Read Article

「社会人受験生の合格体験記」M.Mさん

M.Mさん

  • 社会人受験生の合格体験記

 

はじめに

 平成29年(2017年)8月からクレアールに入り、それから2年間で日商簿記1級講座と公認会計士試験講座を受講しました。社会人であるため勉強時間が限られていましたが、クレアールで効率的に学習できたことから、今年度の公認会計士試験に合格することができました。  まずはこの場をお借りして、クレアールの講師の先生方や職員の方々に御礼申し上げます。

クレアールを選んだ理由

 公認会計士試験の予備校を選ぶに当たっては、様々な予備校の宣伝文句や特徴を比較検討しましたが、私はクレアールが謳う「非常識合格法」に惹かれました。この「非常識合格法」とは、私の理解では、知識の量に重点を置くのではなく、学習範囲を合格に必要な最低限に絞った上で、その範囲を繰り返し勉強することに重点を置く方法のことです。

 もちろん、確実な合格を目指せば、知識の量も追求したくなりますが、私の限られた勉強時間では、多すぎる知識を詰め込んでも記憶することはできないと思いましたので、まずは知識の量よりも、必要最低限の知識量に絞った上で、学習の質を優先するクレアールの「非常識合格法」にすがってみることにしました。

 しかも、クレアールの受講料は他校に比べて圧倒的に安かったので、そのことも私を後押しすることになりました。正直なところ、仕事の多忙さと自分の根性の無さから、途中で勉強を投げ出す可能性もそれなりに高いと思っていたので、そのことを考えると、他校の受講料は、無駄に終わる可能性が相当程度ある投資の額としては高過ぎました。そこで、最終的には、クレアールの受講料も魅力となって、「ここしか考えられない!」という心境になりました。

 もっとも、実際に勉強を始めてみると、クレアールの学習範囲が合格に必要な最低限に絞り込まれているとはいえ、勉強時間に制約がある私にとっては、その範囲でさえしっかり復習することはかなり大変でした。ですから、私は、クレアールの学習範囲だけで本当に合格できるのかと心配になったことはなく、むしろ「クレアールでさえ相当しんどいのだから、もし他校に入学していたら、消化不良を起こして早々に脱落していただろうな」と感じていました。

 予備校に期待することは人それぞれだとは思いますが、少なくとも私にとっては、クレアールに学習範囲を絞ってもらい、しかも受講料が安い上に、合格という結果を得ることができたので、クレアールが最良の選択だったと思います。

クレアールで良かった点

学習1年目は簿記に専念すること

公認会計士試験で最も重要な科目は、言うまでもなく会計学(財務会計論・管理会計論)ですが、その中核である簿記の習得は、スポーツや楽器の習得に似ていると思います(どちらも習得できたことはないのですが)。スポーツや楽器を習得するには、反復継続する練習によって体に覚え込ませる以外に方法はありませんが、簿記も同じです。にもかかわらず、ただでさえ勉強時間が限られている社会人が、1年目から簿記以外の科目まで勉強していたら、簿記の練習量が全く足りず、いつまで経っても簿記を習得することはできないと思います。

 簿記1級レベルの計算力は、公認会計士試験突破の基礎体力ですので、公認会計士試験レベルの学習を始める段階で身に付いている必要があります。簿記1級レベルの計算力が身に付いていないのに、公認会計士試験レベルの学習をすることは、おそらくフィギュアスケートでまだシングルアクセルも確実に飛べない人がいきなりトリプルアクセルに挑戦するようなものですので、ケガのリスクを高めるだけです。その点、クレアールのカリキュラムは、勉強の1年目は簿記に専念して早期に簿記1級レベルの基礎体力を身に付けさせるというものであり、それは試験突破に対する私の考え方に沿うとともに、勉強時間が限られている私の勉強プランにも最適でした。

 また、勉強1年目に簿記に専念して簿記1級に一発合格できたことにより、公認会計士試験合格に向けて着実に前進していることを実感できましたので、モチベーションの維持にも効果がありました。

通信専門であること

 私は平日は残業を含め仕事をしている社会人であるため、通信講座しか考えられませんでした。通信講座は様々な予備校で用意されてはいますが、クレアールは通信講座専門であり、講義がウェブ学習に最適化して行われているのが特色でしたので、生講義でないことのデメリットは全く感じませんでした。むしろ、通信講座は、講義を倍速で視聴して時間を節約できたり、私の予定に合わせていつでも講義を視聴できたり、予備校に通ったり教材を持ち運ぶ必要もないので、メリットしかありませんでした。

最後に社会人受験生の方へ

 我々社会人受験生は、勉強時間が限られているというハンディキャップがありますが、大学生や試験勉強に専念している受験生と合否を争わなければなりません。私は、常にそのハンディキャップを意識して危機感を持っていました。

 そのため、できるだけ時間を無駄にしないことを心がけました。例えば、通勤の電車内では、どれほど鮨詰めの車両内でも勉強していました。私は通勤で往復合計1時間程度電車に乗っていますので、どんなに少なく見積もっても年間200時間程度は電車内で勉強した計算になります。社会人受験生が通勤電車内で勉強せずにスマホいじりに興じるのは、あまりにもったいないことだと思います(通勤電車内での勉強は、理論学習に最適です)。

 また、どんなに忙しい時でも、毎日最低1問は、筆記用具と電卓を使って簿記の問題を解くようにして、いつも簿記を身近なものにしておきました。財務会計論の配点は他の科目より高いので、簿記が苦手だと合格は困難です。しかも、専念受験生は朝から晩まで電卓を叩いていると思うので、我々社会人受験生との実力差は開く一方になってしまいます。そのため、合格するには、何とか彼らに引き離されないようにする必要があります。

 私の場合、簿記の問題を見ると、答えを出すまでの苦難の工程が頭をよぎり、どうしても「面倒くさいな」、「仕事で疲れているので、今日はやりたくない」という負の感情が沸き起こってしまいがちでした。私ほど強い感情ではないにしろ、多くの社会人受験生も、疲れているときに簿記の問題を見れば、そのような負の感情を持つのではないでしょうか。しかも、この感情は、簿記の問題を解く間隔が空けば空くほど強くなっていきます。そのため、簿記の問題を解かない日々が続くと、簿記の問題に挑む気持ちがなくなるだけでなく、最悪、そのまま受験勉強自体からもフェードアウトしかねません。

 そこで、私は、どんなに仕事で忙しく、また負の感情が沸き起こっても、自分に鞭打って、最低でも1日1問は簿記の問題を解くようにして、簿記から遠ざからないようにしていました(偉そうに言っていますが、私は本来、いわゆるグータラ人間です。私ができたのですから、皆さんにもきっとできるはずです)。簿記の「間隔」が空くと、簿記の「感覚」を取り戻すまでにも時間がかかるので、簿記から遠ざかって良いことはありません。

 このように、私は、毎日通勤電車内で勉強したり、毎日最低でも1問は簿記の問題を解くようにして、短い時間でも毎日勉強を続ける努力をしました。既に勉強を始めている方であれば分かると思いますが、たとえ短い時間であっても、社会人が毎日勉強することは想像以上に大変なことです。「今日は、さすがに無理」、「明日から頑張ればいいや」と自分を甘やかしていると、あっという間に1週間くらい平気で勉強しなかったということになりかねません。  

 社会人受験生に限った話ではありませんが、合格するには、途中で勉強を投げ出さないこと、休まないことが大前提となります。社会人受験生が公認会計士試験になかなか合格できないとすれば、それは勉強時間不足が原因ではなく、途中で勉強を投げ出したり、勉強を休んでしまったことが原因ではないでしょうか。継続的に勉強せずに合格できるほど、公認会計士試験は甘くないと思います。

 ただ、逆に言えば勉強時間が不足していても、勉強を続けることができれば合格の可能性はあるというのが、私の実感です。ですから、社会人受験生は、自分の環境や性格に見合った、勉強から遠ざからない工夫をして、毎日少しでも勉強することが重要だと思います。

 社会人受験生皆様のご健闘をお祈り申し上げます。

Return Top