- 川浪 薫 さん
- 有限責任監査法人トーマツ 公認会計士 仙台事務所
クライアントさんの数はどのくらいあるのですか?
仙台事務所は南東北の宮城県、山形県、福島県の3県をカバーしており、全体で金商法と会社法と任意監査を合わせて40社程担当しております。私が携わっている会社は上場会社が2社と、会社法監査が1社、会社法に準ずる監査の任意監査が1社です。上場会社の1社は金融機関を担当しており、こちらの業務がメインとなっています。
また、任意監査は小売業を担当しているのですが、こちらでは主任を担当させていただいています。
仙台事務所の特徴はございますか?
南東北を代表するような企業を担当しており、業種は多岐にわたっています。通常の監査業務から、学校法人、金融機関、そして小さい企業まで幅広くクライアントさんの対応をしており、地元に密着した業務活動をしています。最近は非監査業務にも非常に力を入れており、マネージャークラスの方々が積極的に地元企業様との連携を進めています。
実は私は出身が札幌ということもあり入社は札幌事務所でした。そこでは2年間働き、結婚を機会に仙台事務所で働くようになり、今年で3年目になります。主人が転勤族なので今後は分かりませんが、トーマツは全国に事務所がありますので職場の心配がないので安心です。また監査の手法も変わりませんのでどの地域で働いてもすんなり業務を進めていけることもトーマツで勤めるメリットと感じています。実際に札幌から仙台に移る時も非常にスムーズに対応いただけました。今住む郡山からは新幹線に乗り1時間程で通勤しています。事務所は若いスタッフが半数以上を占めており、非常に元気のある事務所です。
Uターン、Iターンについてはいかがですか?
仙台事務所は現在40人強在籍していますが、約半数の方がUターンのようです。大学、そして就職を一度は東京でしたけども、最終的には地元に戻りたいと思う方が結構いらっしゃるみたいです。実際、わたしも住んでみて思ったのですが、非常に気候的にも過ごしやすい場所ですし、適度に都会なので非常に魅力的な都市だと思っています。
女性として公認会計士になる魅力とは?
仙台事務所では女性が4名在籍しています。私のように結婚をして遠距離で通勤している人であれば、例えば福島県のクライアントさんを優先して担当にしていただけます。また福利厚生の制度もしっかりと整備されていますので、その時期のライフプランに合わせた働き方が可能です。長く働き続けることができる職場だと実感しています。公認会計士試験の受験の動機もそのようなところがいいなと思ったこともあります。また、大きな責任のある重い仕事だなと感じることもありますが、それが非常にやりがいにもなっています。一人の公認会計士として男女差なくプロとして接していただけるところも大きな魅力です。
5年目になり求められることは変わってきていますか?
5年目になり実際に主任を経験するようになると、入社時に比べ求められることが変わってきます。1年目の時はまずは言われたことをしっかり行っていくことが求められますが、この年次くらいになると自分で判断しなければならない事項、自分で決断しなければならない事項というのがたくさん出てきます。そのような意味で勉強も非常に必要になりますし、その判断を求めてくださるということに非常に大きなやりがいを感じます。
これから会計士を目指す方々にメッセージをお願いします。
試験は確かに難関だと思いますし、そのためにたくさんの時間を使って辛いこともたくさんあるかとは思いますが、実際にわたしは合格して、転勤族の主人についていくことも結局可能になりました。また、本当に男女平等に働けるというところも魅力だと思います。福利厚生などの制度も非常に充実していますので、女性向きの資格だと思います。
努力すれば取れない資格ではないと思いますので、会計士を目指している方は、そして公認会計士になってみたいと思った方は是非チャレンジしていただきたいなと思います。私は会計士という職を選択して本当に良かったなと思っています。