「社会人1年短期合格のススメ」 Vol.3.自分自身の特徴等を理解しよう!

公認会計士、試験対策の予備校選びのポイントは
目次

はじめに

これまでのVol.1.、Vol.2.では、「敵を知り己を知らば百戦危うからず」という有名な言葉を紹介し、まず、“敵を知る”こと、すなわち会計士試験のしくみを知ることの大切さについてお話ししました。そして、私が考える短答式試験・論文式試験それぞれの特徴をご説明しました。

今回は、その続きとして、“己を知る”こと、すなわち受験生皆様の勉強を始めたきっかけやご自身の特徴を改めて知ることの重要性について、お話ししたいと思います。

試験を目指したきっかけの振り返り

皆様は、どのようにして会計士という資格と出会いましたか?
また、なぜ会計士試験合格を目標とすることを決心されましたか?

私は、新卒で入社した会社の同僚に会計士がおり、彼らが会計知識を活かし活躍する姿に憧れ、会計士になりたいと強く思いました。そして、その後、社会人として働きながら勉強をすることを決心しました。

この記事を読んでくださっている皆様にも、公認会計士試験合格を目指されたきっかけや理由がそれぞれあると思いますが、それらを意識することはとても大切です。

合格への強い思いが合格への近道

突然ですが、皆様は企業の”経営理念”や”行動指針”とは何か、ご存知でしょうか。
“経営理念”とは、企業が目指す方向性や価値観をまとめたものであり、”行動指針”とは、”経営理念”実現のためにどう行動すべきかを定めたものです。
これらは企業にとって重要な価値観であり、企業の成長に不可欠であると言われています。

日本航空(JAL)という会社を例に挙げてみたいと思います。

日本航空(JAL)は、2008年のリーマン・ショック、2009年の新型インフルエンザ流行による国際線の旅客数急減等により、2010年に戦後最大の負債額を抱えて経営破綻に陥りました。
その後、京セラやKDDIを創業し大企業に育て上げた稲盛和夫さんが、企業再建を引き受け、見事に成し遂げたのはとても有名な話です。
このとき、稲盛さんが改革の第一歩として取り組んだのは、社員意識を変えることだったそうです。実際に、「京セラフィロソフィ」を参考にして、「JALフィロソフィ」という社員全員が持つべき意識・価値観・考え方をまとめていらっしゃいます。
(とても素敵な価値観・考え方なので、ご興味がある方は、ぜひインターネットで検索してみてください。)
そして、「JALフィロソフィ」により社内の意識改革が進み、社員一丸となることで誰もが不可能と思われた経営再建を成し遂げ、翌年には営業利益1,884億円と世界の航空業界の中で最も高収益の会社に生まれ変わりました。

このエピソードには、「目の前に大きな問題が現れたときには、自分自身の意識・価値観・考え方をしっかりと整理し強固にしたうえで、立ち向かうことが効果的だ」という教訓があると思われます。

普段の学習に意欲が湧かないとき、答練や公開模試の成績が良くなかったとき、試験前日で眠れないときなど、受験生の皆様には、大きな障害が何度も目の前に立ちはだかります。
そんなときには、なぜ皆様が合格を目指したのか、ぜひ思い返してみてください。
どんな障害を目の前にしても、合格への強い思いがあれば、きっとその障害を乗り越えることができるはずです。

自分自身の特徴を改めて知る

話は変わりますが、試験合格のためには、自分自身の特徴に沿った学習スタイルを見極めることが必要です。そのためには、たとえば、 “メタ認知”という手法が有効です。
“メタ認知”とは、自分自身を客観的にとらえることであり、具体的には自分自身の考え方、ものごとの感じ方、判断の仕方を第三者の視点で理解することだと言われています。

公認会計士試験の学習においては、自分自身の特徴を客観的に見つめ、ご自身に合った学習スタイルを確立することが重要です。

たとえば、ご自身の特徴を客観的に見つめるためには、次のような点に着目してみるのはいかがでしょうか?(あくまで一例です)。

①目標達成に向けて計画的にものごとに取り組むことが得意か

一般的に、会計士試験の合格には、2,000~5,000時間程度の学習時間を確保する必要があると言われています。
仮に1年間で会計士試験に合格するとして、3,500時間の学習時間を要した場合、1日あたり9.5時間確保する必要があります。
言うまでもなく、会計士試験の合格には膨大な学習時間を要することから、ある程度、長期間にわたり計画的かつ継続的に学習を進めることが必要です。

したがって、目標達成に向けて計画的にものごとに取り組むことが得意な方は、会計士試験の学習をスムーズに進めることができると考えられます。

② 変化を好むか、否か

受験生それぞれで得意な科目や苦手な科目にはばらつきがあり、また、確保できる学習時間・時間帯も異なっています。

それはすなわち、会計士試験の合格に向けた方法は、それぞれの受験生にとって十人十色であり、自分にとってのベストな学習スタイルを見極めなければならないことを意味しています。
現在の学習スタイルや進め方が自分自身に合っていないと感じた場合には、迷わずすぐに方向転換するなど、変化を恐れないことが重要です。
(もちろん、最初のうちは自分自身でベストな学習スタイルを見極めるのは難しいので、迷われた際には、私を含め、クレアールのサポーターの皆様にご一報いただくのが良いかと思います)

変化を好む方であれば、必要に応じて、ご自身の学習スタイルを修正することができるのではないでしょうか。

③ 計算が得意か、暗記が得意か

皆様は、計算と暗記では、どちらが得意でしょうか。
得意不得意は人それぞれだと思いますが、大切なのは、苦手な問題は何なのかを自分自身で理解し、その対策をしっかりすることです。苦手な問題と向き合うことは、とてもエネルギーを使いますが、逆に言えば、それを克服すれば、自分自身の成績が伸びると考え、プラスにとらえることもできます。

大切なのは、自分自身の特徴をまずは受け入れ、それに合った学習を進めることです。

終わりに

今回は、受験生皆様の勉強を始めたきっかけやご自身の特徴を改めて知ることの重要性についてお話しました。
自分自身を理解するということは、当たり前のことのように思われるものの、とても大切です。

目の前の学習に日々チャレンジなさっている皆様も、ふとしたタイミングで、ご自身に目を向ける機会を作ってみてはいかがでしょうか。

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