A.Mさん [最終合格先:裁判所総合職(家裁調査官補)、国家総合職法務省保護局(人間科学区分)]

A.Mさん [最終合格先:裁判所総合職(家裁調査官補)、国家総合職法務省保護局(人間科学区分)]

目次

公務員を志望した理由

高校生の頃から、家庭裁判所調査官の仕事に関心をもっていました。そのときはまだ漠然とした興味でしたが、大学入学以降、家裁調査官補に内定されていたサークルの先輩とお話ししたり、インターンシップや説明会で調査官のお話を伺ったりするうちに、家裁調査官を目指したいという思いが強まっていきました。本格的に志望する決め手となったのは、①以前から関心のあった「家族」に関われる仕事で、大学の専攻の家族社会学も活かせること、②キャリアアップをしても現場で少年や当事者と接する仕事が続けられる点が現場志向の強い自分にあっていると思ったこと、②お会いした調査官の方がみなさん、難しい仕事ではあるがとてもやりがいのある仕事だと活き活きと語られていて、私もこのような方と一緒に働きたいと思ったこと、の3点です。また、感覚的なことにはなりますが、他の公務員や民間企業のインターンシップなどにも参加して、一番自分が働いている姿を想像できたのが、家裁調査官だったことも大きかったと思います。

クレアールを選んだ理由

家裁調査官補に内定されていたサークルの先輩も受講されていたためクレアールを選びました。その先輩が、クレアールは心理系の公務員に強く、知り合いの受験生もたくさん受講していると仰っていたので、私もクレアールにしようと決めました。私がクレアールを選ぶ際に魅力に感じていたのは、①専門の心理学の講義を高橋先生が担当されていること、②担任制であること、③値段が良心的で、アルバイト代受講料がで払えそうだったことの主に3点でした。

クレアールのよかったところ

実際にクレアールを使って良かったと感じたのは、①Webで講義を視聴できるため、大学やサークル、アルバイトと両立がしやすく、自分のペースで学習できたこと、②勉強方法に迷ったときや、併願先を考える際に、個別面談をしていただけたこと、③面接カードの添削や、模擬面接をしていただけたこと、④過去問や、面接や官庁訪問の体験記などの豊富な資料をいただけたこと、⑤自宅から近かったため、公開授業への参加や自習室の利用ができたこと、⑥クレアール生同士でつながりができ、一緒に集団討論の練習や面接練習ができたことです。

学習するうえで苦労したことと、その克服法

元々算数や数学が苦手だったので、数的処理に抵抗がありました。また、心理学は専門外で全く知識がなかったので、心理学専攻の人たちと戦えるまでになるのか不安でした。そこで、私は2年コースだったので、最初の1年は数的処理と心理学に特化して勉強していました。数的処理に関しては、講義を視聴して解法を覚えるとともに、スピードをつけるため、毎日必ず問題を解く習慣をつけていました。また、基礎能力試験の過去問を時間を測って解く練習を2年目の12月頃から週に1回のペースでしていました。心理学に関しては、講義を2周視聴しました。1周目は、とりあえず心理学の全体像を把握することに重きを置き、2周目は細かい知識を重点的に学習しました。2周目は、講義の後に択一の過去問を解いて復習をしました。家裁調査官の試験では専門の択一はありませんが、知識を増やすうえで択一の問題はとても役に立ちました。夏頃からは、心理学の記述対策も始めました。重要な概念を自分の言葉で説明できるようにまとめノートを作成したり、マス目のあるノートに本番通り記述の練習をしたりしました。心理学の記述では、必要な知識がすぐに出せることと、限られた時間で分かりやすい記述をするための練習をすることが大切だと思います。その他工夫したこととしては、講義の音声をスマートフォンにダウンロードして移動中に聴いたり(3?4周はしたのではないかと思います)、通っている大学に心理学科があったので、概論などの授業を聴講したりと、とにかく毎日の生活の中で心理学に触れるようにしていました。勉強を始めたばかりの頃は、心理学専攻ではないことに不安を感じていましたが、今まで勉強したことのなかった分野だからこそ楽しんで勉強することができたので、心理学専攻ではないことを理由に諦める必要はないと思います。心理学専攻かどうかにかかわらず、専門の勉強は一番時間をかけると思うので、それを楽しんで取り組めると試験勉強がそれほど苦ではなくなると思います。

面接対策で心がけたことや工夫したこと、大変だったこと

面接対策として私が取り組んだのは、①面接カードの作成、②想定問答集の作成、③実践練習です。面接カードの作成は時間をかけて念入りに行いました。試験勉強と同時並行で行わなければならないため、つい勉強で手一杯になり後回しにしがちですが、家裁調査官の試験では特に面接の比率が高いので、面接カードの作成は時間をかけて行ったほうが良いと思います。一度自分で書いてみたものを、クレアールの担任の先生や、先輩、友人など複数の人に見てもらいアドバイスをしていただきました。それを何度も繰り返して、推敲に推敲を重ね、最終的に自分が納得するカードを提出することができたので、面接本番も自信をもって臨むことができました。カードを作成するうえで大切にしていたのは、自分の強みや経験から学んだことが家裁調査官の仕事でどのように活かせるかを説明できるエピソードを盛り込むこと、誰にでも言えるような抽象的な表現ではなく、自分にしか書けない動機や抱負を書くことです。この2点を意識してカードを作成したことで、面接本番も自分の言葉で志望動機を伝えられ、エピソードと家裁調査官の仕事とを関連づけて話すことができました。面接カードの作成後は、過去に聞かれた質問などを集めて、想定問答集を作りました。膨大な量になるため、必ずしも全て書き出さなくても良いかもしれませんが、この質問に自分だったらこう答えるというのを考えておくと良いと思います。これをきちんとしておくことで、本番で想定外の質問で困ってしまうことを減らせると思います。集団討論や面接の実践練習に関しては、サークルの公務員志望の同期やクレアールの受講生で会議室を借りて、6回ほど練習をしました。その際、面接官役をして他の人の面接を見てみたり、自分が面接を受ける様子の動画をとって客観的に見てみたりしたことで、改善点を把握することができました。この他、直前期は、毎日誰かと面接練習ができるように、大学のキャリア相談や新卒応援ハローワーク等の公的な機関も利用していました。私は集団討論も面接も初めてだったのでとても不安でしたが、こうした練習の積み重ねで、上手く話せるようになりました。実際に面接を経験してみて、面接カードや想定問答集をきちんと準備したら、あとは自分の言葉で話すこと、素の自分を出すことが大切だと感じました。本番は緊張しますが、そんな時こそ、意識して笑顔で話すようにして面接を楽しむことができれば、評価は自然とついてくると思います。

最後に、これから公務員を目指す方にメッセージをお願いいたします。

公務員試験は、勉強しなければならない科目が多く、クレアールのテキストが届いたときには、正直こんなに勉強しなければならないのかと先が真っ暗になりました。そういうときは、優先順位を決めて、先を見すぎず1つひとつ取り組んでいくと、着実に合格に近づいていくと思います。また、公務員試験の対策は長期間になるため、モチベーションの維持や適度な息抜きが大切です。私は、家庭裁判所調査官のインターンシップに参加したり、調査官を主人公にした小説を読んだりしてモチベーションを高め、勉強に疲れたら友人とごはんに行って息抜きをしていました。試験直前になると、もし不合格だったらどうしようと不安になったり、周囲の友人たちが民間企業から次々と内々定をもらって就職活動を終えていくなかで、自分は来年働く場所があるかさえ分からない状況に思い悩んだりすることもあるかと思います。私もしんどいと感じたこともありましたが、クレアールの先生方や同じ公務員志望の友人たち、先輩や家族のおかげで、何とか乗り越えることができました。不安になったり悩んだりするのは、それだけ試験に合格してその仕事に就きたいという思いが強い証拠だと思います。それを強みにして、最後まで諦めずに、粘り強く頑張ってみてください。公務員試験はもちろん大変ではありますが、それ以上に、多くの職員の方のお話を伺えたり、自分と向き合う時間がもてたり、新たな友人が増えたりと、得たものがたくさんありました。試験勉強が大変だから、合格できそうにないからと諦めずに、挑戦してみて本当に良かったと思っています。これから公務員を目指されるみなさんが、志望先に合格されることを心から願っています。

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