合い方について、一度考えてみてください。

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