公認会計士合格体験記「大学三年次在学中・約1年・短答論文一発合格」倉持 圭一さん

倉持 圭一さん

受験回数:1回

目次

はじめに

私は2020年の12月中旬頃にクレアール公認会計士上級コースに申し込み、その後2021年5月短答式試験に74.6%の得点率で合格し(上位約4%)、その後の8月論文式試験に一発合格しました。

公認会計士を志したきっかけ

私は高校時代目立ちたがり屋で、漠然と将来はスケールの大きな事業に携わりたいと考えていました。しかし具体的にどの職種に就きたいといった希望はイメージ出来ていませんでした。同時期に父は勤めていた会社を辞め、実家の隣のアパートの一部屋を借りて以前の勤め先と顧客とを取り次ぐサービスを始めました。そこで父が雇った公認会計士が私に会計の事を始め公認会計士の仕事について教えてくれました。父は彼と2人で徐々に事業を軌道に乗せ、私は会計職への興味と憧れを持つようになりました。公認会計士になる事で兼ねてから希望していたスケールの大きい仕事ができる事もあり、私は会計士を志しました。

クレアールを選んだ理由

これについては、圧倒的にその費用が安く抑えられる点にあります。僕が講座を申し込んだ際はキャンペーンを行なっていて、上級コースは答練も含めて31万円でした。他塾であれば70万円程度、あるいはそれ以上の金額となっていたので、それを捻出する金額を用意できなかった僕はクレアールを選びました。加えて、クレアールの合格返金制度は短答式試験を一発合格すれば7万円、論文式試験をそのまま合格すれば18万円のキャッシュバックを受けることができ、実質6万円でこの資格を取ることができるかもしれないというロマンも魅力的でした。実際、この金銭面のインセンティブはとても勉強の励みになりました。

科目別勉強法

1. 財務会計論

僕は公認会計士の勉強を始める前に独学で簿記1級までの勉強を進めていたので(2020年11月にあった簿記検定一級の試験には完敗しましたが)、上級コースのテキストはそういった学習経験者への配慮がありました。一級の範囲外かつ会計士試験の範囲内の分野(ストックオプション・セグメントなど)については河野上先生の個別論点講義を聞いた上でざっくり理解し、問題集・答練・過去問を通じて理解を深めていきました。企業結合・事業分離の論点の講義はクレアールの講義の中でも特にわかりやすかったです。これも河野上先生が実体験を交えてとても理解しやすく説明してくれたおかげで連結・企業結合はとても得意分野になりました。財務理論はまず石井先生の復習スピーチで下地を作り、少し演習量に不安があったので追加で問題集を回転して理解を深めました。結果、短答式試験の財務会計論は164点でした(理論は満点でした)。論文期は計算は短答期の貯金を信じて答練で解くだけに留め、理論のインプットに集中しました。

2. 管理会計論

管理については近年の短答式試験の性質上、本番では足切りを回避することを念頭に置いて勉強しました。なので、理論を固めようとクレアールから配布される原価計算基準を徹底的に読み込んだ上で理論問題集を別途購入して回転しました。計算については一級を独学で勉強していた頃の貯金に加え、本番がとても難しいものが出題されることもあり、答練と過去問だけにとどめて他教科の勉強に時間を使いました。結果は54点で、理論は思った程取れませんでしたが(5/8)、計算が意外と奮闘してくれた(4/8)おかげでなんとかなりました。論文期は計算については短答期の貯金を信じてあまり触れず、理論はテキストをひたすら暗唱していました。

3. 企業法

クレアールの企業法は山本先生の講義・テキスト・答練全て最高でした。山本先生のわかりやすい講義を聞いた後に一定の間隔でテキストを通読して、演習を積んで定着させていきました。テキストにはその論点がいつ出題されたか、その周辺知識も含めて書いてあったので、他校の模試でも高い点数を取ることができました。ただ、本試験の傾向的に判例を学習する必要があったなと感じています。結果は65点とあまり奮いませんでした。でも合格ラインにはクレアールの教材+アルファくらいで十分乗ると思います。論文期はクレアールから配布される論証集と問題集をひたすら解いて、暗唱していました。本試験からは全4問のうちクレアール論証集でやった内容が3問あり、他の受験生が苦戦した内容もある程度簡単に応えることができたと感じています。

4. 監査論

堀江先生の「監査全体が手のひらに乗る感覚」の理解に尽きると思います。テキストと実力養成問題集をひたすらやりこみ、短答式試験では90点という高得点を取ることができました。論文期は直前に配られた論文直前講義のレジュメをひたすら暗唱していました。

5. 租税法

クレアール租税法は、河野上先生が時間のない受験生の立場から論点を絞りきった講義をしてくれました。これと全8回の答練を何度も解く事で時間のない中、合格ボーダーラインにのせる最もコストパフォーマンスの良い勉強ができたと感じています。ただ、演習量は少し足りなかった気がします。

6. 経営学

クレアール経営学は答練が優秀でした。今年の経営学計算の試験は、例題レベルの型にはまった問題を脳死でこなしているだけでは解けない応用的なものだったと感じています。クレアールの答練はとにかく難しく、そこで応用的な思考力を鍛えたおかげで本番はアドバンテージを得ることができたと考えています。

今年の本試験を振り返って

令和3年度試験は、短答、論文共に余裕を持って合格することができ、大満足の結果に終わることができました。クレアールの財務短答答練の難易度に泣かされたこと、企業法の論証集を夜通し読み込んだことも振り返ってみればいい思い出です。論文の監査論は事例問題が二つでイレギュラーな回となりましたが、クレアール監査直前講義で出たことを思い出して、何とか足を引っ張らない程度には解答することができたと思います。

特に企業法の山本先生、財務個別論点・企業結合会計・租税法講義の河野上先生にはわかりやすい講義を提供してくださり本当に感謝しています。ありがとうございました。

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