皆さん、こんにちは。
クレアール司法書士講座受験対策室です。
本日、令和8年10月1日(木)午後4時に、令和8年度司法書士試験筆記試験の合格発表がありました。
合格された皆さま、誠におめでとうございます。
筆記試験に合格した方は、次に口述試験に臨むことになります。
「口述試験では、どのようなことが問われるのだろう」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、司法書士試験の口述試験がどのように実施され、どのようなことが問われるのかをまとめました。令和7年度口述試験の再現も掲載していますので、口述試験のイメージをつかむ際の参考にしていただければと思います。
クレアールでは、下記の合格者の方を対象に、口述試験過去問題集をプレゼントしています。
対象となる方は、ぜひお申込みください。
<対象>
✅クレアール司法書士講座を現在受講中で、令和8年度筆記試験に合格された方
✅クレアール司法書士講座を過去に受講し、令和8年度筆記試験に合格された方
※単科講座を受講された方は対象外です。
※試験前に実施した受験番号調査にご協力いただき、事務局で筆記試験の合格を確認できた方には、本日中に口述試験過去問題集を発送いたします。改めてお申込みいただく必要はございません。
口述試験過去問題集は、過去にクレアールを受講し、司法書士試験に合格された方からご提供いただいた情報をもとに作成しています。卒業生の皆さまにご協力いただきながら、長年にわたって蓄積してきた口述試験対策のノウハウを詰め込んだ問題集です。


▲昭和からの出題実績(出題年度)も掲載しています。出題傾向を確認しながら効率的に対策することができます。
口述試験(概要)
まずは、口述試験の概要をご紹介します。
令和8年度の口述試験は、2026年10月13日(火)に実施されます。
※本記事に記載している試験時間、試験形式、試験当日の流れ等については、主にクレアール合格者の方から伺った令和7年度口述試験の実施状況をもとにしています。年度や試験会場によって運用が異なる場合があります。
※令和8年度の筆記試験に合格された方は、必ず法務省の令和8年度司法書士試験受験案内書及びお手元に届く口述試験受験票をご確認ください。
<概要>
試験時間:10分~15分程度
試験形式:試験官2名による口頭試問
試験範囲:不動産登記法、商業登記法、司法書士法
※過去の受験報告では、全体で10問前後質問されるケースが多い。
推奨する服装:特に指定はありませんが、スーツでの受験をおすすめします。
持ち物:口述試験受験票及び筆記具(黒インクの万年筆又はボールペン)
※必要に応じて、口述試験過去問題集その他の口述対策教材、待ち時間用の書籍など
受験会場:筆記試験の受験地に応じて以下のとおりとなります。
・札幌会場で筆記試験を受験⇒札幌会場
・仙台会場で筆記試験を受験⇒仙台会場
・東京・横浜・さいたま・千葉・静岡会場で筆記試験を受験⇒東京会場
・名古屋会場で筆記試験を受験⇒名古屋会場
・大阪・京都・神戸会場で筆記試験を受験⇒大阪会場
・広島会場で筆記試験を受験⇒広島会場
・高松会場で筆記試験を受験⇒高松会場
・福岡・那覇会場で筆記試験を受験⇒福岡会場
試験対策としては、口述試験過去問題集を中心に繰り返し確認し、質問に対して声に出して回答する練習をしておきましょう。
※令和8年度の口述試験は10月13日(火)の平日に実施されます。あらかじめ予定を空けておきましょう。
※集合時刻に遅れないよう、時間に十分余裕を持って試験場へ向かってください。
口述試験(詳細)
令和8年度は、10月1日(木)の筆記試験合格発表から2週間足らずの10月13日(火)に口述試験が実施されます。
筆記試験の合格発表から口述試験までは期間が短いため、合格を確認したら、すぐに口述試験対策を始めることをおすすめします。
口述試験は、会場によっては午前・午後の組に分かれて実施される場合があります。実際の集合時刻は口述試験受験票に記載されますので、必ず確認してください。
口述試験会場から遠いところにお住まいの方は、午後の組に割り振られる傾向にあるようですが、人数の調整次第だと思いますので、断言はできません。
「口述」試験の名のとおり、試験官から質問を受け、その場で口頭により回答する形式で行われます。
令和7年度の受験者から伺ったところでは、試験官2名に対して受験者1名で行われ、試験時間は10分~15分程度、不動産登記、商業登記、司法書士法について複数の質問がされます。
回答の状況などによっては、これより早く終了する場合もあるようです。
令和7年度の受験者から伺ったところ、受験する順番は、受付順をもとに決まったようです(面接部屋ごとに細かい組に割り振られ、その組の中での番号順により実施)。
待ち時間が長くなることも考えられますので、口述試験過去問題集等の対策資料や、必要に応じて待ち時間用の書籍等を持参するとよいでしょう。
また、試験会場では、各司法書士会等の案内資料が配布・設置されている場合があります。今後の参考になる資料があれば、確認しておきましょう。
クレアールの口述試験対策
クレアールでは、前述の対象者となる方に、「司法書士 口述試験過去問題集」をプレゼントしています。
口述試験では、筆記試験とは異なり、その場で質問を聞き、口頭で回答しなければなりません。
そのため、過去問題集を読むだけではなく、実際に質問をされたことを想定して、声に出して回答する練習をすることが大切です。
目安として、口述試験過去問題集を3周程度確認し、繰り返し声に出して回答する練習をしておきましょう。
また、クレアールでは、Web口述試験対策も実施しています。
クレアール講師陣および有資格者スタッフが、本番さながらの形式で質問を行い、受け答えのポイントや注意すべき点を丁寧にフィードバックいたします。
※Web口述試験対策は、2026年合格目標講座を受講されていた方で筆記試験に合格された方を対象にご案内しています。
口述試験は「落とす試験」ではないとはいえ、油断は禁物です。
もっとも、筆記試験を突破している皆さんであれば、これまで学習してきた知識を整理し、口頭で回答する練習をしておくことで、落ち着いて臨むことができます。
特に注意したいのは、これまでの筆記試験とは異なり、「耳で質問を聞き、その場で考え、口で答える試験」であるという点です。
普段の学習では、問題文を目で読み、頭の中で考えることがほとんどだと思います。そのため、知識としては理解している内容でも、突然口頭で質問されるとうまく言葉が出てこないことがあります。
一切対策をせずに本番を迎えることはおすすめできません。
また、どうしても答えが分からない場合には、無理に曖昧な回答を続けるのではなく、「分かりません」「失念しました」と正直に伝えることも一つの対応です。
ただし、質問を聞いた瞬間に諦めてしまうのではなく、まずはご自身の持っている知識をもとにしっかり考えてみましょう。
質問の意味が分からない場合には、確認し直すこともできます。
緊張する場面ではありますが、試験官の質問をよく聞き、落ち着いて、誠実に回答することを心掛けてください。
実際の口述試験のようす
ここからは、令和7年度の口述試験の様子をご紹介します。
クレアールを受講し、令和7年度司法書士試験に合格された方(Aさん)にご協力いただき、当日のやり取りを再現しました。
※口述試験では複数の質問が用意されており、すべての受験生に同じ質問がされるわけではありません。
※以下はAさんの記憶をもとに再現した内容です。
※Aさんの回答についても、受験当時の回答をできる限りそのまま掲載しています。正答例として掲載しているものではありませんので、ご注意ください。
〈入室前〉
ほぼ予定通りの時間に呼名され、職員の方の誘導で待機室から面接室へ向かう。面接室の前で若干待つ。
〈試験開始〉
①本人確認
試験官:受験番号、氏名、生年月日を答えてください。
A :○○です。
②不動産登記法
試験官:まず、不動産登記法上における申請と申請人に関する質問です。
試験官:不動産登記法上に規定されている申請方法の原則と、その趣旨はなんですか?
A :不動産登記法は共同申請主義の下、登記権利者と登記義務者による共同申請を原則としています。その趣旨は、登記によって不利益を被ることになる登記義務者を手続きに関与させることで登記の真正を担保するためです。
試験官:では、不動産登記法上その例外として単独で申請できる場合が規定されていますね?3つ答えてください。なお、相続は除きます。
A :真正が担保されている判決による登記、買戻し特約で契約日から10年経過した場合の、69条の2の規定による登記、…それから、除権決定があった場合の抹消登記等があります。
試験官:遺贈を登記原因とする場合の、申請方法と申請人を答えてください。
A :相続人が受遺者の場合は、その受遺者からの単独申請が認められています。そうでない場合は、原則として、受遺者と贈与者の相続人が共同で申請しますが、遺言執行者がいる場合は、遺言執行者が登記義務者として共同申請を行います。
③商業登記法
試験官:それでは、商業登記法の質問を行います。これからする質問は、全て本店移転に関する質問です。なお、すべて株式会社であることを前提に答えてください。
試験官:本店移転の申請方法を答えてください。
A :新所在地あてにする申請も、旧所在地に対して、同時に経由して申請します。
試験官:新所在地への添付書面は何ですか?
A :…委任状です。
試験官:委任状だけでよかったですか?
A :…はい、…委任状だけで足りると思います…。
試験官:分かりました。では、申請について、新所在地において却下事由があった場合は、その申請はどうなりますか?
A :新所在地において、却下事由が見つかった場合は・・・その申請は却下されたものとみなされます。また、旧所在地において、却下事由が見つかった場合は、・・・同じく申請は却下されます。
試験官:それでは、代表取締役等住所非表示措置に関する質問です。移転前に代表取締役等住所非表示措置をとっていた会社が本店を移転した場合、新所在地を管轄する登記所においても、当該措置を希望するとき、新所在地を管轄する登記所に対して、何か申請が必要ですか?
A :…いらないような…すみません。分かりません。
試験官:…分かりました。これで商業登記法に関する質問は以上です。
④司法書士法
試験官:それでは、司法書士法に関する質問です。
試験官:司法書士法には、司法書士の職責が規定されていますが、それは何ですか?
A :司法書士は~(練習通り§2を暗唱)~です。
試験官:司法書士法には、司法書士の行うことが認められている業務があります。3つ答えてください。なお、簡裁訴訟代理等関係業務を除きます。
A :登記や供託の代理と、その審査請求の代理…後は…裁判所や検察庁、法務局への書類の提出です。
試験官:欠格事由について…
※質問の意味をうまく理解できず、「欠格事由を答えるという感じでいいのでしょうか?」と聞いたところ、「そうですね。欠格事由を3つ答えてください。」との返答があった。
A :未成年や、破産開始決定があった者、後は…禁錮以上の刑に処せられて3年を経過していない者等が欠格事由に該当します。
試験官:分かりました。それでは、司法書士法上には司法書士が負うべき義務がいくつか規定されています。依頼に応える義務以外に3つ答えてください。
A :はい…。秘密を保持する義務や事務所を設置する義務があります。他には…すみません、思いつきません。
試験官:他にはありませんか?
A :他には…すみません。思いつきません。
試験官:分かりました。
※この時、卓上の時計を見ながら試験官の2人で何か話していた。短すぎた?
試験官:それでは、もう一度不動産登記法に関する質問を行います。
試験官:配偶者居住権の申請方法とその申請人を答えてください。
A :建物所有者が登記義務者として、居住権を取得することになる配偶者を登記権利者として、共同して申請します。
試験官:分かりました。これで質問は以上です。お疲れ様でした。
A :ありがとうございました。
最後に
いかがでしたでしょうか。
実際のやり取りを見ることで、口述試験の雰囲気を少しでもイメージしていただけたのではないでしょうか。
筆記試験に合格された皆さんは、これまで積み重ねてきた学習の成果を信じ、残りの期間でしっかりと口述試験の準備を進めてください。
口述試験では、完璧な回答をしようとして必要以上に緊張するのではなく、質問をよく聞き、自分の持っている知識をもとに、落ち着いて回答することを意識しましょう。
そして、今年あと一歩のところで悔しい思いをされた方も、この経験を次につなげ、来年は口述試験の舞台に立てるよう、学習を続けていきましょう。
クレアール司法書士講座は、引き続き皆さまの挑戦を応援しています!
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