公認会計士合格体験記「会計の知識ゼロから2年で一発合格!」桜井 大輝さん

学習スタートから合格までの軌跡

私は2021年の夏ごろ、2024・2025・2026年合格目標 5年トータルセーフティコースで受講をはじめ、簿記三級から学習を始めました。学習を始めた当時はSEとして働いていましたが、公認会計士試験により早く合格したいという思いが強くなったため、簿記一級に合格したタイミングで退職し、受験に専念しました。その後短答式試験、論文式試験に一発合格しました。

私が会計の知識ゼロの状態から、公認会計士試験に短期間で一発合格することができたのは、合格に必要な論点を徹底的に学習する、非常識合格法を信じて学習を続けたからこそだと思っております。この体験記が、クレアールで公認会計士講座を受講するか迷っている方や、クレアール受講生のお役に立てれば幸いです。

以下公認会計士試験合格までのおおまなか経緯です。

2021年 7月 簿記3級から学習開始
2021年 7月 日商簿記3級⇒合格
2021年 8月 日商簿記2級⇒合格
2022年 6月 日商簿記1級受験及び公認会計士講座学習開始
2022年 8月 日商簿記1級⇒合格
2022年12月 第Ⅰ回短答式試験⇒合格
2023年 8月 論文式試験⇒合格

目次

<公認会計士を目指した理由>

私が公認会計士を目指した理由は、社会人経験に由来します。SEとして業務を行い、お客様のシステムの構築及び運用を支援する中で、お客様の根本的な課題を解決できる人物になりたいという思いが強くなりました。そのためには、専門性を身に付け、お客様から専門性に基づく信頼を得る必要があると考えました。
そこで財務や内部統制という企業の継続や発展に不可欠な分野について専門性を発揮して企業に貢献する公認会計士という職業を知り、公認会計士を目指しました。

<クレアールを選んだ理由>

私がクレアールの公認会計士講座を選んだ理由は2つあります。

1つ目は、非常識合格法というクレアールの学習理念です。高校受験、大学受験という大きな受験を2度経験し、私には、頻出論点ではない重箱の隅をつつくような論点まで気になってしまい、頻出論点の反復練習が疎かになりがちであるという悪癖があると感じていました。そのため、頻出論点を中心にテキストや講義が構成され、合格に必要のない部分はテキストや講義でも扱わないという超効率重視の学習理念が、私の学習スタイルに合っていると感じました。
また、学習を開始した当時は社会人であり、社会人で短期合格を目指していたので、効率重視のカリキュラムは非常に魅力的でした。

2つ目は、良心的な価格です。他校と比較して、価格がかなり安いのはやはり魅力的でした。加えて私が受講したトータルセーフティコースでは、短期合格をした場合に、未受講分の受講料が返金され、合格祝い金まで頂ける仕組みになっているため、短期合格に向けたモチベーション維持にもなるのではないかと思いました。

<具体的な学習方法>

全体を通じて

公認会計士試験の試験範囲は膨大です。また、公認会計士試験の合否は相対評価で決まり、足切りもあります。そのため、公認会計士試験に効率よく合格するために必要なのは、膨大な試験範囲の隅から隅まで完璧に押さえることではなく、他の受験生が落とさないであろう頻出論点を確実に押さえることです。このことを意識していないと、合格には必要ではない範囲まで手を伸ばしていまって学習が長期化したりしてしまう可能性があります。そのため、まずは公認会計士試験の特性をざっくりでも把握しておくことが重要だと思います。

簿記1級

日商簿記1級試験には、商業簿記・会計学(以下「商会」)と工業簿記・原価計算(以下「工原」)の2科目があります。1級は2級から桁違いに論点が増加します。そのため、商会を一通りこなしてから、工原を一通りこなすというような学習の進め方をすると、工原を一通りこなす頃には、商会の学習内容をほとんど忘れてしまう可能性があります。そのため、商会・工原を行き来しながら学習をすることを心掛けていました。
また、商会は財務諸表を作成する問題がほぼ毎度出題され、工原は発想力を問うような問題が出題されることがあるため、個別論点の学習に終始しても試験の合格は難しいと感じました。そのため、テキストや講義をできるだけ早くこなし、答練や過去問等に多くの時間を割き、個別論点で学習した内容をどうアウトプットするかの訓練を多く積むように心がけました。
過去問題集が無かったため、過去問題集のみ市販のものを使いましたが、それ以外は全てクレアールの教材を使用しました。

短答式試験

短答式試験では、財務会計論、管理会計論、監査論、企業法の4科目が出題されます。上述の通り、足切りがあるため、苦手科目を作らないことを意識して学習をしました。
また、過去に出題された問題が繰り返し出題される傾向にあるため、過去問題集を重点的に取り組みました。
各科目の基準の原文が載っている法令基準集以外は、全科目クレアールの教材のみを使用しました。

①財務会計論

計算対策は、簿記1級の学習にて基礎が固められていたため、既に学習済みの範囲の講義やテキストの内容は軽く目を通すだけにし、1級の論点よりもさらに細かいところまで踏み込んだものを中心に取り組みました。

理論対策は、簿記1級の学習ではあまり行わないため、計算問題に比べて時間を割きました。まずは講義を視聴し、テキストを読みこみました。テキストの内容には財務諸表論の伝統論的な内容が多く含まれているため、講義及びテキストで基礎を固め、その後は答練や過去問題集を活用し、最近の出題傾向に合わせた問題を解く訓練をしました。また、計算対策を行っている際に、その会計処理を言語化できるようにすることも心掛けていました。

②管理会計論

計算対策は、財務会計論とほぼ同じです。ただ、本試験問題は財務会計論に比べてかなりタイトに設定されているため、より答練や過去問題集等の実戦形式の訓練を行い、時間配分や捨て問題を見極める感覚を養うことを意識しました。

理論対策では、原価計算基準が頻出であるため、原価計算基準を何度も読みこみました。原価計算基準以外の問題は、テキストや過去問題集を活用して対策を行いました。

③監査論

まずは、講義を視聴し、テキストを読みこむことによって、監査基準等の基準の全体感をつかみました。複雑な原文が図にまとめられており、全体感をつかむにはもってこいでした。また、監査論は他の科目に比べて特に過去の問題が出題されやすいと感じたため、過去問を特に重視して学習を進めました。加えて、基準等の原文を読むとより講義やテキスト、過去問題集の理解が深まると感じたため、頻出論点については、原文を読みこむように心がけていました。

④企業法

まずは、講義を視聴し、テキストを読みこみました。テキストはかなり分厚いですが、条文の解説だけでなく、重要判例や改正点等が図を交えて記載されており、合格に必要なエッセンスはすべて含まれていると感じました。加えて、講師の先生が原文を読みこむことを強調されていたため、何度も法令基準集を読みこみました。結果として講義やテキストで得た知識がより立体的になったと感じました。

企業法では、会社法、商法、金融商品取引法の3つが出題されますが、会社法が出題の大半を占めるため、会社法7:商法1.5:金融商品取引法1.5くらいの比率で勉強時間を割り当てていました。

論文式試験

短答式試験では、会計学、監査論、租税法、企業法、選択科目(私の場合は経営学)の5科目が出題されます。上述の通り、足切りがあるため、苦手科目を作らないことを意識して学習をしました。過去問が繰り返し出題される可能性は低いため、本試験の雰囲気に慣れるために、過去3年分を一度ずつ解いたのみです。

①会計学

会計学は、管理会計論と財務会計論が会計学(午前)、会計学(午後)という形で出題されます。
管理会計論、財務会計論共に計算問題については、短答式試験対策とのギャップは特段ないと判断したため、短答式試験と同様の対策をし、テキストや答練に取り組みました。
一方で、理論問題は、記述を行う必要があるため、短答式レベルではなんとなく正解できた論点であっても、記述となると適切な記述を行うことができず、対策に苦労しました。そのため、論点をしっかり記述できるように、理論問題集を何度も解きなおすことに時間を使いました。

②監査論

監査論は短答式試験にある科目ですが、短答式試験と論文式試験対策のギャップが大きい科目であると感じました。短答式試験では、重箱の隅をつつくような問題が出題されますが、論文式試験では、出題されやすい論点はある程度限られており、細かすぎる論点の対策の必要は少なく感じました。そのため、テキストを再度読み込んだ後は、答練や過去問に何度も取り組みました。また、本試験で配布される法令基準集に載っている監査基準委員会報告書には、膨大な記載があり、それを参照しながら問題を解くことができるため、監査基準委員会報告書をいかに利用するかが大切であると感じたため、こまめに法令基準集を参照するように心がけました。

③租税法

租税法は、短答式試験にはない科目のため、短答式試験後から対策を始めました。ボリュームが多く、難易度が高い科目であると感じたため、多くの時間を割り当てました。
租税法には、法人税法、所得税法、消費税法の3つが出題され、出題の6割ほどは法人税法となります。したがって、法人税法で確実に得点を重ねることを意識しました。

ただし、法人税法、所得税法、消費税法で、税金の計算の仕方が異なる部分が多々あるので、一つの税法の学習に専念しすぎて他の税法の感覚を失ってしまわないように、それぞれをある程度並行して進めることを意識していました。
答練では、テキストや講義の補足論点も出題されるため、試験直前期は答練を何度も解きなおしました。
また、法律科目であるため、法令基準集をこまめに確認することを心掛けていました。

④企業法

企業法は短答式試験にある科目ですが、短答式試験と論文式試験対策のギャップが大きい科目であると感じました。短答式試験では、重箱の隅をつつくような問題が出題されますが、論文式試験では、出題されやすい条文や判例はある程度限られており、細かすぎる論点の対策の必要は少なく、定番論点をしっかりインプットし、それをアウトプットする訓練が必要でした。そのため、テキストを改めて何度か読みこみ、その後は問題集や答練、試験前に配布される論証集をメインに学習をしました。
企業法の記述には、独特な作法な様なものがあるので、それに慣れるためのアウトプットの訓練は非常に重要であると感じました。
また、法律科目であるため、法令基準集をこまめに確認することを心掛けていました。

⑤選択科目(経営学)

経営学は、短答式試験にはない科目のため、短答式試験後から対策を始めました。ボリュームが少ないため、それほど学習時間を割り当てませんでした。
経営学には、経営管理(理論)と財務管理(計算)の2分野が50:50の割合で出題されます。そのため、2分野をバランスよく学習することを心掛けました。

経営管理は、テキストにて定番論点がまとめられています。この論点は他の受験生も確実に得点してくると考えられるので、絶対に落とさないよう何度もテキストを読みこみました。
補足論点は、答練にて出題されるため、答練も何度か繰り返し解きました。また、本試験の数か月前に出題者の研究分野にフォーカスした対策講義が行われました。その講義の中から数問出題されたため、対策しておいてよかったと感じました。

財務管理は、最初は数学チックでとっつきにくく感じましたが、一度公式や考え方を覚えてしまえば、応用が効きやすい分野であると感じたため、テキストの例題でしっかり基礎を固めることを意識しました。
各科目の基準の原文が載っている法令基準集以外は、全科目クレアールの教材のみを使用しました。

<クレアールで学習してよかった点>

私が、クレアールで学習して最もよかったと感じる点は、非常識合格法に沿ったクレアールのカリキュラムです。
公認会計士試験は相対評価で得点が決まるため、頻出論点を確実に押さえる非常識合格法はとても効率的な学習方法であると感じました。
講義やテキストの内容が頻出論点に絞られていたため、細かい論点に目移りしなかったこと、基準等の原文を短答式試験対策時点から読む癖がついていたことは、試験攻略において、非常に有効であったと感じています。

<最後に>

私が、公認会計士試験に合格できたのは、ひとえにクレアールの講師の方々、スタッフの方々の力添えがあったからこそだと思っております。本当にありがとうございました。
また、私のように会計の知識ゼロからのスタートであっても、クレアールのカリキュラムを信じて学習をすれば、公認会計士試験に必ず合格できると思っています。応援しています。

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