札幌市の公務員試験の内容は?倍率や試験科目、内容について解説

本記事では、札幌市公務員試験に焦点を当てて、札幌市役所の試験の受験資格や日程、試験内容、倍率などについて解説します。併せて、札幌市役所職員の具体的な仕事内容や処遇、キャリアパス、配属先についても紹介します。


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目次

札幌市は政令指定都市のひとつ

札幌市は人口約196万人で、全国の政令指定都市の中でも第4位の人口を誇る大都市です。石狩平野の南西部に位置する札幌は、豊かな自然に囲まれながらも北海道の政治・経済・文化の中心地となっており、都市機能や交通機関も充実しています。

また、札幌には北海道全域の食材が集まり、歴史的建造物や温泉も多いことから、観光地としても非常に人気が高く、街全体が常に活気に溢れています。

札幌市役所は北海道庁と試験内容が異なる

北海道で公務員として働きたいのであれば、北海道庁や札幌市役所での勤務が候補として挙げられます。ただし、北海道庁と札幌市役所は試験日が重なっているため、残念ながら併願はできません。

また、札幌市の筆記試験は「総合筆記試験」と呼ばれる独自の形式を採用しており、教養試験や専門試験で出題される科目から一部を抜粋し、統合した内容で出題される点が特徴です。

次章より札幌市役所の試験概要について解説していきますので、札幌市役所職員採用試験の受験を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

札幌市公務員試験の試験概要

本章では、札幌市役所の試験概要についてご紹介します。なお、札幌市役所の職種は多岐にわたるため、ここでは受験者数が一番多い「大学の部・一般事務(行政コース)」を例に解説していきます。

受験資格

【大学の部・一般事務(行政コース)】試験概要・2022年度

学校教育法による大学(専門職大学前期課程、短期大学を除く。※1)を卒業もしくは令和5年3月までに卒業見込みの方又は札幌人事委員会がこれらと同等と認める方で、平成5年4月2日以降に生まれた方

※1 専門学校(専修学校専門課程)において、高度専門士の称号を取得又は2023年3月までに取得見込みの方は、大学の部での受験となり、短大の部、高校の部を受験することができません。

大学の部・一般事務(行政コース)の受験資格は、大学を卒業又は卒業見込みであること、もしくは札幌市人事委員会がこれらと同等と認めることに加え、29歳までの年齢要件も設けられています。また、地方公務員法第16条に該当する者(禁錮以上の刑が執行中の者など)も受験できないため注意が必要です。

参照:札幌市「令和4年度札幌市職員採用試験案内(大学の部、資格・免許職)」

試験日程

【大学の部・一般事務(行政コース)】試験概要・2022年度

申込期間:4月下旬~5月中旬
【一次試験】筆記試験:6月中旬 一次面接試験:6月下旬~7月上旬
【二次試験】面接試験:7月中旬~8月上旬 最終合格発表:8月中旬

例年、大学の部・一般事務(行政コース)は4月下旬から申込期間が始まり、筆記試験は6月中旬、一次面接試験は6月下旬から7月上旬の間、二次面接試験は7月中旬から8月上旬の間に実施されています。

なお、試験日程は状況によって変更になる場合があるため、最新の試験スケジュールは必ず札幌市のホームページにてご確認ください。

参照:札幌市「令和4年度札幌市職員採用試験案内(大学の部、資格・免許職)」

試験内容

【大学の部・一般事務(行政コース)】試験概要・2022年度

第一次試験

【筆記試験】試験時間:120分

【内容】<教養系科目>必須科目・20題
・文章理解(現代文・英語):8題
・判断推理、数的推理、資料解釈:12題
<専門系科目>選択科目・45題中20題解答
・憲法、民放、行政法:19題
・経済学、経営学、財政学:18題
・行政学、政治学、社会事情(国際情勢を含む):8題

【一次面接試験】 【内容】個別面談

第二次試験

【面接試験】
【内容】個別面接により、主として人物評価をします

筆記試験当日には、面接カードの記入があります。面接カードとは、志望動機や自己PRなどの受験者自身に関することを記入するカードで、面接試験の際の資料となるものです。記入時間は20分と制限されているため、事前に内容をまとめておいた方がよいでしょう。

一次面接試験は、筆記試験の成績によって対象者が決定されます。面接試験の詳細は対象者のみに通知され、対象外の受験者に対しては通知されません。

参照:札幌市「令和4年度札幌市職員採用試験案内(大学の部、資格・免許職)」

試験倍率

【大学の部・一般事務(行政コース)】試験概要・2022年度

申込受験一次面接対象一次合格二次合格最終合格倍率
2020年1,1257563982522501475.1
2021年1,2188593682162131436.0
2022年1,1138224993002592123.9

2022年度は例年に比べて採用人数が多かった関係上、倍率としてはそれほど高くなかったものの、札幌市は比較的高倍率の自治体といえるでしょう。

高倍率の試験を勝ち抜くために、それぞれの試験内容に必要な対策を行いましょう。第一次試験の総合筆記試験は科目数が多いため、筆記試験対策に十分な時間を費やす必要があります。第二次試験の面接試験は人物重視であることから、実践練習を重ねてしっかり対策しておくことが必須です。

参照:札幌市「試験実施状況(大学の部、保健師)」

【札幌市職員】仕事内容や給与など

札幌市役所での勤務を目指すにあたって、札幌市職員の具体的な仕事内容や処遇などについて気になる人も多いかと思います。そこで本章では、札幌市役所の仕事内容や給与、配属先について紹介します。

仕事内容

【一般事務(行政)】

・総務(庶務、広報、人事など)
・税務
・福祉
・まちづくり
・そのほかの行政事務全般の業務

一般事務(行政)の仕事内容は、総務や税務、福祉、まちづくりといった行政事務全般です。仕事内容は、地域の魅力発信業務や防災講演の実施、区民まつり・地域のまつりの実施、健康・スポーツイベントの実施など多岐にわたります。

また、札幌市は「SDGs未来都市計画」にも積極的に取り組んでおり、次世代が笑顔で暮らせる持続可能な都市を目指して、新たなまちづくりの試みにも携われる点が魅力といえるでしょう。

給与・手当

【一般事務(行政)】
2021年4月1日時点の札幌市役所職員の初任給は、一般事務(行政コース)の大学の部で「182,700円」、高校の部で「150,000円」となっています。ただし、条例などの改正により変更されることもあります。また、職歴に応じた加算や、状況に応じて扶養手当・住居手当などの各種手当が支給されます。

平均給与月額385,685円
平均賞与1,483,700円
平均年収6,111,920円
平均退職金(勧奨・定年)22,406,000円

※2021年データ(一般行政職)
参照:総務省「2021年給与・定員等の調査結果等」

配属先

【一般事務(行政)】

・本庁各局
・区役所
・市税事務所などの市長部局
・交通局、水道局などの公営企業
・行政委員会事務局など

札幌市役所では、採用後10年間は本庁の各局や区役所などで異動を繰り返します。さまざまな部署を経験することで、自らの適性を見つけ、幅広い視野とバランス感覚を培いながらキャリアを形成することが可能です。

なお、人事異動のサイクルは、概ね3~4年が多いようです。必ずしも希望が通るわけではありませんが、職員本人の希望や適性などが考慮されます。

試験突破のためには早めの対策がおすすめ

札幌市役所の採用試験は、他の公務員試験と同様に人物重視の試験ではありますが、総合筆記試験を採用していることもあり、幅広い知識が求められます。その分必要な勉強時間も多くなるため、試験勉強の開始時期は早いに越したことはないでしょう。

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この記事を監修した人
クレアール公務員相談室タニオカ
これまで、公務員試験の受験・学習を考える3,000人以上の相談に答えた実績を持つアドバイザー。「公務員 転職ハンドブック」「ココからスタート!公務員試験入門ハンドブック」などを執筆。

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