短答式試験直前期~当日の過ごし方①

目次

1. はじめに

今回は、短答式試験直前期~当日の過ごし方を紹介します。ある程度学習が仕上がっている方は、この時期の過ごし方によって合否が左右されるといっても過言ではありません。もっとも、直前期の最適な過ごし方は人それぞれで唯一の正解はないと思いますので、私の過ごし方を参考に自分がどう過ごすのが良いかを考えてみてください。

 

2.直前期に意識したこと

私は短答式試験7日前から直前期のつもりで生活をしていました(論文式の時は一ヵ月前からです)。本当は二週間くらい前から直前期のつもりで調整できればよかったのですが、私の場合学習の進捗状況があまりよくなかったので7日前までは調整に入る余裕がありませんでした。余裕がある方は二週間前、さらに余裕がある方は一ヵ月前から直前期のつもりで調整に入ってもいいかもしれません。

直前期に特に強く意識したことは二つあります。一つ目は、学習時間よりも睡眠時間の確保を優先するようにしたことです。直前期は、短答式試験の実施時間に最高のパフォーマンスを発揮できるように睡眠時間の調整をする必要があります。一科目目の企業法が始まる9時30分から最終科目の財務会計論が終わる18時まで万全の状態を維持できるように調整しましょう。何時からどれくらい寝ればちょうどいいのかというのは経験がないと分からないと思いますので、答練や模試を受ける際などに様々な睡眠時間のパターンを試して自分に最適な時間を見つけておくとよいと思います。私の場合、22時から6時まで8時間寝た時が一番調子がよかったので、直前一週間はこのリズムを維持するようにしました。普段は学習効率を重視し、眠くなるまで学習を続け眠気が覚めるまで寝るという生活をしていましたが、22時には布団に入ることができるように一日の学習計画を立て、まだ眠くなくても22時には布団に入りました。寝ていないで学習したほうが良いのではないかと焦る気持ちもあるかもしれませんが、たった数日1,2時間多めに学習したところで大きな違いは生まれません。それよりはしっかりと睡眠を取り、当日万全の状態で本番を迎えた方が合格の可能性はぐっと上がると思います。

直前期に意識していたことの二つ目は、新たな論点に手を出さないことです。直前期は不安感から迷走しやすい時期です。少しでも合格の可能性を高めるために、直前期により多くの知識を身に付けようと新たな論点を学習し始める方もいますが、あまりおすすめできません。通常、クレアールのカリキュラムに従って学習していれば直前期までに合格に必要な論点は網羅できているはずです。つまり、直前期になってようやく手を付ける新たな論点は、重要・頻出論点ではない可能性が非常に高いです。せっかく身につけても本試験で出題されなければなんの意味もありません。また、重要・頻出ではない論点は同時に難解な論点であることが多いです。理解するためだけに直前期の貴重な時間を大幅に割かなければならないのは非常にもったいないです。繰り返しになって申し訳ありませんが、クレアールのカリキュラムで学習していれば合格に必要な論点は全て網羅することができます。自分の知らない論点は合格のために不要な論点だと割り切り、すでに学習済の論点で確実に得点できるよう復習に時間を使いましょう。

 

3.直前期の学習内容

直前期の学習内容を紹介します。まず、「今日から直前期だ」と意識を変えた試験七日前に、本試験と同じ環境(初受験で正確なイメージはできなかったので、大学入試をイメージしました)、同じ時間割、同じ服装、同じ持ち物、同じ食事で、最新の過去問を使い模擬本試験を実施しました。わざわざこのようなことをしたのは、自分に自信をつけるためと、本番での不測の事態を少なくするためです。実際に私は模擬本試験で持ち物や服装に関して不便な点を見つけ、本試験当日は万全の状態で臨むことができました。休憩時間にもたくさん勉強できそうだなといった有益な気付きがあったりもするので、直前期の大事な時間を割いてでも実施する価値があると思います。

模擬本試験実施後の3日間は、過去問や答練には手を付けずひたすら復習を繰り返していました。内訳としては、企業法4割、監査論4割、計算1割、その他1割といった感じです。私の場合、計算科目の習熟が早く企業法と監査論が極端に足を引っ張っていたのでこのようなバランスになっていますが、学習の進捗状況によってバランスは人それぞれだと思います。ただ、直前1週間だけでは計算論点は伸びにくいと思いますので、得点を伸ばすつもりで学習するなら理論科目中心に復習をした方がいいと思います。

本試験の三日前からは、企業法・監査論に加重するのはやめて全科目で使った全教材の総復習を始めました。これが試験前の最終確認になります。総復習と並行して当日の休憩時間に確認したいポイントをチェックしておくと良いと思います。私は小さな付箋をひたすら貼り付けておきました。私の場合は三日あれば全教材一周できそうだったので三日前から始めましたが、みなさんはそれぞれ必要そうな日数に合わせて調整してください。直前期には教材を何周もしていると思いますので、一周するのにどれくらいの時間が必要なのか大体わかるはずです。とにかく大事なのは、試験直前期に全教材を一周し、確認が必要なポイントをチェックしておくことです。

 

おわりに

今回は短答式試験直前期に意識するべきことや学習の方法について書きました。次回は短答式試験前日と当日の過ごし方について書きます。

 

 

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