公務員試験合格に必要な勉強時間はどのくらい?いつから始める?

公務員試験に合格するためには、相当の勉強時間が必要です。どの程度の勉強時間が必要か、総合職や一般職、専門職、地方公務員の上級・中級・初級に分けて目安をご紹介します。また、勉強効率を上げるための方法や、勉強時間以外に注意したいポイントについても解説します。


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目次

公務員試験に合格するために必要な勉強時間と期間の目安

公務員の種類勉強時間の目安期間
国家公務員(総合職)1,200~1,500時間1~1年半程度(週に20~25時間程度)
国家公務員(一般職)800~1,200時間半年~1年半程度(週に20~25時間程度) 
国家公務員(専門職)800~1,200時間半年~1年半程度(週に20~25時間程度)
地方公務員(上級)800~1,200時間半年~1年半程度(週に20~25時間程度)
地方公務員(中級)500~800時間5カ月~10カ月程度(週に20~25時間程度)
地方公務員(初級)300~500時間3カ月~半年程度(週に20~25時間程度)

公務員試験に必要な時間は、国家公務員で800~1,500時間程度地方公務員で300~1,200時間程度とされています。勉強量によっても変わりますが、おおよそ1~2年前から計画的に始めましょう

国家公務員(総合職)

国家公務員の総合職とは、いわゆるキャリア官僚のことで、省庁などに勤務します。教養試験に加え、専門試験や論文試験があり、公務員試験のなかでも最も難しいとされています。必要な勉強時間は1,200~1,500時間で、1週間に20~25時間ほど取り組む場合なら1.5~2年はかかるでしょう。

国家公務員(一般職)

国家公務員の一般職とは、中央省庁で主に実務を担当する仕事です。教養試験に加え、専門試験や論文試験がありますが、総合職よりは難易度が低めです。必要な勉強時間は800~1,200時間で、1週間に20~25時間ほど取り組む場合なら、1~2年はかかるしょう。

国家公務員(専門職)

国家公務員の専門職とは、専門知識が求められる特定の分野で働く仕事です。国税専門官や財務専門官などの種類があります。試験の種類は総合職と同様、専門試験や論文試験がありますが、難易度は低めです。必要な勉強時間は800~1,200時間で、1週間に20~25時間ほど取り組む場合なら、1~2年はかかります。

地方公務員(上級)

地方公務員の上級とは、将来の幹部候補として大卒程度の学力が必要とされます。専門試験や論文試験がありますが、国家公務員の総合職よりは難易度が低めです。必要な勉強時間は800~1,200時間で、1週間に20~25時間ほど取り組む場合なら、1~2年はかかると計算できます。また、市役所および一部の県庁や政令指定都市などで教養試験だけで受験可能です。その場合は学習時間のイメージは400~500時間ほどに短縮できます。

地方公務員(中級)

地方公務員の中級とは、将来的に幹部をサポートする管理職に携わり、短大卒程度の学力が必要とされます。試験科目は地域によっても異なるため、問い合わせてみましょう。必要な勉強時間は500~800時間で、1週間に5~15時間ほど取り組む場合なら、1年程度かかる計算できます。

地方公務員(初級)

地方公務員の初級とは、窓口対応などの定型業務に携わり、高卒程度の学力が必要とされます。試験科目は地域によっても異なるため、問い合わせてみましょう。必要な勉強時間は300~500時間で、1週間に5~10時間ほど取り組む場合なら、1年程度かかると計算できます。

公務員試験で勉強時間以外に気をつけるべきポイント

公務員試験の面接を受けている様子

公務員試験は学力や知識だけが問われるのではありません。勉強時間を確保することも大切ですが、面接や、試験区分によっては体力試験などに備えることも大切です。

面接対策を筆記試験対策と同時に少しずつ行う

近年、公務員試験において人柄を重視する傾向が見られます。そのため、筆記試験では良い点をとっても、面接の結果次第では合格しない可能性もあるため注意が必要です。

公務員の面接は、受験者一人で臨む個別面接と、複数の受験者が同時に面接を受ける集団面接、受験者でグループを作り、討論するグループディスカッションの3つのパターンがあります。面接対策は筆記試験対策と同時に自己分析を少しずつ初めておくことをおすすめします。時間を十分に取って、面接の種類に合った方法で対策しましょう。

警察官や消防官は体力試験対策も行う

地方公務員のなかでも警察官消防官、国家公務員のなかでは皇宮護衛官自衛官衛視は、体力を問われます。一般的な紙の試験問題に加え、体力試験も必要になるため注意が必要です。

たとえば、警視庁に配属される警察官の採用試験では、腕立て伏せやバーピーテスト上体起こし、反復横跳びの4種目が課されます。体力が十分にあることはもちろん、取り組む姿勢なども確認されるので意識しましょう。

公務員試験の勉強効率を上げる方法

公務員試験の勉強をしている様子

公務員試験の範囲は広く、試験区分によっては専門性の高い内容が問われることもあるため、効率よく知識が定着するよう勉強方法を工夫する必要があります。ここでは、勉強効率を高める方法をご紹介します。

勉強スケジュールを立てる

試験日から逆算して、勉強のスケジュールを立てましょう。長期的かつおおまかなプランを立てるだけでなく、1週間単位・1日単位での学習到達目標を立てると、より効率よく勉強できます。また、勉強する時間帯を決めておくと、勉強習慣を身につけやすくなります。

公務員試験の勉強は長期戦です。日々努力を積み重ねていけるように実現可能なスケジュールを立てましょう。

優先順位をつけて勉強する

公務員試験は出題範囲が広く、すべての範囲で高得点を取得するのは至難の業です。効率よく点数を獲得するためにも、配点の高い科目や頻出範囲を優先して勉強するようにしてください。

配点の高い科目の例としては国家公務員の専門試験があり、教養試験よりも配点が高く、2倍に設定されています。専門試験では過去問に類似した問題が頻出しているため、過去問を徹底的に勉強しておきましょう。また、たとえば、東京都の特別区(東京都23区の地方公務員上級)では自然科学系の出題が多い傾向にあります。傾向をつかんで集中的に勉強しておくとよいでしょう。

過去問を何度も解く

過去問を分析することも大切です。過去の数年間の問題を研究することで、頻出問題や出題傾向がわかります。何度も過去問を解き、本番に備えておきましょう。

また、過去問を解くことで、自分自身の弱点を洗い出せます。弱点を見つけたら、集中的にその範囲を勉強することで、より効率よく得点力をアップできます。

隙間時間を活用する

机に向かう時間を取ることも大切ですが、それだけでは必要な勉強時間を確保できないことがあります。仕事や学校の課題が忙しい場合には、隙間時間を活用する習慣を身につけましょう

たとえば、電車に乗っている時間や朝起きてすぐの時間に、暗記科目の確認や前日の復習を行うのがおすすめです。短時間でも長期間続けることで膨大な勉強時間を確保できます。隙間時間の使い方が合否を分けることもあると考えて取り組みましょう。

「新方式」試験を受験する

東京都職員採用試験では1類B(行政・ICT)において新方式試験を採用しています。新方式試験では、第1次試験において教養試験と都政課題に関するプレゼンテーション・シート作成が課せられます。プレゼンテーションが得意な人筆記試験の負担を減らしたい方に向いているでしょう。

新方式の第2次試験・第3次試験では個別面接が実施されます。面接対策も十分にしておきましょう。

Web通信講座を利用する

勉強の習慣が身につきにくい方や、なかなかペースをつかめない方は、Web通信講座の利用も検討してみましょう。Web通信講座は自分の好きな時間、好きな場所で学習することができるため、通学が難しい方にもおすすめです。たとえば、会社や学校で帰る時間が遅くなってしまっても学習でき、勉強スケジュールを崩さずに済みます

また、効率よく学習できるようにカリキュラムが組まれているため、目安の勉強時間よりも短時間で学習できる可能性もあります。カリキュラム内容と講師のサポートの手厚さをチェックして選びましょう。

短い勉強時間で公務員試験を突破したい方はクレアール

公務員試験に合格するには、膨大な勉強時間が必要です。スケジュールを組み、計画的に勉強していきましょう。また、効率よく勉強するためには、配点の高い科目や頻出範囲などを重点的に学ぶことも大切です。

より効率よく勉強するには、Web通信講座の利用がおすすめです。好きな時間や場所で学べるため、忙しい学生や社会人の方にはとくに好都合でしょう。クレアールでは、「非常識合格法」を採用し、頻出範囲や近年の傾向を分析した上で組まれた、効率的な学習カリキュラムをご用意しています。短時間で合格する力を身につけるためにも、ぜひサポートの手厚いクレアールをご検討ください。

この記事を監修した人
クレアール公務員相談室タニオカ
これまで、公務員試験の受験・学習を考える3,000人以上の相談に答えた実績を持つアドバイザー。「公務員 転職ハンドブック」「ココからスタート!公務員試験入門ハンドブック」などを執筆。

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