【クレアール吉田講師ブログ】社会人受験生のための学習の秘訣~自分の標準学習時間を決めること②~

公認会計士コラム

吉田 亮平 講師(公認会計士講座)

公認会計士 / 監査論を担当
大学卒業後、公的専門機関で12年間中小・ベンチャー企業の経営相談及び金融支援などに従事し、その間に公認会計士資格を取得。2020年に独立し、現在は講師業の他、会計事務所の運営、監査法人でのIPO監査・海外監査等も行っている。
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こんにちは!クレアール講師の吉田です。
2025年の冬は寒い日が続いています。体調管理にはお気を付けください!

1月、2月、3月は「行く、逃げる、去る」と言われるように、あっという間に過ぎ去ってしまうものです。「あれ、あっという間に新年度だ」という感覚になります。
しかし公認会計士受験生はこの1月~3月が基礎固めと応用段階に向けて、ものすごく大事な期間であるため、「行かさない、逃がさない、去らせない」という意識で、「あっという間に終わってしまった」ということがないように取り組んでいいただければと思います!

さて、前回の「自分の標準学習時間を決めること」をもう少し掘り下げてみたいと思います。

標準学習時間は、「毎日最低限これくらいは絶対勉強できる!」という時間

社会人は仕事で予期せぬ事態が勃発し、残業せざるを得ないことが多々ありますし、急に会食等が入ったりすることもあります。その結果、1日の学習時間が当初の想定よりも短くなってしまうことがよく起こります。

とはいえ、やはり毎日勉強すべきです。
そのために、1セットとして最低限これだけは勉強する、という時間を決め、どんなに疲れていようとその時間だけは学習すべきでしょう。

というのも、勉強しない日を1日作ってしまうと、それが悪い意味でのきっかけとなり、翌日、翌々日も勉強しなくなってしまう、ということがあるからです(自分も何度これに陥ったことか…)。

勉強に限りませんが、毎日やることが大事。どんなに疲れていようとお酒が入っていようと、最低限これだけは学習できる、という標準時間を持っておいて、その時間だけは毎日絶対に継続する、というルールを決めておけば、少なくとも日々の継続は可能となります。そして長く続けていればそれが自信となります。

標準学習時間で、自分がどれくらい学習を進めることができるか、科目ごとに把握する

これは工業簿記で学習する標準原価計算に似ているかもしれません。
例えば私の標準学習時間は15分(笑)なんですが、その15分でどれくらいページを進めることができるか、科目ごとに把握していました。

例えばある科目の基礎テキストと基礎問題集が合わせて1,000ページあったとします。そしてその科目の学習を何回か継続すると、15分で平均10ページくらい進めることがわかってきたとします。
このように「自分は○○分で○○ページ進める」と把握することには以下のメリットがあります。

1,000ページであれば自分のペースで100回転すればいい、という「全体感」を把握することができる

膨大に見える試験範囲も、あとどれくらいやれば終わるかという全体感を把握することで、ゴールへの意識が高まります。そのためにも今取り組んでいる講座の数(講義時間)やテキスト等のページ数を全て把握し、このペースでやればこれくらいに終わる、という全体感を把握することをお勧めします。

現状の「学習1回あたり平均10ページ」という「標準」を改善するモチベーションとなる

 平均10ページというのは、徐々に改善することができます。学習が2回転目、3回転目になると、1回あたり15ページ、20ページと効率が良くなっていくのがわかります。このように目に見えて効果を感じることで、継続のモチベーションを保つことができます。

これを把握するためにも、科目ごとに学習をどれだけ行いどれだけ進捗したか、記録していくことをお勧めします。私は極めてズボラで面倒くさがりですが、この記録はどのような学習においても行っています。

「自分の標準学習時間を決めること」のまとめ

  • まずは学習継続が大事!そのためにも一日最低限これだけは勉強できる!という自分なりの標準学習時間を設定する。
  • その時間で区切っていろいろな科目やジャンルを回すと、飽きずに継続できることが多い
  • 自分の標準学習時間あたりの標準ペースを科目ごとに把握する。それが全体感の把握と進捗度改善のモチベーションとなる。

【次回に続く】

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