2019年論文式試験問題-会計学(午前)
瑞姫先生の答案
瑞姫先生による講評とアドバイス
①第1問(配点50点):素点17点、調整後得点23.25点
原価計算に関する問題で、問題1、2から構成されています。
問題1、2いずれも解答欄を見てお分かりいただけると思いますが、計算の比重が低く、論述形式で解答する問題が多くを占めます。この場合に重要なことは、なるべく空欄を作らないことです。論述問題に対して完璧な答案を作成することは難しいものの、中間点を貰うことはそれ程難しくありません。大きな方向性さえ誤らなければ、0点を付けられることは無いので、記憶を総動員して何とか中間点を貰える記述をしていく姿勢が大切です。
一方で、計算問題は解けさえすればしっかり得点がくるので、解けそうな問題は積極的に解いて得点を稼ぐようにしましょう。
②第2問(配点50点):素点12点、調整後得点26.2点
管理会計に関する問題で、問題1、2の2題で構成されています。
まず、得点を見て驚かれるかもしれませんが、素点がたったの12点という結果でした。しかしながら、調整後得点は26.2点と第1問より高くなっており、多くの受験生が苦戦したのだということが分かります。
答案をご覧いただくと、問題2に関しては問1のアが唯一正答できた問題で、辛うじて問3で中間点を貰えているかもしれないといったレベルです。第1問同様、記述問題に積極的に取り組み、解けそうな計算問題のみ解きにいきました。この程度の答案で合格ボーダーを超えることができたのは、解くべき問題の選択が良かったからではないかと思います。
アドバイス
以上、令和元年の会計学(午前)論文式試験について解説いたしました。会計学(午前)の問題を解く際に意識しておくべきことは、大問ごとに採点されるということです。つまり、この科目では、第1問、第2問それぞれで合格点を取っていく必要があり、そのために本試験でどのように立ち回るかが非常に重要になってきます。大問ごとに、取るべき問題をしっかりと見極めて、バランス良く解くようにすると良いでしょう。
また、会計学(午前)では、年々論述問題が増えてきているとも言われており、今後もこの傾向は継続すると考えられますので、論文式試験の勉強にあたっては、ぜひ論述にも力を入れて取り組んでいただければと思います。