「働きながらでも諦めずに挑戦すれば合格できる試験です」島田 陽一さん

島田 陽一さん

  • 働きながらでも諦めずに挑戦すれば合格できる試験です

 

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公認会計士を志した動機

私は、20年程度前に税理士試験に挑戦していたことがあり、簿記論と財務諸表論までは合格しましたが、その後税法科目に合格できず撤退しました。その後、試験からは遠ざかっていたのですが、現在の勤め先で税務関係の業務を担当している中で、やはり独占業務を扱える資格を取得したほうがよいと思ったところ、公認会計士試験であれば、監査法人との対応にも役立つと思い挑戦することにしました。

クレアールを選んだ理由

短答式に関しては市販の書籍で合格したのですが、その後、論文式試験を受験したところ、全く歯が立たなかったことから、論文式のみの対策コースが用意されているところを探したところ、クレアールでは非常識合格法と銘打って合格に必要な範囲に絞って注力する点が、学習に専念できない会社勤務の私にはあっているだろうところと、受講料が廉価であること、トータルセーフティで2年間受講できる点で選びました。

具体的な学習方法

<会計学>

財務会計論については、税理士受験時代の蓄積があったので幾分か負担が少なかったのですが、管理会計論については日商簿記検定一級を受験したベースで始めることになりました。

管理会計論については、難しい問題が実際に出題されてしまい、見たことがない形式の問題であった場合は、その時に対応することになりますので、とにかく基礎的な問題を繰り返し解くことにしました。本試験ではあまりに難しい問題が出題されたときには他の受験生も解けませんので、多数が正解できる問題をいかに落とさないかだと思います。また、理論については、ある程度理解していればなんとか作文で対応できることが多いので、典型的な論点については繰り返しテキストを読んで覚えるようにしていました。

財務会計論については、計算のほかに理論の比重が高いので、問題を解いては理解があやふやな論点についてはテキストに戻って何度も学習するようにしていました。計算については管理会計論同様にとにかく基礎的な問題を落とさないように基本的な問題を繰り返し解くようにしました。

<監査論>

テキストを繰り返し読んで、解答の基礎となる前提知識をとにかく覚えることに注力しました。その上で答練などの問題を解いて解答に必要な知識の理解が不十分なところはテキストに戻って確認しつつ、必要に応じて法令基準集を参照して繰り返しインプットとアウトプットを行いました。

<企業法>

テキストの例題を何度も繰り返し読み込んで、重要な定義の言い回しと、解答のお作法を覚えました。この科目は問題とされている論点を正確に特定して、当てはめる条文を選択して、判例等による解釈などから結論を記述するというお決まりの型が身についてしまえば、ある程度は安定した点数が取れるようになると思います。そのためには、当てはめるための条文を覚えておく必要がありますので逐一条文を引くという訓練をしておくとよいと思います。

<租税法>

税理士試験受験の経験があり、会社の実務として法人税と消費税は日常的に触れていましたので試験勉強という形での学習は比較的行わなかった科目になります。普段から条文を読み込んで結論を出す業務をしており、主要な条文については配置をほぼ記憶していましたので、理論問題で求められる条文番号の記載については優位性があったものと思います。試験範囲からは逸脱しますが「図解法人税」などの図解シリーズを読み込んでいたのも理論問題に時間をかけずに解答する力になったものと思います。計算問題については試験特有の形式に慣れておく必要がありましたので、試験前に答練を何問か解くという対応をしました。

多くの受験生は租税法を苦手にしているようですので、税理士試験受験経験がある方や実務で携わっている方は、安定して高得点を狙えるのでお得な科目だと思います。

<経営学>

経営管理論はキーワードを問われるような、知っているかどうかを問われる問題がそれなりの量で出題され、結構な比重を占めるため、とにかくテキストを繰り返し読んで、基本的な問題を解いて繰り返し覚えなおしました。

ファイナンスについては、とくかく公式を覚えていなければ解くことができませんので、ひたすらに基本的な問題を繰り返し解いて公式を覚えることにしました。計算問題の出題範囲で出題される問題を解くために必要な公式は出題頻度を考えると、そこまでの数はありませんのでとにかく量をこなして反射的に解けるレベルまでもっていくことが必要でしょう。今年の様に基本的な問題が出題された場合に、誰もが解ける問題を解けないと致命的になると思いますので、学習期間のどこかで一度集中的にやるのがいいと思いました。

終わりに

私は、一度総合点が合格基準を超えながらも経営学で足切り点を出してしまい、不合格になったことがありました。この試験は、得意な科目を持つことで、他の不得意な科目をカバーすることができるのですが、あまりにも苦手を作ると、足切り点で不合格になるという事態を起こします。得手不得手は誰しもあるものですが、極端に苦手という科目は作らないように注意しましょう。特に会計学はウェイトが他の科目の3倍ですので、この科目でいかに得点率52を死守するかが合格のカギになります。

今回、私は租税法で得点が悪かった科目のミスをカバーできて合格できたのですが、論文式試験は多少のミスなら他の部分でカバーできます。完璧にできるに越したことはありませんが、必要最低限の部分を取りこぼさなければ合格することは可能な試験ですのでこれから挑戦される方は是非楽しんで挑戦してもらいたいと思います。

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