こんにちは!クレアール講師の吉田です。
これから、主に受講生の皆様に学習継続のためのモチベーション維持方法、勉強方法、そしてたまに今自分が公認会計士として行っている仕事のことについて書いていこうと思います。
更新は月初、15日の月2回になる予定です。
対象として考えているのは、主に社会人として公認会計士試験の学習をされている受講生の方ですが、学習に専念されている方や他の資格試験を受験される方も参考になるように書きたいと思います。
社会人受験生にとって大事なこと
少し前の話になりますが、私も社会人受験生でした。1日7時間以上、場合によっては残業でそれ以上働いた後にまとまった時間を勉強するのですから、社会人受験生は工夫が必要になります。
社会人受験生にとって特に大事だと思うのが疲労対策、時間の捻出、モチベーションの維持の3点です。私も仕事で疲れ果て、時間が無く、モチベーションも切れるという状態によくなっていました…
その時の学習経験、そして最近の数年の講師経験から、社会人受験生が公認会計士試験を学習するにあたりとても大切だと思うことを、5点箇条書きで書いてみたいと思います。
- 自分の標準学習時間を決めること(←本記事はここ)
- まずは全範囲を終わらせること
- 全ての教材を可能な限り繰り返すこと
- 答練の点数は気にせず、全ての答練を全部解くこと
- 基礎テキストと基礎問題集を重視すること
自分の標準学習時間を決めること
受講生の皆様は何時間集中して学習することができるでしょうか。私は実は集中力が全くなく、どのようなジャンルであれ15分しか学習できません笑。
これは極端な例かもしれませんが、私が見たところ、ほとんどの人は長時間集中して学習することができていないように見えます。
私は受験生時代、某予備校の講義を(懐かしの)DVDで聞いていました。ご存じの通り、公認会計士講座の講義は非常に長く、簿記だけでも1コマ2時間半の授業が100回以上あったと記憶しています。
それで学習を始めた当初は、必ず1日1コマ消化しようと思っていたのですが、仕事で疲れているうえに集中力が無さ過ぎて、続けることが困難になってしまいました。1日サボるとそれが2~3日、さらには1週間と講義を聞かない日が続いてしまい、学習継続が危うくなったことがありました。
そこである時開き直り、「仕事で疲れているから1日に2時間半も講義は聞けない。自分は15分で集中力が切れるので、1日15分は絶対講義を聞こう」、と思いました。
さすがに1日15分であれば続けることができました。進捗は非常に遅いわけですが…
そうしているうちに、この自分の標準学習時間である15分という時間で科目を区切って勉強すれば、それほど疲れないことに気づきました。
まず簿記講義を15分視聴した後、管理会計講義を15分視聴、その後簿記の問題を15分解く、といったように、集中力が途切れるタイミングでやることを次々変えていけば、意外と継続できることに気づきました。
後にも触れますが、資格試験というのは、まずは膨大な試験範囲を全て学習し終わることが最初の目標になります。講義を受けて、テキストを読んで、問題集を解く。これを全範囲終え、さらに何度も繰り返す必要があります。
つまりどんな区切りの仕方であろうと、全範囲を終え、何度も繰り返せばいいのです。

標準学習時間を設定するメリット
この「自分の標準学習時間」(私の場合は15分)を設定するメリットは他にもあります。それは隙間時間を使えるということです。
朝バタバタしているとき、仕事の合間にちょっと時間が空いたとき、夜疲れているとき。社会人受験生であれば、そのような時間も可能な限り勉強する必要があります。
その時間に、15分テキストを精読する。それも立派なワンセットの学習なのです。
まとまった時間を取って机に向かわなければならない、と考えていると、それが精神的な重荷になり、学習の継続に支障をきたします。
タスクと自分の学習時間を細分化し、気軽に初めて気軽に終わる姿勢を持っておくことが重要です。疲れていなければ、可能な限り15分を回転させ続ければいいのです。
ちなみに15分というのは例示であり、人によってかなり違うと思いますので、標準時間は自分で考えてみるのがお勧めです。
【次回に続く】