深澤 英雅さん
- 新潟大学 理学部 中退
はじめに
私はクレアールに入学し、簿記3級の勉強から始めました。それから2年と10ヶ月の間、艱難辛苦を乗り越え、本年度公認会計士試験に合格いたしました。
私は決して成績が良かったわけではありません。年齢も受験生の中では高い方でした。そのような私が合格に至った理由はやはり「継続」できたからだと感じています。この試験に勝つ=自分に克つ事だと、受験生時代を振り返って改めて感じました。
そんな私の受験生活を飾らず、ありのままをお伝えしますので、少しでもお役に立てれば幸いです。
クレアールに入学した理由
非常識合格法に魅力を感じたからです。公認会計士を目指すと決めたものの、日本の三大国家試験のひとつに自分が太刀打ちできるのかどうか非常に不安でした。しかしクレアールが提唱する非常識合格法は、抑えるべきポイントを凝縮して学習することにより、短期間で合格レベルまで到達できるとうたわれており、そのような実績も多数ありました。テキストも薄く、手が届かないと思っていた試験に自分も挑戦できそうだと感じられ、学習を始める後押しになりました。
非常識合格法のメリット
非常識合格法は、近年の公認会計士試験の特徴をよく反映した学習法だと感じています。公認会計士試験は出題範囲も広く難関な国家試験であるというイメージですが、近年の試験傾向としては、その基本部分を抑えていけば十分に合格レベルには到達できると思います。その点、非常識合格法は基本部分である「合格必要得点配点範囲」を凝縮して授業やテキストに反映しています。実際私も最初の短答式試験では学習が不十分だったのにも関わらず、ボーダーラインまであと少しのレベルまで取ることができました。
特に論文式試験では傾斜配点が採用されているため、非常識合格法が真価を発揮すると思います。傾斜配点とは正答者が多い問題は配点が高く、逆に正答者が低い問題は配点が低い採点方法です。つまり、皆ができるような基本問題を確実に取ることが何よりも優先されるべきポイントだということです。私は2010年の論文式試験ではテキストに載っている簡単な問題を2問ほど落としてしまい、あと一歩のところで不合格になってしまいました。その問題が正答できていれば合格していたのではないかと、非常に悔やみました。
また、非常識合格法は出題範囲を凝縮した学習法ですので、全体像が掴みやすく、各分野の関係性も把握しやすいため効果的且つ効率的に学習できると感じました。公認会計士試験は科目が多く、範囲も広いですが、実は相互に関連のある分野も多数存在します。管理会計と経営学、企業法と監査論、租税法と簿記などはお互いリンクしていたり表裏の関係になっている部分があります。その点を意識し学習していく事で、記憶に定着しやすくなると共に効率的に学習ができます。
合格のために大切なこと
①自分に合った勉強方法を見つける
公認会計士試験に合格した人は皆同じ勉強方法をしているわけではありません。予備校も違えば勉強に充てる時間も千差万別です。おかれた環境のなかで「自分に合った勉強方法」を見つける事が最も大事なことだと思います。この合格体験記を読んで参考にするもよし、今までの勉強方法を取り入れるもよし。試験日まで短いようで長いです。試行錯誤し、自分にあった勉強方法を見つけることは遠回りのようで合格への近道だと私は思います。
②成功イメージを作る
これは水道橋本校の掲示板に掲げてある言葉です。私はDVDで講義を視聴していましたが、その映像に映るこの言葉が毎回目に留まりました。先の見えない受験生時代は非常に辛いと思います。いかにモチベーションを維持するかが特に重要なファクターです。ソフトバンクの孫社長も同じ事を言っています。「右脳をフルに使って成功イメージを作る。そしてそのイメージを実現する為の具体策を左脳で翻訳する。実現が困難であっても右脳の成功イメージがあるからロジックの積み重ねが楽しくなる。」
③環境を味方につける
②の考え方も非常に大切ですが、やはりどうしても落ち込むときはあります。その時は環境を味方に付けることが大切です。この試験は自分との戦いだと私は感じています。環境をうまく利用して自分に「克つ」=自分をうまくコントロールする事が大切です。
おわりに
勉強方法よりも精神論になってしまいました。ですが私はそちらの方が重要だと感じています。よく言われることですが、「公認会計士試験は根性の試験」。この考え方には多くの方が賛同してくれると思います。諦めず継続していけば必ず結果はついてきます。この体験記が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。