2019年論文式試験問題-経営学
瑞姫先生の答案
瑞姫先生による講評とアドバイス
①第1問(配点50点):素点20.5点、調整後得点23.4点
理論問題で、問題1、2から構成されています。
いずれの問題についても、それぞれ異なる単元から語句問題、論述式問題が出題されます。
問題1については、基本論点からの出題でした。受験生の多くがしっかり学習してきた範囲からの出題だったのではないかと思います。
私もそれなりに解答できたと思いますが、クレアールの公開模試で出題された問1の語句Bを正答出来なかったことは非常に痛かったです。当日も模試で解いたことをはっきりと覚えていましたが、どうしても解答を思い出すことができずに悔しい思いをしました。
問題2については、かなり出来が悪かったです。詳しいコメントは割愛しますが、重要論点からの出題であったことは間違いなく、中でも問1、2などはきちんと正答すべき問題だったと思います。
第1問に関しては、語句問題が多いことが特徴で覚えていないと全く得点できないというリスクのある科目です。しかし、重要論点からしっかり出題されている印象があり、予備校のテキストに沿ってきちんと対策することで必要得点を稼ぐことができると思います。くれぐれも私のようにならないよう、予備校を信じて重要論点をしっかりインプットして本番を迎えてください。
②第2問(配点50点):素点38点、調整後得点26.4点
計算問題で、問題1~4の4題で構成されています。
第2問ではかなり高い正答率が求められます。通常7割が合格ボーダーと言われていますが、私の場合は76%の得点率で調整後得点が26.4点と合格ボーダーを少し超えたくらいでした。予想よりは調整後得点が伸びなかった印象で、少々易しめの問題だったのではないかと思います。
私は、第2問を第1問に対するリスクヘッジ手段にしていました。つまり、第2問で安定的に得点を稼ぐことで仮に第1問で失敗しても科目全体の点数が大きく落ち込まないようにするという戦略を取ったのです。
計算問題で問われる分野はある程度限られており、日頃の答練や模試への取り組みの中で傾向を掴むことができますので、比較的対策をし易いと思います。本番でもこの方法で、何とか点数を許容範囲内に抑えることができました。
アドバイス
以上、令和元年の経営学論文式試験について解説いたしました。私の答案で、調整後得点49.8点と平均を割る結果になりました。特に、第1問理論問題での失敗が大きく影響したものと感じますので、ぜひ皆さんには重要論点中心に仕上げて、本番では理論で5割超を得点できるように勉強していただければと思います。