忙しい社会人でも難関国家試験に合格するコツ

1. はじめに

非常識合格法を提唱しているクレアールアカデミーには、公認会計士試験を含む様々な難関試験の合格を目指す社会人受講生がたくさんいます。もちろん、学生や専念受験生にとっても時間は有限です。
そこでこの記事では、日々限られた時間しか勉強できない中でも試験合格に結び付くよう、限られた時間で成果を発揮するための3つのコツをまとめてみました。

 

2. 限られた時間で成果を発揮するための3つのコツ

(1) 集中力の高い時間帯に勉強する

思う存分な勉強時間をとれないからこそ、限られた勉強時間の密度を上げることが重要となります。限られた時間であっても、その密度を高めることで大きな成果を発揮することができます。
そのためには、

① 集中力を発揮しやすい時間帯に勉強時間を確保するように生活リズムを組み立てる
② 時間制約があることを逆手に取り、締切り効果を発揮する

といったことを意識すると良いでしょう。

誰しも、1日の生活リズムの中で調子の波があると思います。その中で、集中力の高い時間帯に勉強を行うことで、短い時間でも大きな効果を得ることができるはずです。

また、その日・その時間にやるべき勉強内容を決めておき、○時には会社に出勤しなければいけない、○時には次の予定がある、といった時間の制約・締切りまでに終わらせることで集中力を高めることもできます。

ここで、上記2つのポイントを考えると、お勧めの勉強時間は、①早朝と②スキマ時間の2つになります。

① 早朝の時間をお勧めする理由

まず早朝の寝起き直後は、1日の中で頭が最もクリアになっており、多くの方にとっては誰にも邪魔されずにまとまった時間を確保できるゴールデンタイムです。また、出勤時間などの締切りがありますから、何としてでもその時間までに終わらせないといけません。忙しい社会人の方は日中にまとまった時間を確保しづらいことが多いとおもいますので、ここで長文形式や時間のかかる計算問題に取り組むことをお勧めします。

さらに、出社前に勉強をすることは、日中のお仕事前におけるウォーミングアップにもなります。早朝から頭を回転させたり難しい文章を読むことでギアがかかり、仕事自体も午前中から高いパフォーマンスで始められることにつながります。
仕事が終わった夜、遅くまで頑張る方も多くいますが、夜の時間帯は1日の疲労が溜まってパフォーマンスが落ちたり、勉強時間の締切りがあやふやになってしまいがちです。さらには、夜勉強することで頭が冴え寝つきを悪くする原因にもなります。可能であれば早朝に勉強する方がより高い効果を発揮できるように思います。

② スキマ時間について

日中の休憩・手待時間、移動時間といったスキマ時間は、積み上げると膨大なものになります。一般的にもよく言われることですが、1日5分であっても、1年積み重ねると5分×365日=1825時間(約30時間)になります。人によって差は大きいと思いますが、1~2分、5分、10分といったちょっとした時間、行き帰りの通勤時間などをかき集めると、1日の中でのスキマ時間はトータル5分どころではなくなるはずです。

しかも、次の予定がある、下車駅までの時間といった締切りがあるはずですから、その都度締切り効果を得ることができます。
早朝などまとまった時間でやるものとは別で、スキマ時間用の学習ツールを持ち歩いておき、ほんの1~2分、5~10分といった細切れの時間を大いに活用していただければと思います。

(2) 短期間のうちに繰り返しを徹底し、長期記憶を積み上げる

難関試験になるほど学習範囲は広く、「ある程度学習が進むとテキストの最初のページに書いてあったようなことがすっかり忘れている」といったことはよくあるかと思います。
この点、「人間なので、忘れることは当たり前、繰り返すことが重要だ」というアドバイスもよく聞くかと思いますし、確かに繰り返すことは重要です。しかし、忘れてから覚え直すといったことでは学習期間がいたずらに長期化してしまうことになりかねません。

例えば、個別のテーマを学習する際、テキストの例題や問題集の問題を解くと思いますが、1回その場で解いて解答を確認し、その後は1ヶ月以上放置…、というようなことをすると、1ヶ月にはそのテーマの学習をしたこと自体忘れてしまうという事態もありえます。「そのテーマを学習したこと」自体忘れているのですから、内容的に思い出せることは悲しくなるほど致命的なはずです。

学習したことを無駄にせず、着実に学習を進めていくためには、繰り返すタイミングを工夫し、記憶の定着度合いを上げることが必要です。そこで、「短期間のうちに繰り返しを徹底し、なるべく長期記憶にしてしまう」ことをお勧めしたいと思います。
具体的には、

① その日のうちに、なるべくその場で2~3回以上解き直す、
② 1週間の中で学習のテーマを進める日とその週に進めたテーマの復習日を設ける、

といった工夫があります。

人間は物事を忘れる生き物ですが、短期間のうちに繰り返した情報は忘れにくくなります。そこで、ある程度まとまった時間が確保できるならば、①のように同じ問題をその日のうちにその場で何回も繰り返すことで、理解も記憶もしっかりと定着しやすくなります。
毎日、毎週といった短期間の中で「忘れる前に繰り返す」ことは、比較的忘れづらい長期記憶として積み重ねていくことにつながるはずです。

(3) 基礎を徹底する

必要な範囲をなるべく網羅的に学習することも大切ですが、枝葉末節な細かい論点まで覚え込む必要はありません。試験の性質によっては細かい暗記が求められるものもあるかもしれませんが、多くの試験では、合格点を獲得するための基礎知識と、その応用能力を鍛えることが重要です。
非常識合格法のコンセプトにもつながるところかと思いますが、

① 基礎・基本の徹底を何よりも重視する、
② 絞り込んだ演習教材でアウトプット練習(問題を解く練習)を行い、ことあるごとにテキストの基礎・基本にさかのぼる

といったことを意識してみるとよいでしょう。

 

3. 最後に

絞り込んだ薄いテキストを繰り返すという非常識合格法は、上記2.の(3)に関する部分の実践が強調されやすい傾向にあります。これに(1)や(2)といった時間の使い方や学習タイミングに関する工夫を加え、より高いパフォーマンスを発揮し、成果に結び付けていただければと思います。