
公務員への転職をお考えの方から寄せられることの多いご質問と、回答をご紹介いたします。
Q 今までの仕事を公務員として活かせるかわからず不安です。
A民間企業内で転職をする場合、「未経験可」とされる企業はあまり満足のいく条件でないケースが多いと思いますが、公務員の場合は未経験であってもまったく問題はありません。調理師、生命保険外交員、SE、キャビン・アテンダント、パティシエなど、 さまざまな職歴の方が事務職で採用されています。どんな職業からでも公務員の転職は不可能ではありません。
Q 正社員として働いた経験がなくても経験者試験は受験できますか?
A正社員でなくても既定の勤務時間数をクリアしていれば受験できることが一般的です。受験先によって細かい受験資格が異なりますので、必ずご確認ください。過去にそうした方も合格されていますので、「受験資格があっても合格できないのでは」とお考えの方はご安心ください。
Q 転職回数が多いのですが、やはり面接では不利になりますか?
A転職理由によりますが、必ずしも不利になるわけではありません。会社の都合によって退職せざるを得なかった場合であれば、まったく気にされる必要はないでしょう。ご自身の都合による退職であったとしても経歴について聞かれることを事前に想定して準備をしておくことで、面接で退職理由などを聞かれてもしっかり対応できるようになります。
Q 資格を持っていた方が有利でしょうか?また、持っていないと不利になりますか?
A技術や福祉・心理といった専門職では、受験資格に指定されるものがあったり、資格を有していることで加点されるものなどもありますが、その他の資格については実務経験で活かした経験などがなければアピールにならないケースもあります。
「資格がなければ不利になる」と考えて、今から資格を取るための勉強をする必要はありません。
Q 今まで関わりのなかった自治体を受験しても採用されますか?
A関わりがなくても採用されますが、これはケースバイケースです。隣の県を受験する程度の事であれば問題はないと思いますが、例えば関東で生まれ育った方が見ず知らずの自治体を受験したとしても、文化や風習(場合によっては方言などの言語)に理解がない場合、職務を遂行する上で支障があると見なされれば不利になってしまう可能性もあります。
Q 仕事に就いていない状態で受験をすると不利になりますか?
A退職してから公務員試験の受験をされる方も少なくありませんが、不利になることはありませんのでご安心ください。
もちろん、現時点で仕事に就いていない理由(または前職を辞めた理由)を聞かれる可能性が高いので、あらかじめ回答を準備しておくことが必要です。
Q 大学を卒業してから就職をせずにアルバイトをしていましたが、一般枠の試験に合格できますか?
A一般枠の試験であれば職歴不問ですのでまったく問題はありません。フリーターから公務員への転職も決して珍しくはないとお考えください。面接試験で「なぜ在学中に就職しようと思わなかったのか」と聞かれることがあっても、本当にやりたいことが見つからなかったという理由であればマイナスイメージを与えることはないでしょう。
Q 試験対策はいつ頃から始めるべきでしょうか
A受験をお考えの試験実施日から遡って半年~1年前から学習をスタートされる方が一般的には多いようです。公務員試験の受験を決心したタイミングによって本試験までの学習期間は異なりますので、その時期からでも間に合うかどうか不安をお持ちの場合は、クレアール相談室までお申しつけください。
Q どんな人が合格しやすいですか?
A回答が難しい質問ですが、あえて言えば「本当に公務員になりたいと思っている人」、ではないでしょうか。
その思いがなければ苦しい思いをして教養試験対策を乗り切ることはできないはずですし、面接試験でも面接官に印象を残すこともできないと思います。
Q 現在24歳です。これから経験を数年間積んで経験者試験を受けるか一般枠を受けるか迷っています。
A一般枠が受験できる間はチャレンジされることをおすすめいたします。社会人経験者採用試験と比べれば一般枠の方が倍率が低いということと、公務員試験の動向は可変的なものであるため、今後倍率が上がった時にチャンスを逸してしまう可能性があるからです。
Q 大学を出ていませんが、不利になりませんか?
A受験資格に学歴が含まれていない限り大丈夫です。もちろん、技術職や心理職など、専門職の試験については大学で専攻された方と比較すれば専門知識の有無で差がついてしまうため、スタートラインでは不利になることもありますが、一般の事務職であれば学歴不問ですのでご安心ください。
Q 経験者試験の受験資格で確認したいことがある場合は問い合わせられますか?
A受験資格の規約は受験先によって異なりますので、細かい点で確認が必要であればお問い合わせをしていただくことをおすすめします。匿名で質問できますが、仮に名前を名乗っても試験には影響はありません。
Q 一般枠を受ける時に現役の学生と比べて既卒者は不利になりませんか?
A現役か既卒者か、ということだけで人物評価を行うことはないとお考えください。既卒者であれば、「なぜ民間から公務員に転職したいのか」「なぜ前職を退職したのか」など、一度決めた進路を変えることに対しての説明を求められるのは当然ですが、これについてしっかり対応しつつ、社会で学んだことを少しでもアピールに変えていくことができれば、むしろ有利に働かせることができると思います。
Q 結婚して子供がいる主婦でも採用されますか?
A問題ありません。採用されてから結婚・出産しても仕事が続けやすいという公務員の性質を考えれば、順序が逆になっただけの話であるといえます。結婚をされていることについても負い目を感じる必要はまったありません。(シングルマザーとして子育てをしながら合格をされた方もいます。)
Q 働きながらでも試験に合格できるものでしょうか?
A時間にゆとりのある学生と違って、学習時間の確保が難しい点が社会人の方々の悩みだと思いますが、よほど無理なスケジュールでなければ、働きながらでも十分合格は可能です。
忙しい社会人の方が仕事と学習を両立していく上で大切なことは、「時間は与えられるものではなく、作るものである」という視点をお持ちいただく事です。
日々の生活の中で、ちょっとしたスキマ時間を使うようにすると、学習を“習慣づけ”していくことができます。また、帰宅後に夜遅くまで無理な学習をするよりも、少しでも早起きをして朝型の学習を進めていくこともおすすめです。
