面接のヒント 第3回「自己分析をはじめよう!」

ここから「自己分析編」のスタートです。
自己分析を進める時のステップは、おおむね以下のようなものだとお考え下さい。

[自己分析のステップ]
STEP1.自分の歴史を「自分年表」に書き出す
STEP2.エピソードを書き出す
STEP3.自分に関する特性を言語化する
STEP4.自分の辿ってきた「選択」とその理由を考える
STEP5.自分の「商品化」を行う。

STEP1.自分の歴史を「自分年表」に書き出す

 自己分析は、記憶の中に眠っている膨大な「情報」をアウトプットしてから整理していくため、まずは情報を整理するための年表を作ることがおすすめです。

経歴出来事
平成●年●月頃●●保育園4歳の時に●●県から引っ越し
平成●年4月●●市立●●小学校入学3年生~6年生野球チーム所属
平成●年4月●●市立●●中学校入学●●部に所属
生徒会役員
平成●年4月●●県立●●高等学校入学●●部に所属
夏休みに一人旅
文化祭実行委員会
平成●年4月●●大学●●学部入学軽音楽サークル所属
アルバイト(牛丼屋)
自分年表のイメージ

 これまでの経歴を時系列に並べて、小学校入学前から現在に至るまで、いつ頃どんなことをしていたかを書き込んでいきましょう。

 部活や課外活動、アルバイトなど、大まかな内容で大丈夫です。

フォームはどんなものでも構いませんが、STEP2で細かいエピソードをアウトプットしてから付け加えていきますので、スペースを広げられるエクセルやワードでもいいと思います。

STEP2.エピソードを書き出す

 時系列に整理できる「経歴」を書き出したら、次はエピソードをアウトプットする番です。

 これまで経験したことは、普段記憶の中に沈殿しているため、思い出そうとしてもなかなか思い出せないことがあります。

 そのため、自分自身の記憶倉庫から、できるだけ多くの情報を検索して外に書き出しておく必要があるのです。
 その内容については、「面接で使えるかどうか」ということは一切考えなくて構いません。とにかく脳から情報をアウトプットして、外部の記録媒体に移していきましょう。

 これまで経験したことは、普段記憶の中に沈殿しているため、思い出そうとしてもなかなか思い出せないことがあります。

 そのため、自分自身の記憶倉庫から、できるだけ多くの情報を検索して外に書き出しておく必要があるのです。
 その内容については、「面接で使えるかどうか」ということは一切考えなくて構いません。とにかく脳から情報をアウトプットして、外部の記録媒体に移していきましょう。

 やり方は自由ですが、ブレストのように小さなメモ紙に手あたり次第、思いつくことを書いていくのもいいと思います。また、「高校時代の部活」など、テーマを決めてみると検索しやすいかもしれません。

・初めての夏合宿がきつくて1年生の3割が辞めた
・親友がいたから続けられた
・2年生の時に県大会の準決勝で逆転負けをした

・・・・・・・

エピソードのアウトプットは1日で終わらせるものではありません。
人間の記憶の扉は自分で開こうとしてもまったく開かない時もあれば、ふとしたきっかけで忘れていたことの記憶がよみがえる時もあります。

そのため、自分に関する情報を書き留めるための自己分析ノートを1冊用意して、なるべく手の届く場所に携帯しておくことをおすすめします。

そして、思い出したらそのつどノートに書きこんでいきましょう。

とにかく、あまり肩ひじを張らずに、勉強の合間や食事休憩中など、ちょっとした時間がある時に読み返したり記憶を呼び起こすなど、ネタ帳を作るような気持ちで臨んでいただければと思います。

エピソードは、単に「出来事」だけでなく、その背景や要点を考えて整理していくことも大切です。

エピソードどんなことがあったエピソードの要点
自転車を盗まれた小5の時に店の駐車場に置いていた自転車を盗まれた。警察の人が見つけてくれた。本当にうれしかった
バスケットボール部中学の部活でワンマンなプレイばかりをしていたことを顧問の先生から叱られた。「一人で頑張るな。仲間がいるだろ!」と言われてチームプレイを強く意識するようになった
親友の高校退学高2の夏に親友が高校を辞めてしまった。ショックだった。悪い仲間と付き合うようになっていた。何もできなかったことが今でも悔やまれる。
イギリスの短期留学言葉の通じない環境になじむのが大変だった意思疎通の方法で悩んでいたが、得意な絵を使ってコミュニケーションを始めた。
居酒屋のバイトクレーム対応がつらかった泥酔した客のトラブル対応。最初は感情的になることがあったが対応力がついた
エピソードのまとめ方サンプル


 今回は、自己分析のSTEP1から2まで紹介いたしました。

大事なことは、「自分に関する知識の整理」を行うことですが、この作業を進める際は、できるだけネガティブな捉え方はしないようにしてください。

たとえば、失敗したことや挫折したことなど、あまり思い出したくないと思っていることも含まれますが、こうしたエピソードを重く受けてしまうと場合によっては暗い気持ちになってしまうものです。

また後日お話しますが、自分という人間を見つめる時は客観性が必要です。
100%ポジティブな側面しかない人もいなければ、100%ネガティブな側面だけという人もいません。

まずは軽い気持ちで、これまでの人生を振り返っていただきたいと思います。

それでは、また次回

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