Henry.Mさん ［最終合格先：法務省専門職員］
公務員を志望した理由
元々はカウンセラーを志望していたのですが, ①権限が限られること, ②地域にアプローチできないこと, ③大学院に行かねばならぬことの3点から他の手段を考えるようになりました。
カウンセラーはもちろん立派な職業ですが, 私の想いを実現する手段としては合わないな, と感じるようになりました。心理学の視点だけで果たしてその人の理解をすることができるのか, という疑問も抱いていて, その点自由度が低く, 自分なりの考えを生かすことは難しいのかな, と感じていました。単純にその道で生きる覚悟とお金がないだけでは, と言われればそうかもしれないです。でも, 私にとって, 心理家になるということ, それ自体が目的ではなく, その先の「どうするか」が目的だったので, これで良かったと思っています。専門的に学びたい, と思えばいつでも大学院に行ける時代でもありますから。
その中で, ①強制力を以て当人だけでなく家族にも関われる, ②地域全体にも関われる, ③しかも大学院に行かなくても公認心理師の資格が取れる, 心理系の公務員に魅力を感じるようになりました。
その中でも, 心理学だけではなく色々な学問を使って当事者の理解に努め, 五体をフルに使って調査のために奔走できる家裁調査官, 目の前の当事者に何ができるか考え, そして地域に働きかける取り組みである「地域援助」を近年始めた法務技官, この2つを特に志望するようになりました。
クレアールを選んだ理由
第一に考えたのは費用と, それにあったパフォーマンスです。クレアールは受講料がとても安く, お金がない私のような貧乏学生にもちょうど良かったです。それに心理系公務員の合格実績も多くあり, ノウハウが詰まっており, 担任がつくことで疑問を解消できること, そして情報が集積しているところも魅力的でした。この世の公務員予備校のほとんどは心理系公務員なんてマイナーな職種に対応していなかったので, 助かりました。費用に見合わないほどの多くの利益をあなたにもたらします。
クレアールのよかったところ
前述の通り, とても受講料が安いのにもかかわらず, 情報が集積しており, 独学で勉強していては膨大な時間を費やしてしまうことを代わりにやってのけてくれるところが一番です。3ヶ月アルバイトを頑張れば受講料は貯まるでしょう。
最初は, 独学も考えていました。しかし, 全くモチベーションが上がらないこと, どうすれば良いのかを探してもマイナーなのでなかなか見つからないことです。羅針盤がない船のように, ただただ彷徨い続けていました。しかし, 友人にクレアールを紹介されたことで, 自分がどの位置にいて, どうすれば良いのかがぼんやり, やがてくっきりと見えてきました。自分から手を伸ばせば助けてくれる環境もあります。そこから「やらまいか」という気持ちがふつふつと湧いてきました。
独学とクレアールの費用を比較してみましょう。いずれにせよ参考書は必須ですが, クレアールに入れば人によってはそれだけで済みます。映像授業なので, 止めたり戻したり, 自由自在です。わからないところは解消できるでしょう。マイナー職種を目指すあなたは, 深い霧の中で右往左往するでしょう。クレアールに入れば, 過去のノウハウからあなたに都度有益な情報が入ります。心理学の記述や面接対策でフル活用する人も多くいます。将来への投資として, そして目指す覚悟のお金として使うのは決して悪くない選択だと思います。
学習するうえで苦労したことと、その克服法
数的処理と判断推理が本当に苦手で, 「何ゆうとんじゃこいつ」って思いながら毎回講義を見ていた時期もありました。しかし, ステップアップで簡単な問題から始めること, 絵や図が多い本を買って使うことでなんとか追いつき, 最終的には数的で無双することができました。人それぞれ, どんな勉強法が効果があるのか違うと思うので, 自分にあった方法を模索してみると楽になると思います。過去問フォーカスも最初はハテナマークが脳裏を埋め尽くしていましたが, 1つ１つに解説動画がついていて, そのおかげでだいぶ成長しました。
わからないことだらけで, 苦しい時期もあると思いますが, やがてそれは終わりを迎え, 脳裏上にクラッカーが鳴る日がきます。自分を信じて頑張ってください。あなたの可能性を引き出すやり方で, 立ち向かいましょう。
面接対策で心がけたことや工夫したこと、大変だったこと
インターン等で出会った仲間とZoomを使って面接対策をしたり, 受講生同士でグループディスカッションの練習もしていました。仲間作りは非常に大事です。信頼できる仲間と共に戦う意識を持つことで, 夢のために「やらまいか」という気持ちは一層高まりました。挫折しそうなときにも, 「あの人らはまだ頑張ってるし, やってやろうじゃないか」という気持ちになりました。面接の対策も非常に意義があり, 正味素人の受験生なので包括的なアドバイスはできないですが, 他の人の面接を見ることで自分を客観視できますし, 面接官の立場になることもできます。
あと, 自分の理想を実現する手段として民間企業も受けていました。就活生は面接の中で強くなるので, ?そこで面接対策をするうちに自分についてであるとか, 自分がやってきたこと, そして自分が将来やりたいことが言葉で明確化されます。キャリアセンターや他の民間志望の友達に, 自分を客観的に評価してもらいましょう。他己分析もおすすめです。名前はきしょいですが, 要するに自分の強みや弱みを友達という視点から見てもらえるので, そのまま面接で使えます。マイナビのツールはオススメです。ありきたりなことを言うと, 民間企業も見ることで公務員との違いであるとか, 公務員とは何かがよりわかります。
面接対策は本当に色んな人に見てもらうことが大事です。面接官は分類分けできません。受験先のカラーはありますが, 面接官が受ける印象は十人十色です。友達, 先生, クレアール, キャリアセンター, ハローワーク, 色んなところを使い倒しましょう。面接対策に力を入れすぎて, 筆記が疎かにならんように頑張ってください。
最後に、これから公務員を目指す方にメッセージをお願いいたします。
夢から逆算して考えてください。「どうなるか」ではなくて, 「どうするか」です。「公務員になりたい」って思ったら, 「なぜ？」と問いかけてみてください。あなたのしたいことはなんですか？あなたがそこで成し遂げたい夢はなんですか？あなたはなぜそう思ったのですか？安定してるだとか, かっこいいだとかでなれるほど甘くありません。公務員は, 民間のように選ばれるサービスではありません。公務員は, 「選ばざるを得ないサービス」なのです。その多くは国の, 地方自治体の根幹となる柱です。大事なものだからこそ, 選択肢は1つなのです。
そもそも, 手段は1つではないのです。たくさん, 無限にあります。そのたくさんの選択肢の中から, なぜ公務員のこの職種なのか？これを悩み抜いてください。そのために色々自分の可能性を試してみると良いでしょう。そうして, 自分で悩んで悩んで悩み抜いて出した答えはあなたのエンジンとなって, 遠く遠く運んでくれるでしょう。歩きでもゴールに辿りつくことはできます。しかし, 選び抜いた自信, 夢というエンジンがあればもっと強大な推進力となってあなたの背中を押してくれます。「何百万の選択肢から選んだんだ！」って思えば, そこに金や名誉だとか, 邪魔なものは消えてなくなります。あなたがしっかりと考えて選んだなら, それは全て正しいのです。最初は広く見た方が良いと思います。その中で自分の可能性を試せる場, 自分の理想を実現できる場を探してください。
あなたの想いが果たされますように。その手段は, あなたが選ぶものです。