公務員試験の適性検査とは?実施目的や対策のポイントを解説

公務員試験の適性検査について、不安をお持ちではありませんか?苦手意識のある人も多い科目ですが、きちんと対策すれば、落ちることはありません。この記事では、公務員試験の適性検査の概要や種類、対策のコツについてご紹介します。適性検査でお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

公務員試験の適性検査とは?

公務員試験の適性検査とは、公務員としての知性や性格的な資質を問う検査のことです。国家公務員(高卒)や地方自治体など、多くの公務員試験で導入されています

公務員は国や地域に貢献する仕事です。そのため公務員試験では、受験生が志の高さや奉仕の精神を持っているか判断することが非常に重要となります。いくら能力が高くても、性格的な資質を欠いていれば、公務員として活躍することはできません

受験生の性質や性格を見抜き、公務員としての適性を判断するために、適性検査は欠かせない選考過程です。

適性検査と適性試験の違い

「適性検査」と似たものとして「適性試験」があります。

「適性検査」が主に受験生の「性格的な資質」を問うために実施されるのに対して、「適性試験」は「事務処理能力」を測るために実施されます。そのため、出題される問題も計算問題や図形把握問題などが中心であり、簡単な問題をいかに早く解けるかといった「事務処理能力」の高さが測られます。

なお、公務員試験では「事務適性検査」という名前の検査が行われることがありますが、内容は「適性試験」なので注意しましょう。

適性検査と総合適性検査(SPI3)の違い

「適性検査」と「総合適性検査(SPI3)」も非常によく似た名前の検査ですが、「適性検査」が性格だけを測るのに対し「総合適性検査(SPI3)」では言語・非言語・英語・構造的把握力などの知能面と性格の両方を測ります知能面の検査は、公務員試験における教養試験の「一般知能分野」と共通しているといえるでしょう。

「総合適性検査(SPI3)」は主に民間企業の選考で採用されている適性検査ですが、近年では市役所や都道府県庁、政令市などでの導入事例も増加しています。

公務員試験で適性検査を実施する目的

公務員試験で適性検査を実施する目的は主に2つあります。それぞれ見ていきましょう。

面接する際の参考にする

適性検査の結果は、面接をする際の参考データとして使用されます。

公務員試験の面接時間は短く、決められた時間内の面接のみで受験生の性格的な適性を見抜くのは非常に難しいです。しかし一方で、面接内で受験生の資質を判断できなければ、採用試験に大きな支障が生じます。

そこで面接官は、面接の際に適性検査のデータを参考にすることで、受験生の特性や資質に応じた適切な質問を行い、受験生の人物像を判断するのです。

社会人として正しく振る舞える人物かどうかを確認する

公務員である前に「社会人」として正しく振る舞える人物かどうかも、適性検査の結果により確認されています。大前提として社会人として正しい行動が取れることは、公務員としても欠かせません。

公務員の業務では、自分の感情のコントロールが必要になる機会が多いです。例えば、市役所等ではクレーム対応を行う機会も多くあります。その際、感情コントロールができなければ、住民にも悪影響を及ぼす恐れがあるでしょう。

常に自分をコントロールして、社会人として正しい振る舞いができる人物かどうかも、適性検査で確認されているのです。

実際に公務員試験で使われる適性検査の種類

実際に公務員試験で使われる適性検査の種類は、主に3種類です。それぞれ解説します。

内田クレペリン検査

内田クレペリン検査とは、簡単な一桁の足し算を行い、その結果を元に受験生の能力、性格や行動面の特徴を測る心理検査です。

3〜9の数字が、横長の用紙に何列もびっしりと並んでおり、隣り合う数字を足した下1桁の数字を、足した数字の間にひたすら記入していきます。

単に計算量が多ければよいというものではなく、作業曲線(1分毎の計算量の変化)や、誤答の数も参考にすることで、受験生の性格や行動面の特徴が判定される検査です。

YG性格検査

YG性格検査とは、120問の質問に対する回答から、受験生の性格特性を判断する検査です。

例えば「自分は他人から頼られている」「仕事は完璧にこなさないと気がすまない」等といった質問項目が、合計120問用意されています。これらの項目に対して、「はい」「いいえ」「どちらでもない」の選択肢からスピーディに回答していくことで、受験生の特性を判断します。

ロールシャッハテスト

ロールシャッハテストとは、1枚の紙にインクを垂らし、その紙を2つ折りにしてできる模様が何に見えるかを回答する検査です。

インクによってできた模様から、何を想像しているかによって、受験生の深層心理を探ります。正解の存在する検査ではないため、自分が感じるままに回答しましょう。特に対策の必要もありません。

公務員試験の適性検査の対策ポイント

公務員試験の適性検査は適切な対策をすれば、十分に通過できる選考段階です。ここでは3つの対策方法をご紹介します。

過去問から受検先の傾向を知る

まずは、過去問から受験先の傾向を知ることが大切です。

適性検査は、特に対策しなくても合格する可能性がある科目です。しかし、安心して本番を迎えるためには、受験先で実施される検査や、過去問の傾向を調べておくことをおすすめします。

例えば、「そもそも適性検査があるのか」「どの種類の適性検査が実施されるか」等は、受験先や年度によって異なります。受験先の試験科目や、過去問の傾向等を調べたうえで、適性検査対策をどの程度行うか決めることが必要です。

ただし、適性検査だけで合否が決まるわけではないため、あまり時間を費やしすぎないように注意しましょう。

本番はリラックスして受検する

適性検査本番はリラックスして受験することが何より大切です。

適性検査は、受験生の常識や資質が問われている検査です。日頃の学習の成果や暗記量が問われるものではないため、そもそも正解が存在しない場合も多くあります。そのため、精神的に落ち着いた気持ちで、卒なく回答していくことが重要になります。

筆記試験や面接試験と比較して、配点の比重が高いわけでもないため、リラックスして、着実に回答することを心がけましょう。

常識的な設問を確実に得点する

常識的な設問を確実に回答することも、適性検査を突破するためのポイントです。

適性検査では、常識を含めた知的能力を試される設問があります。このような設問は他の設問に比べて答えやすいため、確実に得点源にしたいところです。

大切なのは、多くの受験生が正答している常識的な設問で差をつけられないことです。不安な方は、過去問等を参考に対策しておきましょう。

適性検査は基本的に対策不要!その時間で筆記試験や面接試験に備えよう!

一見、どう対策していいかわからない適性検査ですが、ポイントを押さえれば難しい選考ではありません。どんな問題が出題されるのかだけ確認し、あとは当日、結果に本来の自分が反映されるよう、リラックスして繕わずに回答しましょう。適性検査の試験対策に時間をかける必要はないので、その分しっかりと筆記試験や面接試験の対策に時間を割くことが大切です。

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