女性会計士の魅力と仕事について迫ってみました!
熊澤 美和さん
- PROFILE
- 公認会計士。有限責任監査法人トーマツ監査 Cグループ
会計士を目指した理由は?
大学を卒業後、一般事業会社に就職して約2年勤めました。しかし、その会社で自分の明確な将来像が想像できず、思い切って退職しました。これは、以前より「資格を取って一生働ける仕事がしたい」という思いが強かったためです。数ある資格の中で会計士を目指したのは、家族からの影響によるところが大きいです。父が会社を経営しており、その苦労を支えていた母から「会計士が身内にいると助かるのよねえ」というような話を聞いて育ちました。そこで、会社を辞めることをきっかけに、思い切って会計士を目指すことを決意したのが理由です。
女性としての会計士の魅力とメリット、職場環境についてお聞かせください。
現在担当しているのは国内監査で、上場会社と会社法の会社を数社担当しています。それまでは、比較的小規模な会社も担当していたのですが、産休・育休の取得をきっかけに、担当クライアントを大規模な会社へ変更することとなりました。これは、子供が小さい間は、突然休まざるを得ないことも多く、1日休んでもその前後で仕事のキャッチアップができるように、関与する日数が多い大規模な会社の担当の方が良いだろうという上司の配慮からです。
出産後の方が、会計士の資格を取得して良かったと思うことが多いです。子供を通じて知り合いになった友達の中には、同じように仕事に復帰された方がいらっしゃるのですが、いろいろな話を聞く中で、トーマツの職場環境は非常に恵まれていると感じます。また、会計士としての給与水準の高さもありがたいです。
さらに、子育てをしながら会計士の仕事を続けるということにおいて、周りの理解が得やすい、そういう会計士としての社会的重要性・必要性があるなと思っています。
また、仕事を続けることで、社会とつながっていることを強く感じます。そこから、自分が刺激を受けられるというのは会計士の魅力ですね。
現在は、家族、職場の上司・同僚からの理解と協力を得て働けることに感謝しています。特に、上司の方からは「子育ては熊澤さんしかできないから」と言っていただき、子育てしながら仕事を続けていく上で非常に大きな勇気を頂いています。また、法人のフレキシブルワーキングプログラムは、私が現在取得している時短勤務のほかにも、週3日勤務や週4日勤務等の選択肢もあり、子供の成長や状況に併せて勤務形態を変化することができることも、仕事を続けて行く上で大きな安心感となっています。
これから学習を始められる方へのメッセージをお願いします。
合格した瞬間を境目に、その前と後で生活が大きく変わります。自分自身の気持ちが変わるのはもちろんですが、周りの環境も変わってきます。会計士はやりがいのある仕事ですし、男女の差がなく働けるので、女性にも働きやすい仕事だと思います。合格を勝ち取るまではハードルが高く感じるでしょうが、着実に知識を蓄えていけばゼロからのスタートでも合格できる資格です。現に私もゼロからのスタートでした。この機会に是非会計士を目指してみませんか。