「社会人1年短期合格のススメ」 Vol.5.公認会計士の魅力とは

公認会計士に向いている人の特徴とは?就職先ごとに必要な適性も
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はじめに

先日、「NHKオンライン」の特集で、公認会計士試験の出願者数が急増しているという報道がありました。公認会計士試験の出願者数はこの5年間は増加傾向にあり、2023年は2万人を超えているようです。
コロナ禍で外出の機会が減り自宅で過ごす時間が増えたことや、各種活動自粛によりこれまでのような部活動・サークル活動を制限された大学生等が手に職を持つことのできる資格として着目したことなどが人気が高まった理由だと言われています。

そこで今回は、近年人気が高まる公認会計士の数多くの魅力をご紹介したいと思います。

社会貢献性が高いこと

公認会計士法第一条では、公認会計士の使命は次の通り記載されています。

 “公認会計士は、監査及び会計の専門家として、独立した立場において、財務書類その他の財務に関する情報の信頼性を確保することにより、会社等の公正な事業活動、投資者及び債権者の保護等を図り、もつて国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする。”

その言葉の通り、公認会計士は、企業の財務諸表等に対して信頼性を付与する財務諸表監査を独占業務として行うことができます。信頼できない財務情報等が世の中に出回ってしまっては安心して企業との取引ができなくなってしまいますので、財務諸表等に信頼性を付与する公認会計士は社会に必要不可欠であると言われています。

給与水準が高いこと

論文式試験を合格し、監査法人で勤務する試験合格者の年収は、初年度であっても、おおよそ500~650万円だと言われています。
同様の給与水準を確保できる職業は他にもたくさんありますが、2021年度(令和3年度)の日本人の平均年収が約450万円であることを踏まえれば、試験に合格すればその後は比較的高い給与水準が確保されていると言えます。

初任給を使ってどのように過ごすか考えてみるのも、試験勉強のモチベーションになるのではないでしょうか。

試験勉強を通じて、社会のしくみや生きる力を学ぶことができること

公認会計士試験の受験科目は、短答式試験時には4科目、論文式試験では実質的に6科目であり、広範にわたっています。それはすなわち、試験勉強を通じて幅広い分野の知識を身に付けることができることを意味しています。具体的にいえば、財務会計論等を通じた財務知識、租税法を通じた基礎的な税務知識、企業法・経営学を通じた企業活動に関する知識等を身に付けることができます。
企業活動は経済の根幹であることを踏まえれば、公認会計士試験の学習を通じて主に企業に関する広範な知識を身に付けることで、社会のしくみを学ぶことができます。

例えば、私の場合は、財務会計論等を通じて財務知識を学んだことで、日経新聞等のニュースで取り上げられる問題をスムーズに理解することができるようになりました。
また、租税法の学習を通じて、所得税のしくみを理解できたため、自分自身の確定申告をスムーズに進めることにもつながりました。

このように、公認会計士試験の学習を通じて、社会のしくみを理解でき、また獲得した知識を自分自身の生活に活かすことができるのは、大きな魅力ではないでしょうか。

若いうちから企業のマネジメント層と対峙できること

公認会計士は、たとえ年齢が若くとも、自分よりも年上の社長・CFO・経理部長等のマネジメント層と対峙する必要があります。
もちろん、彼らと向き合うためには、高いレベルの知識や実務経験が求められるため、業務上のプレッシャーを感じることもある一方で、視座の高いマネジメント層と対話をする機会は貴重であるため、そこからたくさんの学びを得ることができます。
一般的な事業会社であれば、若くして社長やCFO等のトップマネジメント層と話をする機会があるのは稀だと言われています。職業柄、マネジメント層と対峙する機会が豊富であるということは、公認会計士の大きな魅力なのではないでしょうか。

活躍できる分野が幅広いこと

公認会計士の活躍できるフィールドは、主に監査業務を生業とする会計事務所のみにとどまりません。一般事業会社の財務部・経理部で活躍したり、コンサルティング会社で会計知識を活かしてクライアントに付加価値を提供したり、はたまた税理士登録して税務業務をメインに取り扱ったりする方もいらっしゃいます。このように、公認会計士を門戸として様々なフィールドに羽ばたくことができるというのは大きな特徴ではないでしょうか。

その他の会計士の活躍事例を知るためには、「会計士の履歴書」というWebサイトを見ることがおすすめです。そこでは、公認会計士の資格を活かして活躍する先輩方の数々のエピソード・経歴等が掲載されていますので、もしご興味があれば、試験勉強の休憩時間にぜひご覧になってください。

おわりに

今回は公認会計士の魅力をご紹介しました。難関資格であるため、試験合格は一筋縄ではいきませんが、数多くの魅力があることは間違いありません。

公認会計士の魅力を頭に思い浮かべることは、試験合格を目指す受験生の皆様の強いモチベーションになるはずです。本記事をぜひ参考にしていただき、合格に向けて日々チャレンジを続けていきましょう!

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