社労士試験合格ガイド2(初学者の皆様へ)

社労士コラム

みなさんこんにちは。

 2025年度(令和7年)社労士試験まで、残り半年を切りましたね!
今回は初学者の皆様に第2弾となる合格ガイドをご用意しました!

是非最後までご覧ください!

社労士試験の合格のために

 よく社労士受講生の皆様から、科目ごとの勉強バランスや具体的な学習スケジュールについて質問を受けることがございます。本当に科目ごとのバランスが難しいですよね。そこで、ゴールから逆算してバランスを考えてみようと思います。

まず、社労士試験の合格基準を見てみましょう!

①選択式:総得点25点以上かつ各科目3点以上
②択一式:総得点44点以上かつ各科目4点以上

いかがでしょうか。ご覧頂くと2つのことが分かります。

①選択択一どちらの場合も、7割弱得点できていればOK。
②選択択一それぞれ各科目ごとに足切りがあるということ。

つまり、試験の出題者は受験生に2つのメッセージを出しているとも言えます。

①各科目細かい知識までは求めていない。(完璧に覚えなくてもよい)
②その分すべての科目において、それなりに使える知識を持っていて欲しい。

この2つの条件を前提にして、合格に必要な戦略を考えていきます。

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科目ごとの配点を確認する。

最初に、選択式、択一式それぞれの配点を見てみます。

選択式:各科目(徴収法を除く)各5点 8科目合計40点
択一式:労基法7点 安衛法3点 労災法7点 雇用法7点 徴収法6点
    健康保険法10点 国年法10点 厚年法10点 労一・社一各5点

 択一式試験を見てみると、科目ごとの配点が異なっていることが分かります。つまり、各科目満遍なく勉強しないといけないけど科目ごとにかける時間は変えていいんです!

この配点をもとにスタッフが考える、特に優先順位の高い科目は以下の4つです。

労働保険徴収法、健康保険法、国民年金法、厚生年金保険法

その理由を解説していきます。

労働保険徴収法

 労働科目の中で唯一ランクインした徴収法。その理由はコスパの良さです。お手持ちのテキストを見て頂けると分かりますが、他科目に比べてテキストが薄いです。それなのに6点も配点があります。コスパ最強です。

 近年は難化していますが、それでも繰り返せば繰り返すほど得点が上がりやすい科目なのでぜひ力を入れて頂ければと思います。

健康保険法

去年(令和6年)は難しかった健康保険法ですが、それでも他科目にくらべれば得点しやすいです。

その理由は2つあります。

1  判例からの出題が少ない

 社会保険科目全般に言えますが、受験生の皆様が苦手とする判例からの出題が少なく素直に知識を問うてくる問題が多いです。事例問題もありますが、労働科目のものほど難しくはなく、きちんと勉強していれば対応可能です。

2  出題分野が偏っている

 テキストの出題範囲表をご覧になれば分かるのですが、健康保険法では特に出る箇所と出ない箇所の差が顕著です。テキストの分厚さの割に、重点的に学習する箇所があるので対策しやすいです。

 以上が健康保険法のおすすめポイントです。やるべきところをきちんと勉強していれば、本番で難しい選択肢が出ても消去法で正解を絞り込むことができます。

国民年金法・厚生年金保険法

受験生の皆様でも敬遠する方がいる年金分野。しかし、年金こそ得点源です。

その根拠は2つ

1 配点の大きさ

 択一式試験の配点では、年金の2法が20点と全体(70点)の約3割を占めています。そして、健康保険法と同じく判例からの出題も少ないです。過去問を焼き直した問題も多く出題されるため、やればやるほど得点が上がります。

2  2つで1つ!慣れると全体をつかみやすくなる

 年金関連の法律では、すべての分野が密接につながっています。あそこでやったことと今やっている論点がつながっているなんてこともザラです。何周も過去問を回すことで、年金全体がどういう仕組みになっているかが分かってきます。

 以上が年金分野のおススメポイントです。最初は難しいと思いますが、ぜひ力を入れて頂ければと思います。

確実に合格するために

 とはいえ、各科目に足切りがある以上、上述した4科目のみを勉強するということは出来ません。他の科目についても足切りに引っかからないくらいには勉強しておく必要がございます。

そこで、効率よく満遍なく勉強できる方法を伝授いたします。

テキストで出題頻度を確認する

 健康保険法の項目でも触れましたが、各科目大なり小なり論点ごとの出題頻度に差があります。あまり出ていないところに時間をかけすぎず、時間配分を意識して学習しましょう。

横断整理 周辺知識の整理

 第1回の学習ガイドでも書きましたが、社労士試験では横断整理学習が不可欠です。他科目の似た項目を並行して整理することで知識がごっちゃになりにくくなり、頭がクリアになります。また、他科目の情報が出てきたらついでにその分野の復習もしちゃいましょう。

例えば、国民年金法の障害基礎年金には、以下のような支給停止事由があります。

☆障害基礎年金は、そのその受給権者が当該傷病による障害について、労働基準法による障害補償を受けることができるときは、6年間、その支給を停止する。

では、労働基準法ではこの障害補償はどのように定義されているのでしょうか。

☆労働者が業務上負傷し、又は疫病にかかり、治った場合において、その身体に障害が存するときは、使用者は、その障害の程度に応じて、平均賃金に別表第二に定める日数を乗じて得た金額の障害補償を行わなければならない。

他にはこんな条文もあります。

☆労働基準法75条の規定によって補償を受ける労働者が、療養開始後3年を経過しても負傷又は疫病が治らない場合においては、使用者は、平均賃金の1200日分の打切補償を行い、その後はこの法律の規定による補償は行わなくてもよい。

 いかがでしょうか。このように他の科目で関連する箇所を探すことで、いろいろな科目の復習をすることができます。

合格するためには? モチベーションの維持について

 ずっと同じペースで学習を続けるのって、中々しんどいですよね!皆様は、どのように対策していらっしゃるでしょうか。

 スタッフもまだまだ勉強中ゆえ偉そうなことは語れませんが、とりあえずやる、机に向かうという風にはしています。いつでも社労士試験の教材に触るという意識ですね!

仲間をどう使う?

 社労士試験の勉強では、仲間の存在も大切です。皆様にももしかしたら勉強会などで知り合ったご友人がいらっしゃるかもしれません。一人で勉強するのがつらいときには、仲間の顔を頭に思い浮かべながら勉強してみるのも良いかもしれません。

 しかし、定期的に飲みに行ったりするなど過度に仲良くするのは禁物だと思います。(少々乱暴な言い方かもしれませんが。)

 社労士試験の受験生たちは、確かにみんな仲間です。ですが、同時に限られた枠を争うライバルでもあります。相対評価である以上、残念ながら社労士試験においては勝者と敗者、合格者と不合格者という立場がハッキリと出ます。もし今隣で飲んでいる仲間が受かってあなたが落ちたら、素直に喜べますか。

 少なくとも私は喜べません。自分のために受験するわけなので、仲間だけが受かっても自分のためには何にもならないからです。

 繰り返しになりますが、仲間の存在自体は非常に重要です。ですが、仲間の使い方には注意が必要だと思います。勉強グループのオンラインルームを見て、「あの人もあれだけやってるから私もやる」というのはいいと思いますが、仲良くなって遊びに行く、問題の正誤についてあれこれ話し合うとかはどうなのかなと個人的には思います。

 我々はあくまでライバルです。ちょっと言い方はきついですが、「他の人全員に打ち勝つ。」「絶対に受かる。」という心意気ぐらいもってもいいんじゃないかと私は考えます。

社労士試験は、究極の個人戦だと思うので。

最後に

 いかがでしたでしょうか。本試験まで半年を切りました。日々やることをきちんと積み重ねていけば、ゴールも見えてくるんじゃないかと思います。皆さんの努力が実ることを祈っております。

それでは~

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