挑戦する、すべての人へ

公認会計士コラム

公認会計士試験合格者 森 大地

とある会計士受講生の成長過程

先日、日頃から学習相談の面談に来られる会計士受講生の方から、短答式試験(一次試験)の自己採点の結果、各予備校の予想合格ラインを上回っているとの報告を受けました。短答を複数回受験して伸び悩んでいたところ、前回の試験をきっかけに弱点克服を徹底し、今回の試験で自己ベストの得点を記録できたとのことでした。面談をはじめた前回試験直後の1月は、勉強量の割に得点がついて来ない状況に不安を感じている様子でした。会計士講座の先生や私の助言を上手く自分の勉強計画に取り入れ、適宜、軌道修正を繰り返していくうちに、答練での得点力も格段に上がり、徐々に自信を手に入れることができたようです。直前期も少しスランプがあったようですが、前回試験後の8か月間の努力の成果として、本試験で自己ベストの結果が得られました。

自分を離れた瞬間に、結果が訪れる

誰しもはじめは自信や手応えなどはなく、不安や悩みを抱えながら進まなければなりません。でも、がむしゃらに目の前の課題と対峙しているうちに、気づいたらとても遠くまで来ていたという瞬間があるのではないでしょうか。勉強に自信がなく、人によっては受験を継続するのがすごく苦痛に感じてしまうこともあります。そんな時は、ぜひ、目の前の課題に集中してみましょう。対峙すべき目の前の課題は、試験や模試の結果など、「大きな結果」をブレークダウンした先に見えてきます。会計士の短答式試験で不合格だった場合、どこに原因があり、何が足りないのかをまず、明確にする。やる気があってもなくても、「○○と○○を習得すれば合格レベルに達する」と、実力を客観視する。そうすることで、ようやく合格のために今やるべきことがハッキリします。ここまでくれば、あとはやるだけです。自信がなくても、不安を抱えていても、やったらやった分だけ合格に近づきます。どんな形でも、一歩、一歩を積み重ねられた人から、合格していくのだと思います。

挑戦する、すべての人へ

自ら受験を決意し、試行錯誤を繰り返し、合格という成果を勝ち取る経験は、変化の激しい現代を生き抜くうえで強力な武器になります。一つ一つのプロセスを大切に、目の前の課題へ全力を注ぎましょう。本気で挑戦する過程は自分自身を変革するとともに、周囲の大切な人たちに希望を与えます。かく言う私も、前述の受講生の方には多くの刺激を受けました。今後とも、受講生の皆さんとともに挑戦していきたいと思います。受講生の皆さんも、周囲と刺激し合いながら挑戦を続けてみてはいかがでしょうか。

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