会計士短答式試験企業法の学習法 ~前編~

公認会計士コラム

N.K 講師(簿記講座)

簿記講座質問担当。前職で取得が課されていた某国家試験の勉強時に「問題の難易度の見極め」の重要性に気が付く。「教科書的な解き方ではなく、現実的にどう解くか」がモットー。サッカー、旅行、ネコが好き。

はじめに

近年の会計士短答式試験は難化傾向にあると言われています。狭き門を突破するためには、点数が跳ねる分野を作っておくと、より合格により近づくと思われます。
私見として、現状の出題傾向が続くと見込めば、企業法と財務会計・理論は高得点が狙いやすい分野と考えます(逆に管理会計は計算が得意でない限り、他の受験生と差がつきにくい科目です)。

今回は企業法の短答式試験の学習法についてご紹介します。筆者は法学部出身ではなく、法律科目は苦手にしており、学習方法に試行錯誤していました。

以下の対策を行った結果、それなりの点数(85/100)を取ることができたので、学習法をご紹介させていただきます。
※筆者個人の経験に基づいています。クレアールが公式に推奨する学習方法ではない点をご承知おきください。

出題分野によって学習方法を変えよう。

企業法は商法・会社法・金商法から出題されます。
また、判例の知識も問われるため、その対策も必要になります。

筆者はこの4つを別ものと捉え、完全に分離して学習を行いました。

判例はテキストからピックアップ

弊社の企業法テキストに記載されている判例の数をカウントすると、およそ100程度になります(他校のテキストも大差はないと思われます)。本試験では、毎回10肢前後が判例の知識を問われます。これを踏まえると、学んだ箇所がそのまま試験に反映されやすい箇所であることがわかります。

筆者はテキストから判例を抜き出して、エクセルに一覧形式でまとめ、毎日確認していました。
短答式試験では、前提と結論を書き換えて×肢が作られることが多く、これらを優先的に押さえることが重要です。

商法は条文を読み込む

商法の条文は短文で構成されているため、条文の読み込みが有効です。過去の出題を見ても、条文の一部を書き換えた出題が大半です。正しい文章を読み込むと、誤りの肢に気が付きやすくなります。
また、出題対象となる条文の数自体も少ないため、繰り返し読み込むこともさほど苦にはなりません。

筆者は細かい文字を読むのが苦手なため、以下のサイト(デジタル庁が公開している条文です)からwordに出力して、読みやすく修正を加えていました。

e-Gov 法令検索
電子政府の総合窓口(e-Gov)。法令(憲法・法律・政令・勅令・府省令・規則)の内容を検索して提供します。

答練・過去問等で間違えた箇所は該当する条文にコメントを付け加えていました。苦手な箇所の再確認にもなり、有効な方法であったと思います。

金商法はテキスト中心

金商法は条文自体が難解なため、そのまま読むことはおすすめできません(過去にクレアールに在籍した弁護士の方のアドバイスです)。金商法はテキストを中心に読み込んでいました。細かい箇所は仮に出題されても他の受験生もできません。守りの戦略が重要です。

次回、後編です。会社法の学習法(効果があった方法です)と、直前期の対策についてお伝えします。

タイトルとURLをコピーしました