【短答式受験生応援記事】その③ 短答式試験が終わったら

1. はじめに

この記事がHPアップされているのは2018年4月下旬頃でしょうか。まもなく公認会計士試験の短答式試験(5月)が実施されます。これから受験されるという方は、最後まで諦めず、ベストを尽くしてください!そして、短答式試験が受験し終わった後にこの記事を見ている皆さま、大変お疲れ様でした。

短答式試験が終わると一息つきたいところですが、ここはまだ試験のゴールではありません。試験のゴールである論文式試験を見据えた場合、ここで一息つくことには大きな罠が潜んでいます。今回は、短答式試験が終わったらすぐ(当日含む)にでも取り組んでいただきたいことをまとめてみました。

 

2. 次に切り替えるためにも自己採点はした方がよい

短答式本試験が終わると、早ければ当日中に各専門学校から解答速報が出されるかと思います。この解答速報を使って、自己採点をすることができるのですが、とにかく少しでも早く結果を知りたい方と結果を知るのが怖い方に分かれるかと思います。
自己採点をするかどうか、考え方は様々ですが、私個人的には自己採点をした方が良いと思われます。その理由は、次の3つにあります。

① その後の学習・進路の方向性を定めやすい

合格ラインを超えていそうならば論文対策モードに切り替えることができますし、残念ながら不合格となっていそうな場合も次へ向けた行動を取りやすくなります。

② 結果が今以上には気にならなくなる

次のモードに切り替えるために短答式のことを忘れてしまいたく、あえて自己採点しない方もいますが、潜在意識レベルでは結果が気になってしまうことが多いのではないでしょうか。

仮に自分の正答率が合格ライン付近で結果が読めない場合、自己採点したことによって不安要因を抱えることになるという声も聞きます。そのような方は、「自分の正答率が合格ラインに達しているかどうか分からない不安」と「自分の正答率が分からない不安」を比較衡量してみてください。不安のレベルはそれほど変わらないと思いますし、少なくとも論文式に進める可能性があるかどうか分かった方が次への切り替えがしやすくなります。

③ 本試験の復習によって実力向上を図ることができる

論文式に進むか再度短答式に挑戦するかに関係なく、短答式本試験後も学習を継続する予定の場合、今後も受験した科目の実力を上げていくことが必要となります。短答特有の細かい知識はすぐに忘れてしまってもよいですが、自身の思考過程や計算過程を振り返り、間違った部分について理解しておくことは論文対策にも役立つことが多いです。

相当な本気度で受けているかと思いますので、その復習によって得られることも多いはずです。少しでも早く復習し、その効果を得るようにしましょう!

 

3. 自己採点をしないか、自己採点したものの結果が読めない場合について

自己採点をしていないか、自己採点したものの60%台の正答率であった場合、結果が読めないことによる不安は引き続き残ることでしょう。

しかし、問題の難易度などによって左右されますが、平成27年度第Ⅰ回短答式試験のように正答率60%が合格ラインとなることもあります。少なくとも、論文式に進める可能性があることには変わりありません。

このような場合は、論文式に進めることを前提としたプランAに基づいて論文対策を進めていきつつ、仮に短答式不合格だった場合のプランBを用意しておく形で次に切り替えていきましょう。一応プランBも用意しておくことで、結果が分かった後の行動が明確になり、不安を引きずられることは少なくなるはずです。

少なくとも、他の論文式受験生は8月に迫った論文式本試験に向けた対策をしています。ここで時間のロスを生じさせてはいけません

 4. 論文対策をする場合は短答式試験の翌日から

12月短答であれば、年末に数日休養をとることもアリですが、5月短答が終わった後は8月の論文式まで残りわずかです!短答式試験が終わった時点で、即論文式の直前期を迎えている状態といえます。

睡眠時間は十分にとりつつも、即論文対策に取り組むようにしましょう。そのようにした方がよい理由は、次の3つにあります。

① 短答式は予選、論文式が本戦!

短答式の通過は、本戦である論文式の出場権を得たにすぎません。つまり、ここで試験が終わったわけではありません。
そして、この時期に1~2日でも休養日を設けることが、論文対策にあたっての大きな罠となります。休養日を設けることで、試験がいったん「終わった」モードになってしまいます。いったん「終わった」と思った瞬間、人間の脳はガクンとモチベーションを失うそうです(参考文献:林成之『脳に悪い7つの習慣』幻冬舎新書、2010年)。

② 過去の論文式受験生に追い付く必要がある

12月短答で合格した人や短答免除者は、以前より論文式試験に焦点を絞った対策を進めています。5月まで短答対策をしていた方の多くは、論文形式への対応、租税法や選択科目の対策といった点で彼らに追い付く必要があります。

③ 自習室が空いて集中しやすくなる

5月短答が終わると、短答式の合格を見込めない方の多くが自習室に来なくなります。専門学校の自習室で学習している方にとっては、自習室の席が取りやすく、また混雑によるストレスから解放されます♪今こそ、自習室を贅沢に使えるチャンスです!

 

5. 最後に

短答式試験は多くの受験生にとっての分岐点となります。しかし、短答式は試験の途中経過でしかありません。
論文式に進む(またはその可能性を残している)方は、貴重なチャンスをものにするためにも早く論文対策に切り替えるようにしましょう。また、論文式に進めない方にとっても、公認会計士試験自体が人生の途中経過でしかありません。再度受験する場合も、別の進路に進む場合も、これからの行動が未来を大きく変えることになります。

1つの試験が終われば、それは次へのスタートになります。一刻も早く、その歩みを進めていけることを祈っております。