中学生で日商簿記1級に一発合格!集中を切らさない学習法などの秘訣を独占インタビュー

クレアール卒業生へインタビュー 

今回は、中学生で日商簿記1級に合格された梶田智基さんの合格者インタビューをお届け致します!
実際に行っていた勉強スタイルや簿記検定が日常生活でどう役立っているかなど、梶田さんの今とこれからを深堀りいたしました。

はじめに

※以下 敬称略

クレアール:本日は、中学生で日商簿記1級に合格された梶田さんにお話をお伺いいたします。まずは自己紹介をお願いできますか。

梶田:はい。埼玉県在住の中学3年生、梶田 智基といいます。2023年6月の第164回日商簿記1級に合格しました。

クレアール:中学では部活などは入っているのですか。

梶田:いえ、ずっと部活には入っていません。中1の段階で簿記の勉強は始めていたので、勉強時間を確保するためにあえて入りませんでした。

クレアール:なるほど。部活動の代わりが簿記1級の勉強だったのですね。

周りの変化

クレアール:梶田さんの1級合格は、クレアール社内で相当ざわめきが起こりましたね。中学生が受かったよと。梶田さんの周りでは資格取得後の反響はありましたか。

梶田:学校は簿記が何なのか知らない人がほとんどなので、そこまで反響はなかったですね。ただこの前、埼玉新聞さんから取材を受けて。それで学校のみんなも、よく分からないけど何かすげーぞ、みたいな感じで、ちょっと注目を集めたぐらいですね。

クレアール:取材とはすごい!おめでとうございます。埼玉県内だと最年少の資格保持者になりますよね。梶田さんの心持ちとしてはどう変わりましたか。

梶田:小6から3年間、簿記の勉強を続けた結果、簿記1級という最高峰のレベルまで極められたので自信になりました。

簿記の勉強を始めたきっかけ

クレアール:小学校6年生の時に簿記3級の勉強を始めたとのことですが、簿記を勉強するきっかけは何でしたか。

梶田:3級の勉強を始めたのは、父が紹介してくれたからです。興味が出たので試しに勉強してみたらハマったという感じですね。
そして小学6年生の最後に3級の試験に受かったのですが、努力が認められたことがうれしくて。勉強自体も楽しかったので、2級、1級と目指していきたいなって思えました。

簿記の魅力

クレアール:例えば簿記のどういったところに面白さを感じましたか。

梶田:私は、学校の勉強だと一番好きな教科は数学です。一方、簿記は文系の資格ですが、科目の特質がすごく数学と似ているなと感じました。
私の感覚になるのですが、例えば文系科目でも社会科は土台の出来事を学んでそれを横(過去や未来)に展開していく感じです。対して数学の場合は、基礎を学んでから縦に知識を積み重ねていく感じがします。その点で簿記は、数学に近いなと思いました。

例えば3級の最初に習う借方・貸方や、資産・負債・純資産・収益・費用の考え方がずっと、1級やその先の公認会計士の勉強でも出てきます。最初に学んだ基礎が土台となって、それを基にどんどん知識を積み重ねていっているのを感じます。
これが私の好きなタイプの科目だったのでそこに面白さを感じました。

クレアール:知識を積み重ねていけばいくほど難しい問題も解けるようになっていきますから、達成感を感じられますね。

日常生活で役立ったエピソード

クレアール:簿記や会計で勉強したことが日常で役立ったエピソードがあれば教えていただきたいです。

梶田:私は毎日、新聞を読んでいますが、例えばある企業が何百億の減損を出したみたいな記事が出ている時に、簿記1級の知識から理解できるようになりました。
もちろん政治や経済の知識が足りない中、全てが理解できるわけではないですが、簿記という切り口から世の中の動きが見られるようになったかなと思います。

例えばコロナの影響で、ある企業が儲かった、逆にすごく損をしたと書いてあった時に、簿記1級の視点でみると、利益といっても色々な種類があることを知っています。売り上げもそうですし、売買目的有価証券であれば評価益が出ますし、売却益もある。
その知識を基に、この企業はなぜ利益が上がったのかな、一気に損が出たのは売上原価が増えたからかな、と考えられるようになりました。
多分簿記を知らない人がその記事を見たら、ただ儲かった・ただ損した、本業がうまくいった、良くなかったっていうだけにしか見えないと思いますが、簿記1級という切り口を持てたことで、より深く新聞の記事を読めているように感じます。

合格につながった行動

クレアール:勉強中を振り返ってみて、こういう行動が合格につながったかなと思うことはありますか。例えば、すごく気分が乗らない日があっても取りあえずテキストを開いてみたとか。

梶田:そうですね。例えば勉強していて分からない単元も出てきますけど、そんなときは、いったん置いておいて、次の単元の講義を見て進めちゃったりしました。
その時わからなくても、時間を置いたら分かることもよくあったので、とにかく止まらないことが大事だって意識していました。
それに後で見返してもどうしても分からなかったら、クレアールさんに質問して分かればいいと思っていました。

学習スケジュール

クレアール:では勉強スケジュールはどのように立てていましたか。止まらないために工夫したことはありますか。

梶田:この日に講義を見て別の日に問題集を解くとか、そういう予定は決めていなかったです。
その時にやりたいところをやって進めていったら、結果的に全部終わったみたいな感じでした。行き当たりばったりだったかなとも思います。

クレアール:なるほど。かっちりと勉強スケジュールを決め過ぎてしまって途中で挫折するパターンもよくありますが、止まらないために柔軟性を大切にしたということですね。

梶田:そうですね。

クレアール:挑戦中の級によって、学習スタイルは変わりましたか。
それとも3級の時と勉強スタイルは変わらず、勉強の中身だけがどんどん難しくなっていきましたか。

梶田:3級は独学でやっていたので、何回もテキストを読み込んだり、テキストのページをそのまま写してみたりということをやっていました。
2級からは資格スクールを利用し始めたので、講義動画を見て進めました。1回の視聴で理解できたことはあまりなかったので、2回、場合によっては3回ぐらい繰り返して見ることが多かったですね。
2級と1級はそうやって何回も講義を見て、理解して、問題を解いて、という流れで勉強していました。

クレアール:なるほど。

梶田:講義動画でも止まらないことを意識していました。
例えば1つ目の講義で言っていた内容が分からないときも、その後の3つ目の講義あたりでやっと1つ目の講義で言っていることが理解できたことが結構ありました。その時に、後で習う内容を見てから気付くこともあるんだって思ったので、講義を見ることを先行して、ある程度分かってから問題を解いていきました。

クレアール:単元なり科目なりある程度の単位で全体像をつかんでから、細かく知識を深めていったのですね。

前編はここまで。この後は、梶田さんが行っている「勉強スタイル」や「勉強を継続する秘訣」についてお伺いしています。
引き続き後編をお楽しみください。

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