【地方監査法人訪問】有限責任監査法人トーマツ 静岡事務所 嶋田 聖さん

嶋田 聖さん

PROFILE
監査法人トーマツ静岡事務所 リクルート担当
目次

インターンシップ制度を利用して本当の良さを体感してもらいたい

── それでは早速質問させていただきます。こちらの事務所は何名くらいの方が在籍されていますか?

嶋田 監査法人で75名、税理士法人とトーマツコンサルティングをあわせて100名くらいになります。同じビルに入っており、これは珍しいことではないでしょうか?首都圏大手監査法人との違いのひとつです。実際に税務部門に移られる人もいますし、また戻ってこられる人もおられます。クライアントさんから税務相談をうけたり、税法改正などの知識を教えてもらうのに、すぐに相談できるので助かっています。

── クライアントさんの数はどのくらいあるのですか?

嶋田 現在130社を超えました。

── 首都圏大手監査法人とのクライアントの特徴の違いは?

嶋田 任意監査の公開準備会社、いわばこれから上場したいという会社が30社前後あるのが大きな特徴だと思います。一人1社はだいたい行くようになりますので多いほうではないでしょうか。

── 静岡のクライアントさんの特徴は?

嶋田 業種の偏りがないですね。これも大きな特徴です。大体ひととおりの業種がありますね、金融や建設関係、情報サービス、公共系など。

静岡事務所のクライアントは、業種に偏りがなく、金融や建設関係、情報サービス、公共系などひととおりの業種に接することもできるという。

── 静岡県の景気はどうなんですか?

嶋田 景気はいいですよ!堅実的な経営が多く、バブルの落ち込みも少なかったですね。そのおかげで、今の景気回復期に早いスタートが切れていると思います。

── 静岡事務所さんの特徴は何かありますか?

嶋田 3つほどあり、「顔が見える」「業務が特化していなく幅広い」「経営参画意識が強い」ということです。
まずは「顔が見える」ということですが、パートナーからJ1(1年生)のスタッフまで席にパーテーションがないので、「本当に」顔が見えます。そのためしゃべることが多いですね、フランクに。また、席が自由席なので、マネージャーの方が隣に座ることも普通です。コミュニケーションをとる機会も増えますし、相談などもしやすいです。
続いて「業務が特化していなく幅広い」ということですが、例えばクライアントさんの業種も多岐にわたりますし、公開準備もあります、あとは研修講師なんかもありますね。クライアントさんの新人簿記研修講師なんかはそれにあたりますね。今の静岡事務所はクライアントさんを育てて業務の効率化を図ろうという考えがあり、クライアントさんにしっかりとした知識を持ってもらうようにしています。実際にトーマツスクールというものを企画して税効果の指導やIT統制をどうしていくかなど色々なテーマの切り口でクライアントさんを育てて、我々の業務も効果的且つ効率的にやっていきたいなと思っています。そういう事もあって講師系の仕事もちょっとずつですが増えてきています。
3つ目に「経営参画意識が強い」ということですが、これは、事務所の運営に年次が浅くても積極的に関われるということです。例えば、リクルート業務や研修企画運営など事務所を良くするために何ができるのだろうという意識さえあれば、年次に関わらず関与することができます。私の場合はリクルート業務ですね。J1時代から3年間やっていますが、非常に面白いです。みんなが経営参画している意識が高く、ちょっと何か提案すれば反応がある、何かこうしたらいいんではないかということがそのまま制度として導入されてくる事が仕事のやりがいにもつながっています。

関東や中京、関西からわざわざ来たという人が多い静岡事務所。県外出身者は6割も。

── UターンやIターンについてはいかがですか?

嶋田 私は出身が千葉県で、縁もゆかりもない静岡に単身飛び込んだパターンです。人員構成は静岡事務所で特に変わっているところであり、魅力にもなるのですが事務所のメンバーの出身地構成で静岡の人が40%ほどです。通常の地方事務所ですとそうはなりません、ほとんどが地元の方で占められるのが普通ですから。関東や中京、関西からわざわざ来たという人が多いので、静岡で必ずや実力をつけてみせるという志の高い方々が多いですね。私も静岡出身の方と協力し切磋琢磨し実力をつけて、静岡のみならずオールトーマツを引っ張っていく立場になれたらと思っています。もちろん、静岡出身の方も大歓迎ですよ!

── 静岡事務所さんは人気があると聞いておりますが、引きつける魅力はなんですか?

嶋田 ずばり事務所の「人」と「空気」ではないでしょうか。とはいっても、「人」や「空気」はなかなかお伝えすることが難しい要素ですので、インターンシップ制度を利用してこの2点を体感してもらっています。インターンシップはおかげさまで知名度も上がってきており、受験生の方々にも認知されるようになりました。監査法人の就職活動というのは、法人説明会のみの情報しかなく、乏しい情報を基によくわからないまま就職先を選択せざるをえない状況です。制度やクライアントなどの形式面でしか判断基準がない状態は受験生にとって不幸です。より本当の事務所の姿を知ってもらいたい、人に接してもらいたい、空気を感じてもらいたい、そして多くの情報をもって静岡を気に入ってもらいたい、そんな思いでインターンシップをやっています。私も受験生時代にインターンシップをうけて静岡事務所の人を見て「ここはいいな」「この人たちと働きたいな」と思いました。インターンシップではトーマツのスタッフが受験生をナビゲートしますが、ナビゲートをするというのは実際に社内でどのように人を育てているかが如実に出てしまい、ごまかしがききません。私は受験時代に参加してこうやって自分を育ててくれるんだなというのが具体的にすごく分かり、さらに静岡にきたら絶対に成長が早いと思いこの事務所に決めました。

「静岡事務所で学んだことを活かしてオールトーマツを引っ張れる立場になれたら」という嶋田さん。

── 最後に受験されている方へコメントをお願いします。

嶋田 会計士は間違いなく面白く底知れない職業です。難しい試験ですが、チャレンジするだけの価値のある職業です。受験時代は苦しいですがぜひともがんばってほしいです。就職活動という観点では、まずはインターンシップに参加していただきたいですね。会計士ライフ、どの法人・事務所でスタートを迎えるかはきわめて重要だと思います。各法人でまったくカラーが違いますので、じっくり選んでいただきたいなと。制度などは大手で大差ありませんが文化・風土はかなり違いますので、あう、あわないはあります。インターンシップに参加いただき監査が面白いぞということを知っていただきながらも、あとはこういう見方をして就職活動を進めればハズレがないんだということを知っていただければいいですね。

── ありがとうございます。訪問させていただいて静岡事務所さんの良さが本当によく分かりました。ぜひ皆さん、まずはインターンシップに参加してみてください。

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