モチベーションが下がった時の対処法

 公認会計士試験のような学習期間が長期となる試験の場合、モチベーションが下がるタイミングというのが何度かあります。本日は私の経験等を踏まえて公認会計士試験の勉強期間中、どういう時にモチベーションが下がったか、それをどう乗り越えたかについて3つのケースで書こうと思います。
もしも今、モチベーションの低下に直面している方がいらっしゃいましたら是非参考にしていただければと思います。

目次

1. 仕事が忙しい時

 クレアールの受講生の方は社会人の方が多いかと思いますが、中には日々の仕事が忙し過ぎて十分に学習の時間を確保できないという方もいるかと思います。そのような状況ですと、学習計画通りに進みませんし、学習計画通りに進まないことでストレスが溜まり、モチベーションがダウンするという経験を少なくない方がお持ちなのではないでしょうか。

そういう時には思った通りに学習が進まないことからのストレスを溜めないよう心がけましょう。簡単にそれができれば苦労はしないということだとは思いますが、しかし、少しだけ考え方を変えてみてください。

自分に厳しい人は仕事が忙しいのを言い訳に勉強をしないのは言い訳だと考えるかもしれません。でも、仕事が忙しいのだから、十分に勉強ができなくても仕方がないと割り切って考えた方が健全だと私は思います。寝る間も惜しんで、勉強をするとなると勉強自体が苦痛になってしまい、余計勉強をしたくなくなると思いますし、仕事のパフォーマンスにも良い影響を与えないでしょう。生活リズムも乱れるかもしれません。そうなってくると、このまま公認会計士試験の学習を続けるべきかどうかを考え始めて、挫折してしまうということにもなりかねません。ですので、しっかり寝て心身と生活リズムを整えることをまずは優先しましょう。

ただし、1日5分だけでもテキストを読んだりスピーチをしたり、何かしらの勉強は毎日継続してください。それくらいであれば通勤電車の中や休憩時間、お風呂などでもできると思いますので、大きな負担はなく続けられると思います。毎日続けるということが肝要です。一度やらない日を作ってしまうと、そのあとも勉強をやらない日が増えていき、学習を再開がするのが非常に億劫になります。毎日続けてさえいれば今は仕事が忙しくてできていないだけで、決して試験勉強を諦めた訳ではないという暗示を自分にかけられます。

割り切って学習量は大きく減らしたとしても、毎日続けてください。仕事が忙しいのに、少しだけでも勉強していること自体、立派なことだと思いますので、自分を誇らしく思っていいと思います。それくらいの気持ちでいましょう。

2. 思ったほど成績が上がらない時

 これもよくある挫折ポイントかと思います。似たような問題で何度も間違える、模試の成績が伸びない、1問解くのに思った以上に時間がかかる、何度テキストを読んでも頭に入ってこない、すぐ忘れる。
学習を進めていくと、このように感じこのまま学習を進めていくことに不安を感じる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。また、学習のやり方が間違っているんじゃないかと感じ、学習方法の改善に取り組む方も多くいらっしゃるかと思います。自分にあった学習方法へ見直しを行うことは重要ですが、最適な学習方法を調べるためばかりに時間を費やしてしまって肝心の学習をする時間が確保できなくなってしまっては本末転倒です。

そもそも、公認会計試験は短答式試験だけでも、4科目あり試験範囲も膨大ですし、求められる知識も非常に高度な知識です。ですので、学習をしても定着までにある程度時間はかかります。なかなか覚えられなくて当然です。何度も間違えて復習することで知識が定着していきます。繰り返すうちにある日突然急速に知識が身につくのを感じる瞬間が訪れます。

私の場合、短答式試験に関しては各科目とも問題集を少なくとも6周はしたと思います。6周行う頃には、設問の意図もクリアに理解できるようになってますし、要する時間も1周目にかかった時間と比べて4分の1以下くらいにはなっていたと思います。同じ問題集を3回程度やれば完璧という人もいますが、何回で覚えられたかたは試験の点数に何も影響を与えませんので、人と比べて覚えるのが遅いとかはまったく気にする必要はありません。覚えられるまで何回でも繰り返せばいいのです。

思ったように成績が上がらないなと感じたときは、今まさに成長しているタイミングなのだと前向きに捉えて、自信をもって学習を進めていきましょう。

3. とにかく学習計画通りに進まない時

 仕事が忙しいという訳でもないけど、学習計画通りに進まないということを経験されている方も多いのではないでしょうか。先にも述べたように思った通りに学習計画が進まないとモチベーションがダウンしてしまう原因となります。

真実を申し上げると、学習を開始したばかりは特に学習計画通りに進まないものですが、ある程度学習を進めていき論文式試験直前というタイミングでも、学習計画通りには進まないものです(個人差あります)。

学習計画を立てるのことの目的は、自分の学習ペースを掴むことだと捉えましょう。このテキストや問題集を解くのにどれだけ時間を要するかを把握できるようになればいいのです。

当初は各科目問題集を何回やるか等を決めて逆算して、計画を立てるかもしれませんが、学習が進むにつれ科目毎の習熟度も異なってくると思います。学習計画と実際の進捗がずれてきた場合は、習熟度が高い科目の学習時間を減らして、習熟度がまだ高くない科目に多めに時間を割り振ったりといった調整が試験前に行えるようになるかと思います。

学習計画と実際の進捗がずれてきた場合は、計画の見直しをする必要がありますが、あまり頻繁に学習計画の見直しばかりしていても仕方がありませんので、1~2週間単位くらいで学習計画の見直しを行えばよいかと思います。これくらいであれば、そこまで負担になりませんし、学習計画が意味のあるものになるかと思います。

おわりに

 今回例示したケースは、少なくない方が経験があったり、共感できる内容であったのではないかと思います。もし、あなたが今、似たような理由でモチベーションダウンしていたら、公認会計士試験合格者でも似たような経験をしていたのだと、自信をもって学習を進めていってほしいと思います。

私のようにあまり試験勉強が得意ではないタイプの方はまず試験勉強するための体力作りが大事です。しっかりと走りきる体力がなければ、合格するまで完走できません。しかし、いきなりトップアスリートと同じ強度の練習をしてもついていけるはずがありませんし、それでは挫折してしまうのも当然です。

最初はトレーニングを続けて徐々に高強度のトレーニングに耐えられるよう、モチベーションを維持していくことを意識してみてください。

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