普通の人が公認会計士試験に合格する方法(後編)

 今回は前回に引き続き、「普通の人が公認会計士権に合格する方法」の後編です。前編では、モチベーションの維持が非常に重要だということをお伝えしました。モチベーションの維持するためのいくつかのコツについて残りを紹介していきたいと思います。

目次

モチベーション維持の方法

ポジティブに成果を振り返る

 これはとても簡単です。計画をたてて、計画の進捗に対して、何%達成できたかを振り返る・・・ということではありません。1日の終わりに「ああ、今日も良く勉強したな。また、合格に近づいたな」とお風呂に入ったときや寝る前に声に出して言うだけです。心の中で思うだけではダメで、しっかりとはっきりとできるだけ大きな声で自分に言い聞かせるように言ってください。仕事の都合で少ししか勉強できなかった時でも、必ず、毎日です。アホらしいかもしれませんが、人間の思い込みの力は絶大です。

これは高校の時に所属していた空手道部の社会人の大先輩に「今日も良い稽古だったな」と毎日自分に言い聞かせろ!と教えてもらい、私は3年間ずっと毎日実践していました。その結果、それまで空手の初心者でしかも3年間通して男子部員が自分1人しかいないという割と特殊な状況の中、高校3年生の時にはインターハイに出場するまでになりました。正直なところ、それのおかげかどうか検証はできないのですが、途中で心折れることなく続けられたのはこのことによる効果が大きかったと思っています。

当然、会計士試験の受験勉強中も毎日実践していました。これを実践することで徐々に勝者のマインドになっていきます。是非、皆さんにもやって欲しいと思います。

疲れているときはやれることだけをやる

 クレアールの受講生の中には多くの社会人の方がいらっしゃるかと思います。タイミングによっては、仕事が忙しすぎて勉強する時間が確保できない!というときもきっとあると思います。そういうときは学習計画通りにやれなくても問題ありません。但し、5分でも10分でもいいので、やれる勉強だけはやってみてください。毎日少しでも継続するということが大事です。

 この仕事が一段落したら、勉強を再開しようと考えると、リスタートをするために非常に莫大なエネルギーを必要とします。やるからにはちゃんと集中してやろうと思うと、忙しい日々の中でなかなかそのタイミングが訪れないまま、いつまでもその時間が確保できずモチベーションが段々と下がっていきます。そうならないためにも、忙しいながらも通勤時間や夜寝る前に少しだけできる勉強を見つけてやってみてください。忙しくて計画通りの勉強ができなかったとしても、日中仕事で100%を出し切って、そのうえ少しだけだとしても勉強までしたのですから、あなたの一日の成果としては100点満点以上です。そして、寝る前に必ず100点満点以上の自分を声に出して褒めてあげましょう。 忙しいながらも勉強を続けたという経験も自信につながります。

本当にダメなときは思いっきり休む

 とはいえ、本当にやる気がでない全くダメダメな日が月に1回や2回はあると思います。私もありました。特に忙しかった週の土曜日などは頭がオーバーヒートしているような感覚や、体が休ませてくれ!と訴えてくるときがあると思います。そういう時、せっかくの土曜日なのに勉強しないなんてもったいないと思ってしまいませんか?

勉強しなきゃと思いつつも体が動かないのでベッドやソファでだらだらとスマホを見ながら無為に時間が過ぎていってしまう・・・というときが私の受験生時代の時もありました。そういう時は割り切って元々リフレッシュするつもりの日だったと思いましょう。

リフレッシュするときは家でゴロゴロしたりするよりも、公園で日光浴をするとか、カフェでゆっくり過ごすとか、サウナに行ったりするとか、できるだけ気分転換をした!と思えることをやってください。そして、できるだけ早めに寝て、次の日の朝早起きをして、フレッシュな気持ちで取り掛かるようにしましょう。

重要なことは勉強できなかった自分に対して罪悪感を覚えないということです。そういう思いを持ち越すと翌日のパフォーマンスに悪影響を及ぼしてしまいますから、最初から休むつもりだったと考えましょう。

自分に向いていないルーティンや勉強法に固執しすぎない

 昨今ではネット上で多くの勉強法やモチベーションアップのためのルーティンとかを無料で知ることができるので、とても便利ですよね?私も会計士試験勉強中にもいろいろと読んでいましたし、今でもたくさん読みます。

そうしたものを読んで自分に合うなと思うものを取り入れることは大いに結構ですが、効果が高そうだからと自分に合わない勉強法を取り入れるのはあまりおすすめできません。特に最短合格法とかはかなり負荷が高いことも多いので、諸刃の剣です。筋トレで言えば、上級者がこれまでもある程度筋トレをしてきた人や別のスポーツでずっと体を鍛えていたような中級者に向けてボディービルの大会で勝つためのコツを教えているようなものです。そのような高負荷のトレーニングにずっと運動していなかった初心者がいきなり手を出してもうまく続けられるはずがありません。そこで諦めてしまって、そのまま復帰できないということもあると思います。

もともと試験勉強や長時間の勉強に慣れている人は大いにチャレンジしていただいて構わないと思いますが、私のような「普通の人」は勉強に対する耐性があまりついてない方も多いのではないかと思いますので最短合格法等の高負荷な勉強法にいきなり手を出す前に、まずは自分がどういうやり方やタイミングだと勉強に集中でき、楽しいと感じるかを把握して、自分にあったやり方で勉強しましょう。試しにやってみたけど自分には合わないなあ、と思うことは無理してやらなくていいと思います。

決して楽なことだけをやっておけばいいということではないですが、多くの人には向いている勉強法でも自分には向いていないというものも中にはあると思います。自分に向いていない勉強法を取り入れてモチベーションを下げて諦めてしまうくらいなら、最短でなくても楽しいと思える勉強法を取り入れて、まずは高負荷なトレーニングに耐えられる基礎体力をしっかりと身につけて、徐々にトレーニングの強度を増していき、着実に合格というゴールに近づいた方が得策だと私は思います。

 以上、モチベーション維持の方法のご紹介でした。最初は意気込むので多少無理しながらも頑張ろう!と思うのですが、最初から飛ばし過ぎるとあまり勉強に慣れてない人は数か月で息切れする可能性があります。社会人受験生の多くは仕事が忙しくて思い通りにできない場合はよくあることだと思います。そういう時、予定通りにできなかった自分をついつい責めてしまいがちですが、まずは仕事をしながら試験勉強も頑張っている自分をしっかりと認めて褒めてあげてください。それを続けているうちに勉強することが楽しい、勉強しないと落ち着かない、スキマ時間があれば勉強したいというような気持ちに段々となってくるかと思います。そうなればこっちのものです。

税理士試験は長距離走、公認会計士試験は短距離走だと言われたりしますが、それでも合格までに2~3年はかかることが平均的だと思います。働きながらだともう少しかかることもあるでしょう。スタートで息切れしないよう、安定して継続できる基礎体力をしっかりと身につけて合格の瞬間までモチベーションをしっかりとキープしていきましょう!

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