公務員試験における「時事問題」は総出題数の約1割を占めており対策が欠かせません。この記事では、公務員試験における「時事問題」とはどのようなものか、例題や頻出テーマを挙げながら、合格に向けた対策方法を紹介していきますので、参考にしてみてください。
公務員試験で出題される時事問題とは?

公務員試験で出題される時事問題は、近年の政治、経済、世界情勢など、社会で起きた出来事であり、政治・経済・社会・法律などの分野から主題されます。公務員試験では、ほとんどの試験に何かしらの形で時事問題が出題されており、論文や英文、社会科学のほか、面接のテーマになることもあります。
公務員試験合格を目指すなら、時事問題の対策は必須であり、しっかりとした知識を身につけることが必要なのです。
公務員試験の時事問題の範囲

公務員試験で出題される時事問題はどの期間に起きたものかを知ることで、対策しやすくなるでしょう。試験問題の作成は、遅くとも本試験の1カ月前には終わっていなければならないと考えると、前年の本試験1カ月前〜当年の本試験の1カ月前に起きた出来事が出題される可能性が高いといえます。ただ、前年の本試験1カ月以前の出来事が出題される可能性もあります。
なお、出題時に事情が異なっている場合もあるため、進行中のものではなく、すでに一段落ついたものが出題される傾向がみられます。
公務員試験の時事問題の頻出テーマ
- 法律・法改正
- 政治・行政
- 経済
- 財政
- 厚生労働関係
- 国際会議
- 国際経済・国際事情
- 科学技術
- 文化・世界遺産
- 災害対策
- 人口問題
- 地方創生
公務員試験の時事問題では、日本政策や国連の歴史、欧米の経済・政治などが頻出テーマとして出題されます。2024年に出題されそうなテーマとしては、2022年の参議院選挙や在外国民審査違憲判決があります。
参議院選挙では女性議員の増加や期日前投票の増加などが、在外国民審査違憲判決では海外に住む日本人が最高裁判官の国民審査に投票できないのは、憲法15条1項、79条2項・3項に違反するとの問題がありました。日頃から社会問題に敏感になり、情報収集を心がけましょう。
公務員試験の時事問題の例題
【国家公務員一般職試験(大卒程度) 試験問題例より】
我が国において、今後、長期的に人口減少・少子高齢化が見込まれる中、力強い日本経済の復活に向けた成長戦略の柱の一つとして、「観光」が注目を集めており、世界に誇る観光立国の実現に向けて、官民挙げてさまざまな取組が行われている。2020年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される予定であり、政府の「明日の日本を支える観光ビジョン」(平成28年3月30日策定)によると、2020年には訪日外国人旅行者数を2015年の約2倍の4,000万人に増やすなどの目標が掲げられているところである。
このような状況に関して、以下の問いに答えなさい。
(1) 我が国が観光立国の実現を推進する必要性や意義について、あなたの考えを述べなさい。
(2) (1)に照らして、観光立国の実現を推進するために我が国が行うべき施策について、あなたの考えを具体的に述べなさい。
(引用:人事院 公式ホームページ)
公務員試験における時事問題の重要性

公務員は国や自治体で働き、日本を根底から支える重要な仕事を担うため、現在の日本や世界で何が起きているのかを把握して、多角的に見て業務に反映させる必要があります。そのため、日頃から情報収集し、問題の発生原因は何で解決するにはどうすればよいかを自ら深く考察できる力が公務員には求められるとともに、未来をつくっていく当事者意識が問われます。
公務員試験において時事問題が重要視され、総出題数の1割程度を占めているのは、前述したことに対する受験者の姿勢や能力を測る重要な材料になるためです。
公務員試験の時事問題の対策方法

時事問題は各科目に入っている場合もありますが、とくに対策に時間をかけるべきところは「小論文」や「面接」です。ただ、時事問題は出題範囲が広く、対策に時間がかかるのが実情でしょう。かといって、あまり時事問題ばかりに注力すると、他の分野の勉強が疎かになってしまう可能性もあるため、的を絞った学習方法が必要です。
範囲の広い時事問題を効率よく対策するには、頻出テーマや解答の仕方を熟知している予備校や通信講座を利用するのがおすすめです。中でも、クレアールの公務員講座はこれまでの経験・ノウハウを生かし、小論文・面接対策でも手厚いサポートを提供しています。
公務員試験の時事問題に関するよくある質問
最後に、公務員試験の時事問題について悩んでいる方からいただく、よくある質問です。質問とその答えをまとめていますので、参考にしてみてください。
公務員試験の時事問題は通信講座のサポートで乗り越えよう
公務員試験の時事問題は、近年の政治、経済、世界情勢など、社会で起きた出来事がテーマとして出題されます。出題数も多く、対策が必要となるものの、どのように対策をしたらよいか、が悩みどころでしょう。日頃から社会問題に敏感になり、情報収集を心がけるとともに、効率的に学ぶためには予備校や通信講座を利用するのも一つの手です。
公務員試験の時事問題対策は、独学でも不可能ではありませんが、他の分野の勉強や小論文・面接対策も含めて、手厚いサポートを受けられる予備校・通信講座の受講がおすすめです。クレアールでは、これまでの経験・ノウハウを生かし、効率的かつ質の高い学習で短期での合格を目指すことができます。気になった方はぜひお気軽にお問い合わせください。