【公認会計士試験受験対策】2020年(令和2年)度第Ⅰ回短答式試験・会計科目の解説

2019年12月8日に実施された短答式試験(2020年1月17日に合格発表済み)について、今後の皆様の学習の助けになればということで、会計科目のみですが解説資料を作成しました。クレアール受講生であれば、過去問解法マスター講義などで本試験解説を受けることができるかと思いますので、使いやすい方をご利用ください。なお、試験問題については次のリンク先から入手することができます。

参考 令和2年公認会計士試験第I回短答式試験の試験問題 及び答案用紙について 公認会計士・監査審査会

2020年(令和2年)度第Ⅰ回短答式試験・財務会計論 解答解説

2020年(令和2年)度第Ⅰ回短答式試験・管理会計論 解答解説

本試験が実施された当時は、各科目とも難易度が高いといわれていましたが、合格ラインが異例の57%ということで、償却債権取立益を計上するような感覚で合格を知った方も多くいたと思われます。今後の試験でどのような難易度になるかは分かりませんが、合格基準は元々「総得点の70%」を基準とする形で決まるものです。今後はここまで合格ラインが下がることはなかなか無いと思われます。

ですが、次回以降に問題の難易度が下がってくれるかは不明です。試験委員たちは、今回のような難易度であっても70%くらいは取れる人を合格させたいと考えて作問されていることと思います。今後の短答式試験を受ける方は、今回のような問題であっても70%前後以上が狙えるだけの実力を備えてこそ、ある程度自信を持って試験に臨むことができるかと思います。

しかし、だからといって、「適用指針の隅に載っている細かい内容・難しい内容もできるようにせねば」というわけではありません。学習範囲を広げたとしても、それでは追い付かないくらい各科目の世界は広くて深いものです。どこまでやればよいかキリがないですし、どこまでやっても試験委員の先生からすれば盲点をつくことなどたやすいものかと思います。

反対に、今回のような問題であっても、全部が細かい・難しい論点ばかりというわけではありません。基本知識の活用・組合せによって正答できる問題もそれなりにありました。それを拾い集めるだけで、合格ラインの57%どころか、70%前後の点数も狙えなくはないと思われます。
それを実感していただくためにも、解説資料には、各問題ごとに難易度のランク(A~C)を付すとともに、軽くコメントを盛り込んでおきました。各ランクの意味は次のとおりです。(合格するために)通常行うべき対策をしていれば、Aランク問題を確実に正答し、Bランク問題の半分くらいを何とか正答できるのではないかと思います。

基本レベル。難易度は易しめ。合格するためには確実に正答しておきたい。
応用レベル。少し難しめ。だが、全くできなくてもいいわけではない。
これらのうち半分くらいは正答しておきたい。
悶絶レベル。難易度が非常に高い。捨て問と考えて大丈夫!

すでに本試験が実施された直後の各専門学校の解答速報などで難易度ランクを見たり考えたりした受験生も多いかと思います。しかし、改めて各問題の内容を掘り下げてみると、その印象も変わってくるものです。私自身、解説をまとめながら、「この問題は難しいと思っていたけど、意外と解けなくもない問題かも♪」と感じることがちょくちょくありました。

このように、各問題の内容を掘り下げたうえで正答可能性を考えてみると、決して細かい内容・難しい内容を知らずとも戦えることが実感できると思います。その実感を得ることができれば、今後の努力の正しい方向性も掴みやすくなるはずです。
以上、少しでも参考になれば幸いです。