中学生で日商簿記1級に一発合格!集中を切らさない学習法などの秘訣を独占インタビュー

クレアール卒業生にインタビュー 

モチベーション維持

クレアール:小学校6年生に簿記を始めてから1級取得までかなりの長期間の学習でしたが、モチベーション維持のために意識していたことはありましたか。

梶田:そもそも簿記や会計の勉強が好きだったので、そこまでモチベーションが落ちることはなかったのかなと思います。

クレアール:なるほど。好きであるということが一番のモチベーション維持の秘訣かもしれませんね。

興味を持ったきっかけ

クレアール:ここまでお伺いしてきて、ご子息の興味を見極めて簿記を勧めたお父様が素晴らしいなと思ったのですが、お父さまはどういう風に簿記を勧められたのでしょうか。

梶田(父):彼が小学校の時に話したのは、大人になるとどういう仕事があるかで、その選択肢の一つとして会計があるよということです。
どんなに大きい会社でも、どんな小さい会社でもお金のプロは必ずいるんだよ。そしてお金はその会社にとってすごく大事なものだから、そのプロは会社の規模にかかわらず絶対に必要な職業なんだよと話したんですね。そこで彼は面白そうだって思ってくれたみたいです。
他にもいろいろと別の職業の話もしましたが、いちばん会計に惹かれたといいますか、シンパシーを感じたようですね。

勉強に飽きない工夫

クレアール:いまは会計士を目指して勉強されているということで、将来の展望としてもちろん会計士合格という目標はあると思うのですが、会計士のさらに先について考えていることや夢はありますか。

梶田:公認会計士試験に合格できたら、いずれは海外で働きたいなと思っています。
私は英語も勉強していて英検準1級まで取ったので、それと組み合わせて海外で働きたいです。

クレアール:そうなんですか!驚きました。簿記1級の勉強をしながら、どこに英検準1級を取る時間があったのかと。

梶田:結構他のことも勉強するのが好きで、英検以外にも数検の2級や漢検の準1級を取得しました。
(編集部注釈:英検準1級は大学中級程度、数検2級は高校2年程度、漢検準1級は大学・一般程度)

クレアール:異なる分野を幾つも同時並行で勉強していたのですね!
どういうふうに頭を切り替えて勉強されていたのですか。漢検の日とか、簿記の日とか作っていたのか。または朝は英語で夜は簿記みたいな、1日の中で時間帯を分けたのでしょうか。

梶田:特に決めず、やりたい時にやりたい勉強をしていたのですが、それが結果的に良かったのかなという感じはします。
今日は英語やりたいなって思って1時間ぐらいやって、ちょっと簿記やろうかなと思ったら簿記をやって、少し簿記に飽きてきたら数学やろうかなと思って数学やるって感じです。

クレアール:すごい。学習に飽きない工夫を自然に取り入れていますね。
受講生の方からよくいただくお悩みの一つに「飽きる」とか「集中力が続かない」があるんですが、今のお話から、完全に飽きてしまう前に自主的に切り替えて別の勉強をすることが突破口になるのではと思いました。

一日の勉強時間

クレアール:漢検や数検とはどうやって出会ったのですか? お父様からのおすすめでしたか?

梶田:それもありますし、流れで出会ったこともあります。例えば英語を習ってその流れで英検にチャレンジしてみたり、本を読んだら数学がテーマだったから数検にチャレンジしてみたり。いろんな場面で興味を惹かれるものがあってその勉強を始めました。

クレアール:ちなみに1日どれぐらいの時間を勉強に充てていましたか。

梶田:平日は6時間で、休日は12時間ぐらいです。もちろん簿記にかける時間もあれば、他の資格にかける時間もありました。でも全体の半分ぐらいが簿記にかける時間だったと思います。

勉強スタイル

クレアール:勉強中はどういうスタイルで取り組んでいましたか。勉強する時に音楽を流すとか、ストップウォッチで時間を計測して取り組む方もいますけれども。

梶田:私はだいたいどの資格でも動画で勉強することが多かったので、それを音楽の代わりに聞いていました。ずっと1人で勉強していると集中力が切れてしまうのですが、動画はそこまで集中力を使わずに見られます。
ずっとテキストや教科書、参考書に向かっていると、やっぱりちょっと疲れますので、合間にYouTubeの簿記解説動画やクレアールの講義動画を見ることで、勉強しながらちょっとリラックスするというか、少し肩の力を抜いて勉強を続けていました。

クレアール:五感を上手に切り替えて勉強しているという印象を受けました。
耳で聞く、文字を目でみて勉強する、体を使って書く、テキストを読む、みたいに、色々な刺激をミックスして、さらに勉強科目もミックスしていますね。

梶田:やっぱりどれか一つのことしかしないと疲れてきちゃうので、ミックスしてやったほうが集中できたかなって感じはしますね。

1級勉強中の方へのアドバイス

クレアール:いま簿記1級を勉強されている人にアドバイスはありますか。

梶田:自分と同じで、簿記を嫌いにならないように勉強することが大事かなと思います。例えば簿記の3級や2級は、会社から言われたから取る方もいると聞いたことがあります。

クレアール:そうですね。

梶田:でも1級を目指す方は、義務ではなくて、もともと興味を持っている人が多いと思います。なので、勉強の途中で簿記を嫌いにさえならなければ勉強は続けられるし、その先の合格につながるのかなと思います。嫌いにならないことが一番大切だと思います。


梶田さんのお話を伺っていると、勉強という言葉が持つイメージが、一般的なものと随分違うなと思いました。一般的に資格の勉強というと苦労するものというイメージが浸透しているように感じますが、梶田さんの場合は勉強が楽しいと思って、楽しいと思うことを突き詰めた結果、色々な資格の合格がついてきたという感じがします。

また最後にアドバイスいただいた「それを目指そうと思った最初の気持ちを忘れないこと」。これは資格勉強に限らず、何かを成し遂げる際にいちばん大事なポイントだと感じました。

私は、梶田さんよりかなり年上ですが、学ぶところや真似して取り入れたいポイントが沢山ありました。みなさまはいかがでしたか。
ご意見・ご感想・記事へのリクエストなど是非お寄せください。お待ちしております。

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