公認会計士合格体験記「非常識合格法でスピード合格」K.Tさん

学習スタートから合格までの軌跡

2020年12月 日商簿記1級の学習開始(金融機関勤務につき、2級を飛ばしてスタート)
~2021年2月 日商簿記1級不合格(手も足も出ず断念。以後1年間以上のブランク)
2022年 3月 公認会計士講座の学習を本格的に開始
2022年11月 日商簿記1級合格
2022年12月 公認会計士短答式試験合格
2023年 8月 公認会計士論文式試験合格

目次

<公認会計士を目指した理由・きっかけ・動機>

①より専門性の高い仕事に携わりたいと考えたため
公認会計士を目指した当初、金融機関勤務4年目でした。現場での仕事は定型的な事務作業や、お願い営業などが中心で、入社当初にイメージしていた「金融に関する専門知識を駆使して、お客様の課題解決に貢献する」といった仕事はほとんどありませんでした。
他者への貢献などの充実感もなく、将来のビジョンも見えなかった中で、公認会計士という(専門的で、将来性のある)職業に興味を持ちました。

②各種資格を取得する中で、どうせなら最難関資格を取得したいと考えたため
当時の勤務先では、資格取得が奨励されていました。それまでの4年間で大抵の資格は取得済みであり、低難易度の資格では物足りなくなり、どうせ目指すなら頂点の資格を取得しようと思いました。
また、従来取得してきた資格(例えばFPなど)は、特に独占業務があるわけでもなく、多少社内評価が上がる程度のメリットしかありません。その点、公認会計士の資格を取得すれば、監査業務という独占業務ができ、高い確率で監査法人への就職(=高所得)が実現できるという点に惹かれました。

<クレアールを選んだ理由>

①非常識合格法というメソッドに共感したため
公認会計士試験の特徴として、非常に広い学習範囲がよく挙げられます。私自身、膨大な暗記をこなすのは得意ではなく、かつ社会人受験のためなるべく効率的に学習を進めたいという気持ちがありました。その中で、クレアールが提唱する学習方法はまさに私のニーズに合致したものでした。テキストも他校のものと比べても各段に薄く、「合格のために必要最低限をカバーする」という方針に沿ったものだったと感じます。
確かに、学習途上で不安になることもありましたが、最終的には短期間での合格を達成できましたし、クレアールを信じて学習をしてきてよかったと思います。

②短期合格返金制度を利用して実質無料受講も狙えたため
個人的には、クレアールの1番の強みはこの点だと思っています。短期間で合格すればするほど、多くの受講料が返ってくる仕組みで、最短合格できれば実質的な費用負担はほぼ0になる計算です(申込みコース等にもよります)。
そのおかげで、私は最初の1年間サボってしまいましたが、それでも実質負担10万円程度で合格することができました。また、この制度がなければモチベーションがなく、さらに長い期間サボってしまっていたと思います。
なお、万が一合格できなかった場合でも、他校と比べればそもそも低価格設定、しかも2万円近くする受験料も毎回クレアールが負担してくれるため、ダメージは最低限に抑えられる点も忘れてはいけません。

<具体的な学習方法>

①短答式試験編(本試験総合得点率:77.4%)
大前提として、合格するための最適学習方法は各人で異なると思います。重要なのは、合格する(=総合得点率7割超を稼ぐ)ために、どれだけ計画立てて実行に移せるかだと考えます。
私の場合は、学習序盤に財務・管理の計算(=簿記1級)を徹底的に固める→監査論/企業法の学習→理論科目の回転&答練をひたすら多く解くという流れで学習をしました。

【科目別対策】

・財務会計論(本試験172/200)

特に短答式試験においては財務の配点割合が40%ととても高いため、どれだけ財務で点数を稼げるかが勝負の分かれ目になります。その点、クレアールの簿記1級のテキストは出題範囲の論点を網羅しており、例題も充実しているため、これで財務の基礎固め、あとはひたすら答練を回したのがよかったと思っています。短答期の学習段階で連結問題集も全て解き、本試験でも満点を取れましたが、短答試験対策としては、そこまでしなくてもよかった気はします(いずれにせよ論文試験対策ではしないといけませんが…)。

・管理会計論(本試験80/100)

論文も含め、短答の管理会計論の計算が最も振れ幅が大きいです。それに普通は時間内に全問解ききれません(この科目で稼ぐのはほぼ無謀だと思いました)。そのため、理論をガチガチに固めて、簡単な計算問題を見極めて拾いきる練習が重要です。本科目に関しては、簿記検定用問題集に加えて、公認会計士試験用の計算問題集を繰り返し取り組みました。また、過年度分も含めて、一通り答練を全て解いて、多様な問題に慣れておくことによって、本番での解答スピードアップにつながったと思います。

・監査論(本試験85/100)

コスパ最強だと思います。企業法と比べても圧倒的に暗記量が少ないです。クレアールの過去問題集に加えて、それ以前の年度の過去問をネットで拾ってきて回転させていました(回にもよりますが、これだけで8割は安定すると感じました)。問題演習の際は、都度テキストを振り返り全体像を確認(論点間の関係を整理)していくと、理解が深まり、結果的に暗記時間が削減できたように思います。

・企業法(本試験50/100)

私は非常識を追求しすぎた結果、足切り回避対策のみで望み、企業法50点で合格しています(その代わり財務でカバーする計画)。万人におすすめはできませんが、企業法の短答対策を放棄(→財務の時間確保)するのは、1つの戦略としてアリだと思います。企業法の短答対策は暗記負担がとても大きく、かつ論文式試験対策としてはほとんど意味がないためコスパが悪いと思いました(一方、短答試験財務会計/管理会計で学習した内容は、論文式試験でも十分通用します)。
ただし、足切りになっては元も子もないので、最頻出論点(機関など)は確実に拾いきる練習は必要になります。

②論文式試験編(本試験総合偏差値:55.13)
「短答さえ突破すれば論文は楽」といった意見を見ることがありますが、私もそう感じました。よく言われるように、短答:広く浅く→論文:狭く深くなので、普段から考えながら学習している人からすれば、暗記量が圧倒的に少ない分、論文のほうが楽に感じるのは本当だと思います。
裏を返せば、丸暗記一辺倒になってしまうと論文で苦戦してしまうと思います。最終的には論文も突破しなければいけない以上、短答期から自分の中で論理立てて理解しながら学習することが重要です。

【科目別対策】※会計学は本試験での成績が振るわなかったため、あまり参考にならないかもしれません。

・財務会計論(本試験:52.25)※会計学51.23より逆算

短答と基本的な勉強方法は変わりません。ただし短答に比べて、頻出論点がかなり絞られます。それらと連結の総合問題の練習(上述した連結問題集など使って)が特に重要になります。
私は本試験で失敗(解答必須問題をミス)してしまいましたが、短答同様この科目がかなり合否に影響を与えるため、重点的に勉強すべきです。

・管理会計論(本試験49.20)

基本的に守り科目になると思います。短答のような原価計算基準の丸暗記は必要ないですが、計算等については従来通りで問題ありません。
私もですが、本番でのどんでん返しがあり得る(特に近年の大問2)ため、よっぽど得意でない限り管理で稼ぐことは諦め、「みんなが取れるところは絶対に外さない」というスタンスの方が利口だと感じました。

・監査論(本試験49.05)

管理に次ぐ守り科目。大問2(事例問題)は基準集をうまく駆使すれば、短い勉強時間でも戦えることが多いです。一方大問1は暗記精度勝負になることもあり(今年度の問題は自分にとっては最悪でした)、改定前文などの丸暗記が苦手な人(勉強時間が限られている人)は、監査論も攻めなくてよいと思います。高得点者も限られるので、そんなに差がつきません。

・企業法(本試験56.25)

既述のように短答対策は全くしていませんでしたが、科目合格水準とれました(⇌短答で得意でも、勉強方法間違えれば論文は無理)。

①条文の指摘②3段論法を死守③最低限の論点把握(今年度は論点型の出題多めでしたが…)さえできていれば大崩れすることはないはずです。逆に、論証丸暗記は本当に危険だと思います(企業法は論文の足切り筆頭科目)。

・租税法(本試験67.05)

(12月短答合格の場合)経営学と比べ時間はかかりますが、かなり稼げます。計算科目とはいえ、結局は個別ルールをどれだけ暗記しているかなので、しっかり覚えた分だけ点数につながります。ただし、いかんせん範囲が広いので、定期的なメンテナンスが重要になります。
理論については、講義視聴後条文を全て通読したのが結果につながりました。①各条文の大まかな配置確認(目次からすぐ見つけられるように)②意外な場所にある条文だけ、番号を暗記
以上の前準備だけで相当のアドバンテージだと思います(租税理論は手薄になりがちと聞いてます)。

・経営学(本試験59.90)

短答の監査ぐらい高コスパだと思いました。租税の半分も時間を使っていません。
第1問の理論はひたすら丸暗記です(論文で1番面白くありませんでした)。早い段階からやっても絶対忘れるので、6月くらいから相当回転させました。
第2問の計算は数学が得意(文系レベル)だった人にとっては、一周問題解けば十分なぐらいのレベル感です。また、証券アナリストを受けたことがある人は、ほぼ同じような問題しか出ないので相当取り組みやすいと思います。

<クレアールで学習して良かった点>

①最重要論点に絞った学習
以上まで記載の通り、「なるべく暗記量を減らしたい」という私のポリシーにマッチしたコンテンツでした。「勉強には自信があるけれど、使える時間は少ない。なるべく短期間で合格したい」という方には最適だと思います。

②簿記の基礎固め→公認会計士試験対策のカリキュラム
結果的に短期間で合格できたのは、序盤でじっくり積み上げた基礎力(簿記力)のおかげです。短答では(財務会計・管理会計として)稼ぎ頭になり、論文では他科目の勉強時間確保に貢献してくれました。

<最後に>

今まで数々の資格を取得してきましたが、費やしてきた努力量も、合格時の喜びも他とは比べ物になりません。
受験勉強は大変だと思いますが、その分だけ得られるもの(=「公認会計士試験合格者」という立場)は希少性があり、市場価値があります。本当に頑張ってよかったと思います。

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