年明けの学習の進め方

新年明けましたが、受験生の皆様はいかがお過ごしでしょうか?私は、年明け早々12月決算法人の期末監査に入り、中々タイトなスケジュールでの手続を経験し、気が付いたら1月も残り数日となってしまいました。今月は動画収録もできず、配信が滞っておりましたので、その分来月は色々と活動させていただく予定です。

さて、本日は年明けの学習の進め方についてご紹介していきたいと思います。若干遅れ気味の配信ではありますが、2月以降の学習をより有意義にするためにも今回ご紹介する内容をぜひ参考にしていただければと思います。

① 学習教材を棚卸しする

まず、手持ちの教材を一通り整理しましょう。クレアールの場合、既に厳選され絞り込まれた教材のみが配布されておりますが、それでも全ての教材に網羅的に手を付けるのは現実的ではありません。そこで、まずは科目単位で教材の洗い出しを行い、ざっくりで構わないので内容にも目を通して自分が使うものと使わないものに仕分けしてしまいましょう。

特に、過年度受験生は各科目のテキストを学習初年度の分と過年度分で2冊以上持っている場合もあると思いますので、昨年のテキストを引き続き使用するのか、心機一転新しいものを使うのかを決めてしまいましょう。ちなみに、私は愛着ある初年度版のテキストを最後まで使用し、改正論点にはその都度書き込みやレジュメの貼り付けなどで対応しました。科目に関する全ての情報をテキスト1冊に集約する方法はとてもオススメですので、ぜひやってみてください!

② 科目ごとの進捗を整理する(遅れている科目は早急に消化)

公認会計士試験の勉強で最も重要なことは、全科目をバランス良く学習することですが、そのためには、科目ごとの学習進捗状況をしっかり把握しておく必要があります。そして、進捗を確かめる際には、次にご紹介する科目固有の性質について考えてみてください。

科目固有の性質とは、科目の内容に応じた学習必要時間数を指しています。例えば、短答式試験科目では監査論が最も必要学習時間数が少なく、論文式試験では、経営学が最も少ない科目だということです。予備校の先生や合格者の意見を参考にすることで凡その傾向が分かると思います。

上記には、受験生の過去の学習経験や得意不得意を加味しない純粋な科目そのものの内容から考える学習時間ですので、ここにご自身の学習状況等を踏まえてどの科目にどれだけ時間を割かなければならないのかを整理してください。その際、計算科目は毎日コツコツ学習し、理論科目は大枠の理解に時間を掛け、細かな暗記は直前期に行うという点も考慮すると良いでしょう。監査論でいえば、科目の入り口である基礎講義ではメモを取りながら丁寧に聞き、次に実力養成問題集(〇×問題集)を完成させ、最後の1か月程度で答練や過去問に一気に取り組み細かい部分まで仕上げていくといった具合です。科目の基本的な考え方を叩き込むのが、基礎講義~問題集までの期間であり、この期間の完成度がほぼ本番の出来不出来に直結するものと言えます。

また、論文生の方は、この時期はぜひ租税法(特に法人税法)の学習に力を注いでください。租税法は、計算科目であり理論科目でもありますが、いずれにしても細かな暗記や慣れが必要で学習にかなりの時間を要します。私の場合、当時1~3月が繁忙期の部署で働いていたため、この時期の平日学習時間は1~2時間でしたが、そのほとんどを法人税法の学習に充てていました。そのおかげで試験本番に間に合わせるどころか、科目合格レベルの成績を取ることができました。

③ 答錬、模試結果の分析

答練、模試の結果分析もぜひこの時期にやっておきましょう。結果分析とは、単純に問題ごとの正誤や点数を確認するという意味では無く、科目ごとに結果を横櫛で見て自分の傾向を分析するということです。そうすることで、科目によって安定して得点できるものとそうでないものや、ある科目に絶対的に苦手な分野があるということに気付くことができます。ここで見えてきた分析結果こそが、まさにご自身の傾向であり、勉強を計画するうえで非常に重要な情報になります。例えば、これまで安定して得点できる科目に掛けていた勉強時間の一部を、安定しない科目の底上げに充てたり、苦手分野を克服する時間に充てるなどが考えられます。

次に、本試験で合格するために必要な得点を確認しましょう。そこで、まずは先ほど分析したご自身の傾向を踏まえて各科目の目標点数を決めましょう。全科目足切りにならない範囲で、合計得点が合格ラインを少し(10~20点程度)超えるように調整します。その際、現状を踏まえて着実に達成できる点数を目標に設定しましょう。試験に限らず、目標を立てる際はつい高めに設定してしまいがちですが、目標が理想で終わってしまっては元も子もありませんので、あくまでも目指すべきは「合格」だということを忘れずに、現実的な点数を設定しましょう!ゴールが明確になれば、その目標に向かってしっかりと計画を立てたうえでコツコツ実行するのみです!

④ 学習のリズムを作る

最後に、年明けは、合格を目指して新たな気持ちで学習を再開できる時期であり、やる気が高まる時期だと思います。今年こそやってやるぞ!本試験まで突っ走るぞ!と意気込んでいる方も多いのではないでしょうか?とは言っても、本試験までは少なくとも4か月あり、まだまだ直前期ではありません。本試験で最高のパフォーマンスをするためには、試験当日にピークを持っていく必要がありますが、そのためには、試験まで右肩上がりで学習強度を上げていく必要があります。つまり、試験まで時間のある今は、頑張りすぎてはいけない時期なのです。アクセルMAXが10だとしたら、今は7~8くらいで走っていい時期だと思います。もう少しやりたいなと思うところで止めて、次の日に回すというのが、本番まで高いモチベーションで勉強を継続する1つのポイントです。ぜひ参考にしてみてください!