公認会計士論文式試験対策 実際の答案を大公開!「私の実際の答案を使用した2019年度の論文式試験の講評とアドバイス」監査論編

皆さんこんにちは、本日から数回にわたって私が受験した令和元年度公認会計士試験論文式試験について受験者としての感想をお伝えしたいと思います。今回は、中々イメージしにくい論文式試験の雰囲気を少しでも感じ取っていただくために、私が実際に本試験で提出した採点前答案を添付してみましたので、ぜひそちらも併せてご参照ください。

2019年論文式試験問題-監査論

参考 令和元年論文式試験の試験問題 監査論公認会計士・監査審議会

瑞姫先生の答案

瑞姫先生の監査論答案(PDF)

瑞姫先生による講評とアドバイス

①第1問(配点50点):素点12.5点、調整後得点23.2点

理論問題で、問題1、2で構成されています。

第1問では、特定の論点に関する一般的な設問が出題されますが、今回は、監査基準の実施基準一、内部統制報告制度からの出題でした。

全体的に、設問の意図に対して適切な解答をできていない印象ですが、原因は、暗記に頼った学習を行っていたことにあるのではないかと思っております。特に、問題1の問3などは、監査証拠の信頼性を判断する際に留意すべきことに関する問題で、証拠の種類ごとに気を付けなければならない点を述べなければならないのにも関わらず、各証拠の特徴を述べたのみで設問に対する解答になっておりません。

問題2に関しては、問1は典型論点についてストレートに定義を聞かれている問題であったため、きちんと正答すべきだったと思います。

 

②第2問(配点50点):素点18.5点、調整後得点24.55点

事例問題で、問題1~4の4題で構成されています。

工事進行基準を取る会社を題材にしており、近年のトレンドを取り入れた出題でした。本問のような事例問題に取り組む場合には、まずは会社が採用している収益認識基準を確かめる必要があります。私の答案を見ると、「出荷証憑が~」という記述があり、会社が工事進行基準を採用しているという問題文の条件を見落としており、これが原因で論点のずれた解答になってしまいました。

問題4については、今読み返すと非常に分かり易い問題でしたが、当時の私には資料の示す内容が理解できず中途半端な解答になってしまいました。利益目標に対するプレッシャーがある中で、担当者が2つの案件間で原価の振替を実施し、利益を過大に計上した可能性があるという点がポイントです。

事例問題は、様々な問題に触れて練習を重ねるのが最も効果的な学習だと思います。色々な問題に触れているうちに解答のコツが掴めてきますので、過去問や答練を活用して練習を重ねてみましょう。本問も非常に良い問題だと思いますので、ぜひ挑戦してみてください。

 

アドバイス

以上、令和元年の監査論論文式試験について解説いたしました。私の答案で調整後得点が47.75点と平均を割る結果でしたが、この原因は、知識と理解不足により全体的に少しずれた解答をしたことで、中間点しか稼げなかったことが原因だと思います。もう少し実践演習を積めば良かったと反省は残りますが、他の科目との関係を考えるとそれほど時間を掛けられなかったので仕方がなかったかなとも思います。

監査論は、得意不得意が分かれやすく、私のように苦手な方が点数を伸ばすことは容易ではないため、あまり期待しすぎずに最低でも50点取ることを目標に取り組んでいくというのも1つの戦略ではないかと思います。