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公認会計士合格体験記「合格するために1番大事なこと」佐渡 誠さん

佐渡 誠さん

  • 首都大学東京 システムデザイン学部 卒

1. 自己紹介

私は大学2年生だった2011年2月にクレアールで簿記3級から受験勉強をスタートし、2011年11月に簿記1級、2013年12月に短答式試験、そして2014年8月に論文式試験に合格しました。私の受験生活での体験が皆様の参考になれば幸いです。

2. 公認会計士を志した理由

私はもともと理系の学生として大学生活を送っていました。しかし自分の将来のキャリアについて興味を持ち始めた大学2年生の時に、そのまま理系として就職した場合に選択できる職種や自らの適性を考慮したところ、将来に面白みを感じなかったことから他の道を模索しました。その時に公認会計士という職業の多様な職務内容やプロフェッショナルとしての地位に強い魅力を感じ、この世界に飛び込みました。

3.クレアールを選んだ理由

クレアールの説明会に参加し、広い試験範囲の中から本質的な部分を重点的に学習する非常識合格法に共感し、クレアールを選びました。

4.学習について

講義の受講方法について、私は1級と会計士講座の講義はDVDやウェブで1.2倍~1.5倍速で視聴していました。自分のペースで集中的に受講することが可能なので、卒業研究などで勉強時間が確保しづらい時期でも、ペースを大きく崩すことなく学習を進める事が出来ました。
次に具体的な学習方法について成績の良かった計算科目を中心に述べていきます。

【簿記】

簿記3級の勉強を始めてから1級に合格するまでの10カ月はひたすら日商簿記の勉強だけをしていました。インプットとして講義を受けてテキストの例題だけを何回転もし、アウトプットとしてはインプットしたものをちゃんと吐き出せるかどうか答練でチェックしていました。クレアールで用意された当たり前なことしかやっていませんが、それが王道であり日商簿記1級に合格するための最短距離だと思います。当たり前のことをしっかりとやっていたおかげで簿記1級には5カ月弱で1発合格することができました。
1級のテキストは会計士試験の勉強に移っても重宝します。クレアールの日商簿記1級のテキストはレベルが高いですが、その分論文式試験まで最後まで頼りになります。受験生活で最も重宝したのは間違いなく簿記1級のテキストです。
会計士試験に移ってからの勉強については、簿記は1級のテキスト・会計士講座の連結・企業結合のテキストと答練を活用しました。簿記の個別論点の範囲は1級とほぼ同じで、求められるレベルがより深くなるため、1級のテキストをさらにやり込みました。1級ではあまり深く学習しなかった連結と企業結合についてはテキストの例題を解いていきました。
答練では制限時間内での点の稼ぎ方を磨きました。短答式試験における計算科目では、論点が頭に入っていることは当たり前として、最も大事なことは限られた試験時間の中で「解くべき問題」と「解いてはいけない問題」を見極めることだと思います。1級はテキストによるインプットがしっかりされていれば合格することが出来ますが、短答の計算科目ではそれだけでは合格点を取ることは極めて困難です(個人的には無理だと思います)。なぜなら、試験問題の中には「解いてはいけない問題」が存在するからです。これは予備校の先生でも解答を出すのに相当の時間を要するような極めて難解な問題です。このような問題は時間を無駄に費やすことになる可能性が高いのです。もとより財務会計論も管理会計論も制限時間内で全ての問題に着手するのはほぼ不可能なため、このような問題については自信を持って捨て、それ以外の基本から少々応用レベルの「解くべき問題」でしっかりと点数を稼ぐことがおすすめです。この取捨選択能力で、短答・論文ともに点数が10~20点位違います。この取捨選択能力は実戦形式の答練でのみ磨かれるものです。インプットがしっかりされた状態で「解くべき問題」だけに着手すれば、合格するために充分な点数がとれます。これは論文式でも同じです。
私は2013年12月の短答直前期には計算科目は完成(=「解くべき問題」はすべて取れる)していると感じ、結局8月の論文式試験まで計算科目に自習時間を割くことはありませんでした。実力が錆びつかないように答練を受けてメンテナンスをする程度に留めていただけでしたが、そのおかげで他の理論科目や租税法や経営学に時間を割くことができました。短答に合格してから論文まではどうしても理論科目と租税&経営学に学習時間の大部分を割かなければならなくなりますので、計算は短答までにほぼ完成させておくべきだと思います。特に簿記は完成までに時間がかかりますが、簿記が完成すれば精神的にだいぶ楽になるので頑張ってください。

【管理会計】

インプット教材として1級時はテキストのみ、会計士講座に移ってからはテキストと問題集を使用していました。答練の活用方法などは簿記と同じです。この科目は簿記よりもさらに論文に入ってからの勉強時間が取れないので短答までに完成させておいたほうが良いと思います。

【その他】

全科目に共通して言える事ですが、クレアールのテキストは非常識合格法に基づいて、各科目の各論点について非常に上手くまとまっています(そのためテキスト自体が他校に比べて薄い)。このことは、試験直前に大きな意味を持ちます(特に論文試験)。試験直前期というのは限られた時間の中で、今まで勉強してきたことを総ざらいするのですが、クレアールのテキストはまとまっているため総ざらいが非常にしやすかったです。直前期の学習の良否は本番の試験に点数的にもメンタル的にも影響するので、この薄いテキストが非常に頼りになりました。

5.合格するために1番大事なこと

諦めないことです。これに尽きます。私が合格できた最大の勝因は、合格するまで続けられたことです。不合格を1度も経験せずに1発で合格する人も中にはいますが、合格者の多数派は不合格を経験しています。私は1級に合格してから短答に合格するまでの2年間は何の成果も得られず、勉強に対するモチベーションが保てないような時期もありました。理論科目の点数が伸びず、「理系の自分にこの試験は向いてないんではないか」と思ったことも何回もありましたが、そんなときでも机に向かって続けられた時点で自分の合格は決まっていたと今では思います。

冬の時代と言われた2、3年前は、短答式試験の合格率が数%しかなく、また合格しても監査法人の就職状況が悪かったりして、努力してもなかなか報われないという印象を受けていました。
しかし、今では短答式試験の合格率は10%近くまで回復し、就職活動は超がつくほどの売り手市場です。現在の公認会計士試験は努力が報われる試験になっています。
また、この試験には才能の壁が存在すると感じたことはなく、努力すれば十分合格出来る試験です。諦めずに安心して最後まで走り抜いてください。

6.最後に

これまでの受験生活は多くの人のサポートで成り立っていました。家族、受験仲間、先生、そしてクレアール会計士講座の担当の皆さん。受験生活を振り返るとつらい日も多々ありましたが、皆様のおかげで笑顔のない日は1日もありませんでした。この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

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