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公認会計士合格体験記「簿記ゼロからの10か月合格法」山田 崇裕さん

一発合格

はじめに

私は簿記の資格を持っていない状態からクレアールに入校し、令和2年8月短答式試験、11月論文式試験に無事合格することができました。もともと2021年合格目標で始めましたが、コロナウイルスによる試験日程の延期もあり、合格年度を1年早めることができました。勉強期間は10ヶ月と短期間のように見えますが、前職を令和2年3月末に退職し受験に専念したので、期間の割にかなりの時間を確保できたと思います。受験期間中は何度も不安になりましたが、これまでに合格された方の体験記を参考にしながら、自分にとって最適な勉強法を見つけることができたことも合格の一つの要因だと思っています。これから公認会計士試験を受験される方、特に受験に専念できる環境にいる方に少しでも役に立てればと思い、受験勉強期間中に意識したことをお伝えできればと思います。

受験期間の主なスケジュール

  • 令和2年 1月 勉強開始
  • 令和2年 3月 前職を退職
  • 令和2年 8月 短答式試験
  • 令和2年11月 論文式試験

公認会計士を志望した動機

前職で働いている時に、自分の強みとなる専門分野を持ち自分の価値を高めたいという思いをもつようになりました。また、会計のスキルはどの企業でも必要とされるスキルであり、かつ監査以外にもさまざまな業務に応用できるスキルであることから自分の可能性がより高まると思い、公認会計士の受験を決めました。

クレアールを選んだ理由と選んで良かったこと

クレアールを選んだ点は3つあります。

  1. カリキュラムが柔軟なこと
  2. テキストが多すぎないこと
  3. コスパがいいことです。

①短期合格を目指したかった自分にとって、クレアールのカリキュラムの柔軟性はとても魅力的なものでした。もともと2021年合格目標で始めましたが、前倒しで教材を送付して頂けないか相談したところ、快くご協力くださったおかげで自分にあったペースで勉強することができました。

②公認会計士試験の範囲は膨大です。全てを暗記するための試験ではありませんし不可能だと思います。そんな中で重要な部分だけを抜粋し、そこを重点的に説明するテキストは、効率よく勉強したい自分にとって最適でした。実際、全ての範囲が網羅されていないのではないかと不安になることもありましたが、クレアールの薄いテキストだけでも覚えるのは精一杯でした。また、「非常識合格法」にも書かれている通り、重要性が低く正答率が低い問題をいくら解けても、得点自体は高くならないので、不安だから手を広げていくという勉強法は効果的では無いと思います。効率性を重視し、重要性で絞ったクレアールのテキストは合格にとって十分だったと思います。

③コスパの良さもまた魅力の一つです。資格試験においての成果は合格以外ないと思っていました。上位合格や短期合格するから仕事ができるというようなことはないので、効率的に合格することにコミットしているクレアールは自分にとって魅力的でした。お祝い金制度もあるクレアールは、勉強を頑張るインセンティブにもなりますし、他校と比べてコストパフォーマンスが最も高いと感じました。

他にもクレアールを選んで良かった点はあります。ほとんどの授業で効果的に教えて頂けましたが、特に簿記、財務会計をご担当なさっていた山田先生の授業はとてもわかりやすかったです。公認会計士試験にとって一番重要な科目を丁寧に教えてくださったので、大きくつまずくことなく前に進めたと思います。

また、通信制のデメリットがあるのではないかと思いましたが、電話をすれば相談に乗ってもらえましたし、手助けをしてくれる情報はウェブ等どこにでもあるので大きな問題にはなりませんでした。

受験期間に意識したこと

受験期間常に意識していたことは「いかに効率よく勉強するか」でした。効率よく勉強するために、勉強方法だけではなく、勉強の効果を最大化できるような生活習慣にもこだわっていました。

後から周りの方から言われたことですが、受験期間中、何度も壁にぶつかり本当に苦しい思いをしていましたが、そんなにつらそうにはみえなかったと言われました。おそらく、大変な勉強の中でも、生活習慣にこだわり、リラックスできる状態をつくっていたからだと思っています。

それでは自分の経験から、勉強の効果を最大化できるような生活をすることと具体的な勉強方法に分けてお伝えします。

勉強の効果を最大化できるような生活をする

前述した通り、勉強している時以外は、たくさんリラックスして、勉強で最高の集中力を保てるようにしていました。

そもそも、勉強を始めた時から短期間で合格することを強く意識していました。なので、空いている時間に本屋で立ち読みしたり、ネットで調べたする等して、勉強の効果を最大化するためにはどのように勉強方法を実践すれば良いのか探していました。そんな中で、生活習慣を気をつけるべきという記述が多かったので、さまざまな生活習慣を実践しながら、自分に合うものと合わないものを取捨選択していきました。結果として確立したスタイルは次の通りで、全受験期間の8割くらいこの日々を送っていたと思います。

7:00 起床 → 7:30 勉強 → 12:00 休憩、昼ごはん、運動 → 14:00 勉強 眠かったら昼寝 → 18:00 夜ご飯 → 19:00 勉強 → 23:00 就寝

あくまで1日の例ですが、だいたいこのような毎日を送っていました。気をつけていことは、①余計な情報に触れない、②集中できないなら休憩する、③なるべく空腹を保つです。

食事法に関しては効果が大きかったと思います。最終的に朝食は食べず、1日1.5食ほどで、集中力を妨げる満腹感がないように気をつけていました。もともとは、毎日3食食べていたのですが、空腹も一つの健康法ときき、実践してみたところ管理会計に対する頭の回転が良くなり本当に感動しました(笑)

他にも、運動をすることで、脳の疲労がリセットする感じがしました。 睡眠の質によって次の日の勉強の質も極端に変わることも感じました。夜遅くに勉強したくなったとしても寝不足にならないよう積極的に寝るようにしていました。自分にとって快適な生活習慣を整えたことは効率的に勉強をするためにとても重要だったと思います。

勉強方法について

勉強方法も同様に、いろいろと効果的な方法を探しました。いかに無駄を省きながら、知識を定着できるかを意識しつづけ、自分の勉強スタイルを決めていきました。勉強計画、1日の勉強時間、授業、問題の解き方についてお伝えします。

・勉強計画

試験までの1ヶ月ごとに大体の目標を設定し、1週間何をやるか落とし込み、1日大体何をやるかまでは決めていました。大体その予想は外れていましたが、目標を設定しなければ、自分が予定しているより良いのか悪いのかわからずに合格に向けて迷子の状態になるので、それよりは良かったと思います。

例えば、短答式試験後から力をいれていた租税法の勉強では想像以上に苦しみ、自分が立てた予定と勉強の進捗度に大きなずれがありました。ただある程度の計画を設定していたおかげで、手遅れになる前に多くの時間を租税法に追加するよう調整することができました。

このように、それぞれの科目の進捗度に合わせて時間を使うことで、無駄なく偏りなく勉強できたと思います。

・1日あたりの勉強時間

自分の持続する集中力に合わせて1日の目標勉強時間を設定するようにしました。当初は1日あたり12時間以上勉強すると目標を掲げていましたが、勉強時間だけを長くしてもそれに耐える集中力がなく、机のまえでただぼーっとしている時間が多くなっていることに気づきました。本当に重要なのは、どれだけ勉強する集中力があるかだと気づいてからは、自分の集中力にとって適切な勉強時間を目標に設定するようにしました。私の場合は10時間を超えたあたりから、感覚的にもう無理と脳がいっていると思ったので、目標10時間で設定しました。

・授業

授業はなるべく早く消化し、深入りはせず、全体感を掴むための手段にしていました。授業はどうしても受け身な姿勢にならざるをえず、積極的に受けようと思っても限界があります。なので、倍速再生を効果的に使い早く一周させました。授業を受けて思ったことをテキストに書き込みながら、いかに抵抗なく新しい知識の概要、全体感を掴めるかを意識していました。授業で概要を掴み、なるべく早く問題を解き始めるようにしました。

・問題の解き方

一旦授業で概要を掴んだら、すべて間違えてもかまわないと思いながら、すぐ問題に取り掛かりました。難しい論点は、積極的に後回しにしました。難しい論点は、想像しづらいというものと複数の論点が絡み合っているからという二つに分かれると思います。想像しづらいものに関しては、講師の方に相談するのが早いですが、複数の論点が絡み合っているものについては、後回しにすることで理解しやすくなると思います。

問題を回転していくイメージとしては次の通りです。

1周目で、自然と理解できるものを把握し、全体の概要を掴む 2周目で、1周目でわからなかったことを中心に、全体の繋がりから理解する 3周目で、2周目で間違えたことや、例外的な処理や理解の難しい論点に時間をかける

膨大な問題量の中にも理解しやすい問題がたくさん存在しているので、簡単な部分を早めに理解しました。2回目以降、すでに理解できた論点については積極的に飛ばしました。

あくまで一例ですが、有価証券だとこんな感じです。

1回目で、売買目的有価証券が期末で時価評価し、損益計算に組み込むことを感覚的に理解 2回目で、その他有価証券の評価差額を純資産直入することの意味を全体のB/SとP/Lの繋がりから理解 3回目で、包括利益の組替調整の理解に時間をかける

1回目に重要な考え方の理解に注力することで、2回目以降細かい考え方が理解しやすくなってくるようになりました。

一回に時間をかけすぎるのではなく、何度も回転させることで全体感を掴んでいくようにしました。回を重ねながらミスした論点や難しい論点を理解していけば良いので、理解しづらいものは積極的に後回しにしました。また、機械的に同じ問題集を何回転もするのは効率的ではないと思い、間違えたものだけを繰り返し解くようにしました。

・ワンポイント:記録で不安をケアする

何をやったのか、一日ごとに記録することで不安をケアしていました。公認会計士試験は長期の戦いです。自分が今どれだけ成長できているのかわからなくなると、とても不安になります。

最初のうちは、新しいことを学ぶ楽しさもあり、それほど苦もなく毎日勉強を続けることができました。ただ、その楽しさはすぐに消え、今日はどれだけ勉強が身についたのだろうか、昨日やったことパッと思い出せないけど忘れてしまってないだろうか、と不安になり始めることがわかりました。

有名なエビングハウスの忘却曲線で、人の記憶力は1日後に33%の知識しか残ってないといわれるように、あんなに頑張った昨日の勉強はもう残っていないかもしれないの?本当に成長できているの?と思うと強い不安を感じたの覚えています。

この感覚を無くすために、①解いた問題、読んだテキストに日付をつける、②間違えた問題をしっかりノートに残す、③次の日に少しでも良いからざっと眺める、ということを行うようにしました。 時間軸を意識して少し振り返るだけで効果的に思い出せるようになりますし、間違いなく「今日も自分は成長している」という自信を持つきっかけになり、その日1日のモチベーションを落とさずに頑張れたと思います。

勉強した記録を残すことは単に振り返ることができるだけでなく、メンタルにとっても十分効果的だったと思います。

最後に

受験生活を振り返ると、効率よく勉強するために「いかに気持ちよく勉強できるか」に拘っていたと思います。 どれだけ他の人にとって良い勉強方法でも、どれだけ他の人にとって良いルーティンだと紹介されても、その人にとって気持ち良くなければ続かないと思います。

こんなに頑張っているのに答練の結果が出ないなんてことは頻繁に起きましたし、容赦無く自信を奪い取っていきます。そんな中でも、自分の気持ちを保てる勉強法を身につけておくことで、日々の結果で極端に揺さぶられることもなく、公認会計士試験合格という最終目標に迷いなく向かっていくことができたと思います。

私が様々なアドバイスを聞きながら合格までたどり着けたように、この合格体験記が少しでも役に立てればなと思います。ここまで読んでくださりありがとうございます。合格できることを心から祈っています。

 

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