公認会計士論文式試験対策 実際の答案を大公開!「私の実際の答案を使用した2019年度の論文式試験の講評とアドバイス」会計学午後編

目次

2019年論文式試験問題-会計学(午後)

瑞姫先生の答案

瑞姫先生による講評とアドバイス

①第3問(配点60点):素点45点、調整後得点37.75点

※会計学(午前)からの通し番号が付されています。

個別論点からの出題で、問題1、2から構成されています。

第3問は、非常に易しく基本的な論点からの出題でした。間違えられないというプレッシャーからとても慎重に解答したことを記憶しています。

特に、問題2は基本中の基本ともいえる減損損失の認識と測定に関する問題ですので、受験生の皆さんにもぜひ一度解いていただきたいです。恐らく短答式試験を突破された方であれば完答できるはずです。

②第4問(配点70点):素点22点、調整後得点32.45点

個別論点からの出で、問題1~4の4題で構成されています。

問題1では、各予備校で出題が予想されていたストック・オプションがズバリ的中しました。模試でも出題されていたので、しっかり対策してきた受験生が多かったと思いますし、特に計算問題は基本的な問題でしたので正答する必要があったと思います。

問題2は、純資産からの出題ですがこれは論文式試験頻出論点で、計算論述いずれについても基本的な問題であり、合格するには落とすことができない問題だったものと思います。これも、機会があればぜひ取り組んでいただきたい問題です。

問題3は、資産除去債務からの出題です。私は、割引年数を1年ずらして計算してしまうというケアレスミスをしたために、問1、2共に計算問題を落としてしまいました。これは、改めて見返しても非常に易しい問題で、正答率も高かったのではないかと予想します。論述問題も、テキストに載っている基本的な問題でしたので満点を取ることができた問題だったと感じています。

問題4は、国庫補助金等の会計処理に関する問題で論述のみの出題でした。頻出論点ではないため、力を入れていた受験生はそれほど多くなく、良い解答が書けなくとも科目全体の成績にはそれほど影響が出ない問題だったのではないかと思います。もちろん、2問ともしっかり正答できればアドバンテージになったと思いますが、いずれか1問正答出来れば十分でしょう。

③第5問(配点70点):素点13.5点、調整後得点31.95点

連結に関する問題で、計算と論述問題両方の出題があります。

ご覧のとおり、私は散々な結果に終わったのですが、そもそも第5問に入った段階であまり時間的な余裕が無く、焦って解答してしまったことが敗因です。まずは、計算問題を埋めようと、問1、2に取り組んだのですが、連結問題で商標権が出てくるパターンなど過去に解いたことが無く、苦し紛れに解答欄を埋めていったものの大して得点することができませんでした。

改めて見返してみると問3には比較的易しい問題があったので、問1、2を早々に諦めて問3にしっかり時間を使えばよかったなと思います。この辺りは、時間配分と問題を見極める力を伸ばす練習が不足していたことが原因だと思います。

アドバイス

以上、令和元年の会計学(午後)論文式試験について解説いたしました。私の成績は、調整後得点102.15点(配点200点)であり、午前の結果が49.45点だったため会計学全体では(102.15+49.45)÷3=50.53点でした。合格ボーダーには及びませんでしたが、元々会計学は得意でなく50点以上を確実に取る計画で臨んだため、私としては計画通りの結果でした。

会計学(午後)試験は、3時間にも及ぶかなりの長期戦になるため、集中力を維持する練習を積むとともに、時間を効果的に使うために事前に解く順番と時間配分を決めておく必要があります。

解く順番や時間配分を決める際には、自分の得意分野を考慮すると良いでしょう。例えば、①計算が得意であれば連結問題で稼ぐ、②暗記が得意であれば理論問題で稼ぐといった戦略が考えられますが、その場合、①では、脳が元気なうちに連結問題を解きたいので第5問から解く、②の場合は、前から順番に解いていくが、計算は基本的な問題にのみしっかり解答し、論述問題に時間を掛けて丁寧に解答していくといった方法が考えられます。

これは、あくまでも一例ですが、ぜひご自身の得意不得意を振り返って、得点を最大化する戦略を立ててみてください。

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