浜井 拓光さん
受験回数:1回
1. はじめに
私は今年(2021年)の公認会計士試験に合格いたしました。私が受験する中で感じたこと、勉強において工夫したことなどを残し、これを見てくださる受験を検討されている方や受験生の方の助けになればと思っております。
2. 公認会計士を志した動機
コロナ禍で家にいることが当たり前となったため、何かできることはないかと考えていたときに「非常識合格法」の存在を知ったのがきっかけです。
3. クレアールを選んだ理由
クレアールを選択した理由は三つあります。
一つ目は『非常識合格法』書籍を無料配布していたのがクレアールであったからです。自分が公認会計士を志すに至った重要なファクターである「非常識合格法」を推す会社は、信用して良いのではないかと考えました。
二つ目として他社と比較した際の受講料が格安だったことが挙げられます。学生という身分もあり、多額の受講料を支払うのは気が引けたため、格安とも言える受講料は当時の私にとって非常に魅力的でした。
三つ目として通信制に特化した予備校であることが挙げられます。これも他社との比較になるのですが、クレアールはオンラインでのWeb受講が基本であるため、通信受講生に非常に優しい案内がなされており、手続きもスムーズでした。
4. 科目別学習法
・計算科目編
(財務会計論)
短答式・論文式ともに得点の比重が大きいため、公認会計士試験でも特に重要性の高い科目と言えます。しかしながら、私は財務会計論の計算が非常に苦手で、特に短答式試験の答練では200点満点中100点を超えるか超えないかといった点数ばかりでした。そこで私は、答練で間違えた問題をテキストの例題に戻って確認し、それに加えて関連論点・間違えやすい部分を確認していました。
例えば、連結会計。多くの人が苦手とする論点であり、私もいまだに自信を持って「できる」とは言えない単元です。もちろん答練での成績も芳しくありませんでした。そこで私が実践した学習法は、間違えた問題についてはテキストの該当部分に戻って「理解→定着」を目指し、そこに加えて在外子会社や子会社の決算期がずれている場合の対処法、子会社株式の取得関連費用の取扱いなどを適宜確認することでした。これにより何とか定着につなげることができたと考えております。
本試験では理論と合わせて200点満点中156点を取ることができ、総合的な得点率の向上に大きく貢献してくれました。
(管理会計論)
管理会計論は財務会計論とは対照的に、答練での成績は十分に高く得意科目のつもりでしたが、短答本試験では理論と合わせて100点満点中50点とまずまずの成績でした。
勉強法としては財務会計論と大差なく、講義の視聴終了後は答練を解いて、間違えた問題はテキストに戻り例題確認後に関連論点を復習するといったルーティーンを繰り返しておりました。短答本試験での成績は模試などを受験していなかったために応用問題への対応力がつけられなかったことが原因だと推測しております。
・理論科目編
理論科目についてですが、私の学習方法は長期的な理論の定着を図る人向けではないことを明記しておきます。あくまで、「公認会計士試験を『短期』で突破したい方」が読んでくださればと思います。
私は、受験時に合格相当の実力がつけば良いという考えでした。そのため、本試験約2ヶ月前までは講義視聴終了後はテキストを軽く読み流したり、一問一答を各科目一日10ページ程度進めたりといったことしかしておりませんでした。そして本試験まで2ヶ月を切ってからは、計算科目は1日1回答練を解くに留め、理論科目に大幅に学習のリソースを割き、各科目一日50ページ進めていたのですが、ここで重要になってくるのが目的意識を持って取り組むことでした。
私は大学受験時に何となく英単語帳を何周もしていたため、覚えられない単語は中々覚えられないままでした。この経験から、1周目は自分の理解度の確認、2周目は間違える問題のチェック、3周目は迷うことなく正誤判定することができない問題の選別のように、目的意識を持って学習をしたことで、知識の定着を短期で済ませることができたと考えています。短答本試験では申し分ない成績を取れたとは言えないまでも、足を引っ張ることはありませんでした(監査論については苦手意識が拭いきれず、100点満点中65点とまずまずの成績に留まりました)。
5. 今年の本試験を振り返って
今年は短答式試験がコロナ禍の影響で1回しか実施されず、その影響で論文式試験については例年よりも「5月短答式試験受験→8月論文式試験受験」の受験者が多かったようです。科目別学習法では論文式試験について言及していないため、ここでは多言を弄することはしませんが、こういった環境も短期合格に味方してくれた部分があったように思います。短答式試験では計算科目の熟練度が物を言うと考えます。クレアールにおける簿記1級相当の実力がついてから本格的な公認会計士試験対策を進めるというプログラムは、計算科目の練度を上げる近道と言えるのではないでしょうか。
6. さいごに
私が8月に簿記2級から学習を開始して約1年で論文式試験まで合格することができたのは、クレアールの手厚いサポートと良質な答練、そして通信による受講を基本とするわかりやすい講義があったからだと考えています。クレアールに入ることは、公認会計士試験に短期合格するための最良の選択の一つだと思います。日々講義や答練をこなし、間違えた部分を丁寧に分析するといったことを続けることで、これを読んでくださる皆さんが合格を掴み取ることを応援しています。