前回の工原レビューに続き、今回は商会レビューです。
商業簿記
連結総合問題は守備範囲を決めておこう
商業簿記は連結総合問題が出題されました。総合問題を解く際は、自身の守備範囲を決めておきましょう。
今回であれば、以下の4レベルに分類できます。Level1・2の範囲まで正答できれば今回の商業簿記は合格ラインに乗ると考えます。
Level1・・・最低限正答したい箇所
・繰延税金資産以外の資産・負債項目全て
・純資産のうち資本金・非支配株主持分、X4年度資本剰余金
・問3:のれん償却額、非支配株主持分に帰属する当期純利益
Level2・・・現状の簿記1級標準ライン
・問3:段階取得にかかる差益
Level3・・・連結が得意な人以外は手を出さなくてもいい箇所
・繰延税金資産
・X5年度資本剰余金
・包括利益絡みの箇所
Level4・・・手を出さなくてもいい箇所
・利益剰余金
・実は簡単な包括利益
詳細な解説はテキストに委ねますが、包括利益は理解してしまえば計算自体は簡単です。
「包括利益」「その他の包括利益」「その他の包括利益累計額」
まずはこれらが対象とする範囲をおさえましょう。
一例として、「その他の包括利益累計額」は以下の計算式だけで求められます。
X4年度:P社そ評28,000+S社そ評7,000×持分70%=32,900
X5年度:P社そ評17,500+S社そ評12,600×持分55%=24,430
(そ評=その他有価証券評価差額金)
会計学
理論/ソフトウェアが勝負の分かれ目
理論問題は(1)の事前交付以外、第3問ソフトウェアは全問正解が求められます。理論問題は税効果に関する問題がなぜかよく出題されます。
第2問のCF計算書に目が行きがちになりますが、上記の2つをいかに落とさないかが勝負の分かれ目です。
CF計算書は、投資・財務活動によるCFから手をつけよう
久しぶりにCF 計算書の作成問題が出題されました。対策が手薄な状態で本番を迎えた方も多いと思います。
CF計算書の問題は、投資・財務活動によるCFは簡単に埋められる箇所が多いため、ここから手をつけていきましょう。
問題文の金額をそのまま書き写せば正答になる箇所も多いため(短期借入による収入・株式発行による収入・配当金の支払額)、苦手意識を持たれている方はここから着手することがおすすめです。
最後に
次回以降の受験を考えている方に向けてアドバイスです。簿記1級の合格を目指しているのであれば、今後の試験は「必ず」受験をしましょう。
「間に合わないからその次でいいや」など、受験を先送りすることは合格も先送りになります。本試験を本気で受験したことによる経験値は、今後の貴重な資産となります。


