「社会人1年短期合格のススメ」 Vol.1.まずは試験制度の特徴を押さえよう!-短答式試験編-

目次

はじめに

はじめまして!この度、クレアールのブログ記事を執筆する機会を頂いた、角田と申します。

クレアールに通う会計士試験受験生の方や、クレアールに通おうか悩まれている方に向けて、少しでもプラスになるような記事を執筆しておりますので、これからよろしくお願いいたします!

会計士資格との出会い

まず、記事執筆にあたり、私の人となりをお伝えしたく、会計士資格との出会いをご紹介したいと思います。

私が「会計」に出会ったのは、大学の経済学部での少人数ゼミです。
企業分析を専門とする少人数ゼミの一員として、株式市場や財務会計のしくみを学びました。3年次には、日経STOCKリーグという投資論文コンテストに取り組み、手元に500万円あった場合どの企業に投資すればよいか、ゼミのメンバーと共に毎日夜遅くまで議論したことがきっかけとなり、「会計」に強い興味を持つようになりました。

大学卒業後は、大手の財務コンサルティング会社に入社しました。
初めこそ「すぐに出世して、お金をたくさん稼いでやる!」と息巻いて入社したものの、専門知識・経験の乏しい私ができる事には限度があり、実力不足に悔しい思いをする毎日を送りました。
そんな中、チームメンバーの会計士が会計知識をフル活用し、バリバリ活躍する姿を目の当たりにし、「こんな風になりたい!」と直感的に感じたのが、私と会計士資格の出会いです。

一念発起し、財務コンサルティング会社を退職した後は、大手監査法人の会計士トレーニー職に転職し、会計士試験合格に向けて仕事と勉強を両立する毎日を送りました。
その後、クレアールや会計士の知人のアドバイスを参考にしながら、日々猛勉強した結果、勉強開始後1年間で、簿記1級・短答式試験・論文式試験に合格することができました。

社会人受験生向けの記事執筆の決心

論文式試験合格者は、合格発表の後、実務補修所(塾のようなイメージでしょうか?)に通い、他の試験合格者と共に実務に役立つような知識を学びます。
実務補修所に通い始めた私は、とあることに気づきました。

学生合格者の数が非常に多いのです。

私が所属した実務補修所のクラスの大多数は大学生等の学生で、私のような社会人合格者が少ないことに驚くとともに、これから会計士試験合格を目指す社会人受験生の力になりたいと強く思うようになりました。

そのタイミングで、クレアールの事務局より記事執筆の話が舞い込みました。
これも何かの縁だと思い、試験合格を目指す受験生のための記事執筆を請け負うことにしました。

今後、具体的な各科目の勉強の進め方、試験合格に向けた思考法・勉強方針等、私が実践した方法をお伝えするだけでなく、社会人受験生の皆様にとって少しでもプラスになる記事を発信したいと思います。

敵を知り己を知らば百戦危うからず

突然ですが、「敵を知り己を知らば百戦危うからず」という言葉をご存知でしょうか。
紀元前500年ごろの中国春秋時代の軍事思想家である孫子の兵法に由来する有名な言葉で、

“敵についても味方についてもよく理解していれば、何度戦っても敗れることはない”

という意味だそうです。
私は、会計士試験合格のため勉強に取り組むにあたり、この言葉はぴったりだと思います。
その理由はこれからご紹介しますが、まず、“敵を知る”とは、会計士試験のしくみを知ることです。

敵を知る”とは -短答式試験編-

敵、すなわち会計士試験のしくみを知ることはとても大切です。
「試験制度は何となく知ってはいるけど、自分自身で具体的なイメージを描くことができていない」という方も多いのではないでしょうか。

会計士試験には、短答式試験と論文式試験の2つの関門があります。
それぞれの合格率や出題範囲や出題傾向は予備校の詳細な解説に譲りますが、まず短答式試験は大きく分けて3つの特徴があると思います。

① マーク式試験ゆえの足切りの怖さ

短答式試験はマーク式です。4科目の計500点満点ですが、例えば企業法は1問5点程度で、1問間違えれば、1%分点数が下がります。

数字で見ると簡単なように思えますが、合格点ボーダーライン上の受験生にとっては恐ろしいものです。

土壇場の気の迷いで選択肢を変更し、数%点数が下がり、あえなく不合格という受験生もたくさんいるというのが現実です。

② 各科目の総合力が試されること

短答式のボーダーラインは約70%前後のようですので、各科目合計で75%以上取ればおおよそ合格できます。
逆に言えば、苦手科目があるだけで、その他の科目で少なくとも75%以上の高い点数を確保しなければならないことを意味します。苦手科目を作らないことが重要です。

③相対式試験ゆえの近年の競争率の高まり

短答式試験は合格点ボーダーは各回で変動しますが、近年の短答式試験合格者数は通年(Ⅰ回とⅡ回の合計)でおよそ2,000人前後だそうです。
一方で、近年は願書提出者数が増加傾向(令和3年:14,192人→令和4年:18,789人の約4,000人増)にあります。
これはすなわち合格者のパイは変わらないにもかかわらず、受験者が増加したことにより、競争が激化していることを意味しています。

つまり、短答式試験は、他の受験生との激しい競争を覚悟する必要があるのです。

おわりに

今回は私の自己紹介に加え、試験制度の理解の重要性について紹介いたしました。公認会計士試験は決して甘い試験ではないですが、まずは敵を知り、対策を立てていきましょう。

次回は、試験制度のうち論文式試験の特徴等についてご紹介したいと思います。

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